Episode 19
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凛たちがテーブル席へと座ると、梓が水の入ったグラスを持って来た。
そして、それぞれの前にグラスを置き終えると、真剣な表情で凛に視線を移した。
「凛ちゃん・・・」
「梓ちゃん、どうしたの?」
「その子はもしかして・・・沖矢さんとの子ども?」
梓の爆弾発言で、凛はズッコケ、隣に座っていたコナンは盛大にオレンジジュースを吹き出し、蘭はコーヒーが気管に入りひどくむせ込み、グラスの破片の片付けをしていた安室は、ほうきの柄を真っ二つにへし折った。
「ちがーーーー」
「違うぞ!」
凛が説明しようとすると、秋人が大きな声で否定した。
「おれは凛とすばるの子どもじゃないけど、すばるは凛の旦那だぞ!」
更なる爆弾発言に、再び凛はズッコケ、コナンはオレンジジュースを吹き出し、蘭と梓は頬を染めて驚き、安室はちりとりの柄を片手でへし折った。
「え!?
凛さん、そうなんですか!?
いつの間に入籍を!?
おめでとうございます!」
「違うの!
蘭ちゃん、待って、違うんだよ!?
ちょっと、昴!!
呑気にメニュー見てないで、昴からも否定してよ!」
「・・・否定と言われましても、ねぇ。」
メニュー表から顔をあげた沖矢は、素晴らしい程にすっとぼけた表情だ。
これは完全に遊ばれていると悟った凛は、自分で何としても誤解を解かねばと思った。
その時、フラリとテーブルに近付いてきた安室は、秋人の目線に合わせてしゃがむとニコリと微笑んだ。
「こんにちは。
君は秋人くんって言うのかい?」
「?
そうだぞ?」
「はじめまして、僕の名前は安室 透です。
君は少々誤解をしているようだ。」
「ごかい?」
安室は頷くと、すこぶるいい笑顔で口を開いた。
「彼は凛さんの旦那じゃないよ。
だって、凛さんの旦那は僕なんだから。」
「「「えええええええええええ!?!?」」」
凛と梓、蘭は心底驚いて声を上げ、コナンは何が何だかわからず安室と沖矢の顔を交互に見た。
「え!?
ちょっと凛ちゃんどういう事!?
いつから安室さんと!?
私、全然知らなかったんだけど!?」
「やっぱり安室さんとだったんですね!?
いつ入籍されたんですか!?」
「ちょっと待って!
私も透さんが旦那さんだなんて初耳なんだけど!?!?
ねぇ、一旦落ち着こうよ!
色々おかしいってそろそろ気付いて!」
沖矢はともかく、安室まで人をおちょくるとは微塵にも思わなかった。
その為、凛自身も混乱してきていた。
ワケがわからなかったコナンは、沖矢に向かって尋ねた。
「えーと・・・
昴さんは嘘だよね?」
コナンは確実に沖矢が嘘であると確信していた為、当たり前のように問い掛ける。
「いいえ?
僕が凛の旦那ですね。」
沖矢のまさかの返答に、コナンは絶句する。
「・・・。
じゃあ、安室さんが嘘をついてるって事だよね?」
沖矢が嘘を付いていないとなると、安室の本職を知っているコナンは、まさか公安警察である彼が隠す事なく恋愛に現を抜かすとは思えず、彼が嘘を言っているのかと思った。
「いや?
僕が凛さんの旦那だよ。」
これもまたまさかの返答に、コナンは絶句する。
沖矢と安室の発言にさらにヒートアップした女性陣がワチャワチャと騒ぐ中、秋人は首を傾げた。
「?
つまり、凛はとーるとすばるの二人と結婚してるって事なのか?」
「お願い、秋人くん!
これ以上誤解を招く事は言わないで!!」
蘭と梓に質問攻めされていた凛は、半泣きで叫んだ。
すると、考え込んでいた秋人が静かに右手を挙げた。
「どうしたの?」
コナンが聞くと、秋人は大きな声で尋ねた。
「結局、凛はどっちと結婚するんだ?」
「はい!?
何でそうなるの!?」
「凛、早く答えて!
すばるととーる、どっちなの!?」
子どもの探究心は強く、納得する答えをもらうまで諦める事がない。
凛は助けを求めるべく安室に視線を移すと、早く答えろと言わんばかりの目で訴えられた。
安室への助けは諦めて沖矢へ視線を移すと、安室と同じ目で訴えられた。
さらに、蘭と梓へ視線を移すも同じだった。
唯一の頼みの綱であるコナンへ視線を移すと、スイーっと気まづそうに視線を横へ逸らされた。
逃げ場のなくなった凛は、この場の雰囲気に耐えきれず、顔を真っ赤にしてポアロから勢いよく飛び出して行った。
その凛の姿を哀れみの目で見送ったコナンは、半目で口を開いた。
「・・・で、結局どっちが冗談なの?」
「冗談です、申し訳ない。」
「すみません、冗談です。」
困ったように言葉を漏らす沖矢と安室に、コナンはやれやれと溜め息を零した。
