Episode 24
夢小説設定
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「ウソ!?
部屋が全部埋まってる!?」
貸しスタジオへ来た凛たちだったが、今現在部屋はすべて埋まっていて、すぐには借りる事は出来なかった。
しかし、1時間程待てば空室が出るとの事で、凛たちは先に楽器を借りてスタジオの地下にある休憩所で待つ事にした。
世良はベースを肩に掛け、ドレミを弾いた。
それに蘭と園子が絶賛する。
「世良ちゃん、すごーい!」
「やるじゃん!」
「ただ、ドレミを弾いただけだって。」
そう言う世良にさらに大絶賛する人物が一人。
言わずもがな凛である。
「あぁぁぁぁっ真純ちゃん、カッコイイ!
すごい素敵だよーーーっ!」
「ははっ!
もう凛ちゃんはホント大袈裟だな!」
目に涙を貯めて頬を染めながら世良を褒めちぎる凛を、隣に座る安室が鋭い目つきで睨む。
「まぁ、兄貴の友人に教わったのはこれくらいだけどね・・・」
世良の言葉で、安室は視線を世良に移した。
「ベースを教えてくれたその男の顔、覚えてますか?」
「まぁ、なんとなく・・・
どうしてわかったんだ?
その友人が男だって・・・」
「まぁ、なんとなく・・・」
再び探るような目つきで問い掛ける世良に、何でもない顔で安室は答えた。
すると、凛たちの近くで休憩をしていた他のグループの方からの声に、凛たちはなんとなく耳を傾けた。
話を聞けば、そのグループは亡くした友人の追悼ライブをするらしい。
そのライブまで残り1週間だというのに、メンバー全員の調子がイマイチのようだ。
凛たちは、このグループの何気ない会話を気に止めず、自分たちのバンドについて話し合う事にした。
「では、曲は沖野ヨーコさんの"ダンディライオン"だとして・・・
誰がボーカルをやるんですか?」
安室の問い掛けに、園子たちは顔を見合わせる。
「そ、園子・・・だよね?」
「私は二つの事を同時に出来ない人だから・・・
世良ちゃん歌う?」
「ボクは遠慮しとくよ・・・
凛ちゃんはどうだ?」
「あー・・・私も歌はちょっと・・・」
「えーっ、凛さん声綺麗だし・・・絶対唄った方がいいって!」
「いや、実は私ってすっごく音痴なのよ。」
凛が笑って誤魔化していると、隣で静かに聞いていた安室がおや?と首を捻った。
「凛は歌がとても上手でしたよね?」
「え?」
「あの素晴らしい歌声は音痴ではありませんよ。」
「ちょ、待って!?
どうして透が私の歌声を知ってるのよ!?」
「・・・あぁ、でも凛の歌声を他の人に聴かせるのは嫌ですね。」
「ねぇ、聞いてる!?」
「どうして凛さんの歌声を他の人に聴かせたくないの?」
凛の言葉をスルーしたコナンは、安室に尋ねた。
純粋に疑問に思ったのだ。
魔女である彼女は、歌声にも何らかの魔力があるのかと。
「それは僕以外の人に聴かせたくないからさ。
凛の歌声が素晴らしい事を知っているのは僕だけでいいからね。」
安室の答えに頬を染める蘭と園子。
さぞ当たり前だと言わんばかりの顔で、シレッと答えた安室に、純粋な気持ちで問い掛けた数秒前の自分に後悔したコナンだった。
