Episode 23
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一方トイレの個室からキッドを逃がす為に咄嗟に安室の胸に飛び込んだ凛は、自分の行動に後悔をしていた。
(とりあえず快斗くんは無事に個室から逃げれたみたいだけど、この後どうしよう。
快斗くんの手伝いしたからか、零さんすっごくお怒りみたいだし・・・これは私が捕まるかもしれない。
GoodBye第2の人生・・・)
凛がそんな思考を繰り広げていると、自身を強く抱きしめている安室の腕が微かに震えている事に気付いた。
(・・・?
零さん、震えてる?)
「透・・・どうかしたーーーー」
「君が無事で良かったです。」
「え?」
「怪盗キッドが君を傷付けたのではないかと・・・
すごく怖くなりました。」
ギュッとさらに腕の力を強めた安室に、凛はすごく申し訳なく思った。
「・・・心配かけてごめんなさい。」
「彼が君に変装しているとわかった時は、あの顔面を殴り飛ばそうかと思いました。」
「ん?」
「でも変装とはいえ、一応凛の顔でしたので・・・そこは気合いで耐えました。」
「そっか、透は優しいね。」
「君が個室で彼の腕を胸元で抱きしめているのを見た時は、彼の腕を粉砕してやろうとしました。」
「・・・それは止めてあげようね?」
「君が彼を庇うのも腹が立ちます。」
「えー・・・」
凛は耳元にある安室の胸元から規則正しく聴こえる心臓の鼓動に心地良さを感じて、目を閉じた。
「・・・透、本当にごめんなさい。」
安室はゆっくり身体を離すと、凛の頬をするりと撫でながら目尻を下げて微笑んだ。
「・・・大丈夫ですよ。
こうして、君が僕の元へ無事に戻って来てくれるなら・・・」
安室のその言葉に、凛が必死に隠そうとしていた安室への想いが溢れ出しそうになる。
(ーーーーっ
ダメ、だ・・・
勘違いするな、零さんは誰にでも優しい人だから。
だからそう言っただけなんだ。
お願い、それ以上優しくしないで・・・
それ以上、そんな表情を私に向けないで・・・
でないとーーーー)
凛は口元に力を入れて持ち上げた。
(貴方に想いをぶつけてしまいそうになるーーーー)
「ふふ、透は相変わらず誰にでも優しいね。」
「僕が優しくするのは、凛だけですよ?」
(お願いだから、やめてーーーー)
「こらこら、私を揶揄って遊ぶの禁止ー!」
「おや?
揶揄いではなく本気だと言えば、凛は僕を受け入れてくれるのですか?」
(どうしてそんな冗談を言うの?)
黒いドロドロとした感情が、凛の身体の中を侵食し、それが収まる事なく溢れていく。
少しでも開いた口から感情が溢れ出しそうで、必死に抑え込む。
そうする事で息が詰まる。
呼吸が上手く出来なくなる。
(苦しい苦しい苦しい苦しいっっっ
私を揶揄って遊ばないで!
これ以上私を惨めにさせないで!)
虚しい、哀しい、やり場のない感情が、凛の身体だけでなく思考を乱していく。
「やめて!!!」
気付けば無意識の内に凛は叫んでいた。
ハッとした凛は、慌てて安室に視線を移した。
瞳に写った彼は、ひどく驚いた顔をしていた。
「ーーーーごめっ・・・」
「いえ、僕の方こそすみません・・・
みんなの元へ戻りましょうか。」
眉を下げて弱々しく微笑んだ安室は先に女子トイレから出て行った。
凛は慌ててその背中を追い掛けた。
凛と安室が"天使の涙"が展示されている部屋へ戻ると、キッドが手に"天使の涙"を持ってハングライダーで逃げる瞬間だった。
(・・・あ、快斗くん無事に宝石盗めたんだ。
あの状況ですごいなぁ・・・)
「それではみなさん、またお逢いしましょう。
世紀末を告げる鐘の音が鳴り止まぬ内に・・・」
キッドはそう言うと割れた窓ガラスから飛び去った。
だが、数時間後にはコナンの活躍によって"天使の涙"は次郎吉の元に無事に戻った。
そして翌日の新聞の見出しには、"またもやお手柄、キッドキラー!"というセリフと共に、コナンの写真が載せられていた。
凛は新聞に映るコナンに微笑みながら、その新聞のページをファイルに挟んだ。
ーーーー数日後
凛の自宅であるマンションに、差出人欄に黒羽 快斗と書かれた荷物が届いた。
凛がその荷物の包装紙を開けると、中には有名な高級菓子が入っていた。
「何故に?」
凛が首を傾げているとスマホが震えた。
画面を確認すると快斗からのメールだった。
【この前は助けてくれてサンキュ!
心ばかりのお礼を送ったから受け取っといてくれ!
あーそうそう。
凛さんってスゲェヤツに好かれてんのな!
末永くお幸せにな!】
「・・・最後のはどういう事だ?」
凛は快斗からのメールに疑問符しか残らなかった。
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