Episode 23
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その頃、凛はトイレの個室で事が終わるのを呑気に待っていた。
しかし、何やら騒がしいものがトイレに向かって近付いて来る音に気付き、個室からひょっこりと顔を出した。
すると、女子トイレに勢いよく駆け込んできた心底焦った表情の怪盗キッドを見付けた。
「あれ?もう終わったの?」
「ちょっ!凛さん!
早くオレを中に入れてくれ!!頼む!!」
「待て!怪盗キッド!!」
キッドの声に続いて聞こえてきた安室の声に、凛は状況を瞬時に理解した。
「快斗くん、こっち!」
凛はすぐにキッドの腕を引いて個室へ戻り、鍵をしっかりと掛けた。
「!?
凛さんっ、ちょーーーー」
「しー!!
透にバレちゃう!」
凛がキッドの腕を胸元でキツく抱きしめていた為、赤面したキッドは離してくれと言おうとした。
しかし、凛に静かにするよう言われた挙句、さらにキツく胸元で腕を抱きしめられる事となり、キッドはより身動きが出来なくなった。
その時、女子トイレに入って来る足音が聞こえたきた。
ゆっくりと聞こえる足音は、凛とキッドが隠れている個室のドアの前でピタリと止まった。
その状況に自身の心臓の鼓動が早まるのを感じながらも、凛は絶対なる安心感を持っていた。
(ふふん♪
いくら零さんでも、さすがにトイレの個室の鍵は開けられないでしょ。)
ーーーーカチャカチャ・・・カシャン・・・
「いや、開けれんのかい!!」
ギィィィィィィ・・・
安室が個室のドアを開けると、中には顔面蒼白の凛と、その凛の胸元でキツく腕を抱きしめられて頬を赤く染めているキッドの姿があった。
その瞬間、安室は一瞬にして言葉では言い表せない程の恐ろしい般若の顔に変わった。
その安室の姿を見た凛とキッドは、戦慄した。
ゆっくりと個室の中へ入って来る安室に、先に覚醒した凛が勢いよく安室の胸へと飛び込んだ。
「待って、透!」
凛に勢いよく飛びつかれたにも関わらず、一切よろける事なく抱き留めた安室は、彼女の背中へ腕を回して強く抱きしめた。
次に覚醒したキッドはその隙に個室から飛び出し、女子トイレから出て行った。
(マジであの男怖ぇぇぇ!!
凛さん、スゲェヤツに好かれてんな!)
キッドは荒ぶる心臓を必死に落ち着かせるかのように深く深呼吸をしてから表情を引き締めた。
そして、シルクハットのツバを掴んで口の端を持ち上げた。
