Episode 23
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そして、怪盗キッドが予告した日がやって来た。
"天使の涙"が展示されている会場へやって来た凛たちは、数々の展示物に感嘆の声を漏らした。
「わぁ、どれも素敵な作品だね。」
「でしょ?
ウチの選りすぐりを展示してるからね!
でも、次の部屋に展示されてる"天使の涙"はやっぱ
別格よ!」
園子に案内されて入った部屋には、部屋の中央にポツンと台座の上に乗ったガラスケースが置かれており、他の展示物はなかった。
「じゃーん!
これが"天使の涙"よ!」
凛が台座の上に乗せられたガラスケースを覗くと、そこには1つの首飾りが飾られていた。
真ん中には角度によって色味が澄んだ空の色や深い海の色のような鮮やかなブルーに見える雫型の宝石があり、その雫型の宝石の周りを囲うようにしていくつものダイヤモンドがあしらわれていた。
「・・・綺麗。」
あまりにもその美しい青い宝石に、凛は勝手に口から言葉が漏れていた。
「"天使の涙"の名前の由来はね、ある天界に居た天使が地上に住む一人の男性に恋をしたストーリーから来ているのよ。
その天使が地上に居る男性に恋をして、天界から何年も何年も彼を見守っているの。
でもある日、その男性は不慮の事故で亡くなってしまった。
天使はひどく哀しみ、居ても立ってもいられず、ついに天界から地上へ降り立ってしまうのよ。
そして、その男性を腕の中に抱き上げて涙を零した。
その涙が男性の頬に落ちた瞬間、男性に奇跡が起こったのよ。
なんとその男性は命を吹き返したの!
そして、その男性と天使は永遠に愛し合った・・・そんなラブストーリーよ!」
「とてもロマンチックで素敵・・・」
園子から話された"天使の涙"の宝石の由来に、凛は純粋に心を打たれた。
そして、もう一度"天使の涙"へと視線を移した。
「この真ん中のブルーの宝石の名前は何だろ・・・」
視線は宝石に向けたままポツリと呟くと、凛の隣に立っていた安室が口を開いた。
「・・・パライバトルマリン。」
「え?」
「真ん中の雫型の宝石の名前ですよ。
三大希少宝石と呼ばれるレアストーンの1つです。
このパライバトルマリンにしかない鮮やかなネオンブルーは、魅惑のブルーとも呼ばれています。
その為、希少なのはもちろんですが、その類稀な美しさで特別視されている宝石でもありますね。」
「その通りじゃ!
若いのによく知っておるな!」
安室が宝石の説明をしていると、背後から老人の声が聞こえたきた。
振り向くと、そこには鈴木財閥の相談役である鈴木 次郎吉が立っていた。
「ねぇ、この宝石を今日キッドが狙っているんでしょ?
この部屋にボクたち以外に誰も居ないけど、警備の人とか居なくて大丈夫なの?」
コナンが次郎吉に疑問を問い掛けると、次郎吉は口の端をニィッと持ち上げた。
「おぉ、小童!
今回もキッドキラーとしてのその腕を期待しておるぞ!」
次郎吉はコナンの頭を強めに撫で回すと、スーツのポケットから小さめのリモコンを取り出してみんなに見せた。
「今回は警備の奴らなんぞ居なくても大丈夫じゃ!
今は宝石がこのように出ておるが、儂だけが持つこのリモコンで操作をすればーーーー」
次郎吉がそう言いながら手に持つリモコンのボタンを押した。
すると、台座の上に乗っていたガラスケースは台座の中へと収納されてしまった。
ガラスケースが中に収納された台座は、どこに切れ目があるのかもわからない。
もちろん台座は重く、また床に固定されている為持ち運ぶ事は不可能だ。
「この通り、ボタン1つで宝石は台座の中へ一瞬にして隠される!
もちろん、この台座は爆発にも耐えうる強度を持っておるし持ち運ぶ事も出来ん!
すなわち、彼奴は宝石に指一本触れる事など出来やせんのだ!」
勝ち誇ったように豪快に笑う次郎吉に、園子と蘭は感心し、コナンは何かを考えているようだった。
(なるほど・・・
だから快斗くんはこーゆーのも想定した上で、私の姿を借りたかったのね。)
「ちょっとお手洗いに行ってくるね。」
凛は隣に居た安室に伝えると、怪盗キッドと姿を代わる為にその場から離れた。
