Episode 17
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「ふーーぅっ
しっかし今日の降谷さんは、いつものに比べて一段とヤバかったすねー。」
「松原、降谷さんが居ないからと言って、すぐにダラけるのはよせ。」
「そんな事言われましても風見さーん。」
「ええい、止めろ!
腕に擦り寄るな!!」
「・・・松原の言う通り、確かに今日の降谷さんの冷気はいつも以上にすごかったです。
ですが、降谷さんのスマホに着信があった後、一瞬冷気がなくなりましたよね?」
大谷も気が付いていたのか。
・・・確かにこれは気になる。
降谷さんも人の子だ。
彼の鎮静剤ともなるものがあるのであろうが・・・
それが一体何なのか、実を言うと私もすごく気になる。
ある日突然飼い始めたペットを大事にしているが、ペットが鎮静剤というワケではなさそうだ。
安室 透以外で、降谷さんをあの表情にする"何か"が・・・すごく気になるぞ。
いや、あの表情は安室 透の時であっても見ない表情だった。
ん?
降谷さんが帰って来たようだ。
松原・・・お前、わかりやすいな。
そんなにビシッと出来るなら、普段からそうしておけばいいものを・・・
・・・ん?
誰だ・・・降谷さんが帰ってきたと言うのに、鼻歌なんぞ唄ってる命知らずは・・・
ーーーー!?
ふっ降谷さんが・・・はっ鼻歌を唄っているだと!?
すごく上機嫌じゃないか!
この短時間で一体何があったと言うのだ!?
ーーーー?
何か手に持っているぞ。
あれは、何だ?
紙袋か?
降谷さんが持つには似つかわしくない、すごくファンシーな紙袋だ。
降谷さんはというと鼻歌を唄いながら、そのまま自分のデスクへ座ったな。
そして、彼に似つかわしくないファンシーな紙袋の中身を上機嫌のまま漁りーーーー
あれは・・・菓子、か?
しかも手作りか?
!?!?!?
あの降谷さんがっっっっ!
明らか手作りであろう菓子を迷う事なく口に運んだだと!?
しかも、すこぶるいい笑顔で咀嚼しているではないか!!
そのまま二個目の菓子にも突入しただと!?
どういう事だ!?
あの降谷さんだぞ!?
自分の手作り以外の他人の手作りのものなど、徹底して食べないあの降谷さんだぞ!?
それがなんだ、あのすこぶるいい笑顔で菓子を頬張る姿は!?!?
本当に彼は降谷さんか!?
ん?
ちょっと待て・・・
あの菓子を包んでいるラッピング袋・・・
どこかで見た事がある。
どこだ?
どこで見たんだ?
思い出せ・・・思い出すんだ!
確実に私は見た事があるぞ!
ーーーーはっっっっ
「そうか!
神崎さんか!!」
風見は、降谷が食べている菓子の出処と、般若化した降谷を一瞬にして鎮火させる鎮静剤の正体が凛であると確信した。
そして、興奮気味で勢いよくデスクに手を付いて立ち上がった。
当然、風見の発した言葉が耳に入った降谷は、再びドス黒いオーラを一瞬にしてその身に纏った。
「・・・風見。
彼女がどうした?」
口元は微笑んでいるが、明らか目が笑っていない降谷に、風見はこれはまずい・・・と滝の如くの汗を一気に流した。
何も言えず、ただ冷や汗を流して微動だにしない風見を他所に、降谷はファンシーな紙袋を大事そうに鞄の中に入れた。
そして、降谷のデスク上に山のように積まれた資料の中からゴッソリと掴むと、再び口を開いた。
「あぁ、そうだ風見。
君に追加の仕事だ。
今日中に終わらせるようにな。」
「はっはい!!!」
前回の生チョコの一件に続き、大量の仕事を追加された風見は、心の中でひどく泣いた。
