Episode 19
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仕事を終えた凛は、秋人と共に米花中央病院へと来ていた。
「退院おめでとー!」
道中の花屋で購入した花束を差し出しながら、凛は小百合の退院を祝った。
「凛ちゃん、本当にありがとう。」
その花束を両手で大事そうに受け取り、足元に引っ付いていた秋人を優しく抱きしめた。
「秋人の事も面倒見てもらってごめんね、ありがとう。
この子マセてるから・・・大変だったでしょ?」
困ったように謝る小百合に、凛は首を左右に振った。
「そんな事ないよ。
この3日間、秋人くんが居てくれたからとーっても楽しい毎日だったよ。」
凛はそう言うと、秋人の目線に合わせるようにしてその場にしゃがんだ。
そして、秋人の小さな頭にポンッと手のひらを乗せて撫でた。
「秋人くん、楽しかったね!」
「うん!
すっごく楽しかった!
凛、ありがとう!」
「いいよー!
またいつでも遊びにおいで!」
へへっと笑いながら最後にクシャクシャっと少し強めに頭を撫でると立ち上がった。
「凛ちゃん、これ・・・
秋人を預かってもらってた間の分のお金と、良ければウチの店の優待券・・・もらってくれないかな?」
小百合に差し出された封筒と、"創作料理
白百合 特別優待券"と書かれたチケットに、凛はうーん・・・と考えた。
そして優待券を手に取って見てみると、目を見開いて驚いた。
「えっこの優待券すっっごいよ!?
小百合ちゃんのお店の最高級コースが無料になって、お酒ソフトドリンクも飲み放題!?
しかも二名まで優待!?!?
太っ腹すぎない!?」
「本当の特別優待券だからねぇ。
滅多にお目にかからないから、ウチの店では幻扱いされてるんだ。
奮発してるでしょ。」
笑って話す小百合に、凛は目を輝かせて小百合の手を握った。
「・・・本当にこの優待券、私がもらっちゃってもいいの?」
「もちろん!
あと、こっちもね。」
小百合が封筒に入ったお金を渡そうとすると、凛はそれを制した。
「お金は大丈夫!」
「え、でも・・・
秋人の分のご飯とか光熱費とかあるから・・・」
「そんなにかかってないよ。
さっきも言ったけど、この3日間は私もすごく楽しかったの。
だから気にしないで?」
それでも渋る小百合に、凛は嬉しそうにもらった優待券を見せた。
「その代わり、こっちだけどうしても欲しいな!
私ね、小百合ちゃんのお店のお料理がとーーっても大好きなんだ。
そのお料理の最高級コースを食べれるなんて、これ以上にないご褒美だよ。」
目を輝かせてうっとりと話す彼女のその様子に、小百合は目を瞬かせた後でプッと微笑んだ。
「凛ちゃん、ありがとう。
来てくれた時は、腕によりをかけて最高のおもてなしをするよ。」
そして凛と別れた小百合は、秋人の小さな手を繋ぎながら話しかけた。
「秋人ー。」
「なにー?」
「凛ちゃんとこでのお泊まりは楽しかったー?」
秋人は顔をパッと輝かせて大きく何度も頷いた。
「うん!
あのね、ママ!
凛はすごいんだぞ!」
「んー?
何かあったのー?」
「凛はね、すっごくあいされてるんだって!」
秋人の言葉に、小百合は微笑んだままの表情で固まった。
「・・・ん???
え、ねぇ・・・ちょっと秋人?
その話、ママに詳しく教えてほしいな?
誰に凛ちゃんは愛されてるのかな?」
「ダメだよ!
男と男の約束だもん!」
「んんんん????
その男の人って誰かなー?」
「とーる!」
("とーる"!?!?
え!?え!?何!?誰!?
これってもちろん凛ちゃんの恋愛話だよね!?
え、すっごく私も知りたいんだけど!?)
小百合の心境を知らない秋人は、嬉しそうに話を続けた。
「ママ、知ってる?」
「何をー?」
「だいすきより、もっと強い気持ちの事をあいしてるって言うんだって!」
(ねぇねぇねぇねぇ!
とーるさん!?
何の話を秋人にしたの!?
お願い、その話を私にも教えてーーーーー!)
小百合は秋人から発せられた爆弾発言が気になりすぎて、しかし本人には当然聞けずに悶々とする羽目になったのであった。
