Episode 19
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買い物を終えた三人は、スーパーを出た。
駐車場をキョロキョロと見回していた秋人は、沖矢の服の裾を引っ張った。
「すばるは車?」
「えぇ、車で来ていますよ。」
「おれも乗りたい!」
「もちろん、いいですよ。」
沖矢は秋人を軽々と抱き抱えると、そのまま肩へと乗せて肩車をした。
「わっ!
すっげぇー!高い!!
凛のかれしはすげぇな!」
「だから昴は私の彼氏じゃないって!」
凛の叫びは秋人に届かず、沖矢の車である赤いスバル360が止めてある場所に着いた。
スバル360が発進してしばらくすると、後部座席に座っていた秋人は窓から見える景色を眺めては大はしゃぎをしていた。
助手席に座ってその様子を見ていた凛は、頬を緩ませた。
「窓から見える景色に喜ぶなんて、可愛いですね。」
沖矢も微笑みながら話すと、凛は頷いた。
「本当に。
なんだかこうしてると家族みたいだねぇ。」
「家族、ですか?」
「うん。
無邪気に喜んで車に乗ってる可愛い子どもとお出かけって・・・家族みたいでいいな。」
「では、さしずめ僕はお父さんですね?」
「ふはっ、本当だ!
昴はお父さんっぽい!」
「フッ・・・
僕がお父さんで子どもの秋人くん、そしてこの空間が家族なら・・・
凛がお母さん、ですよ?」
沖矢の言葉に、後部座席に座っていた秋人がすかさず反応した。
「何だ何だー?
すばるは凛のかれしじゃなくて、だんななのか?」
「秋人くん!?
どうしてそんな言葉を知ってるのかな!?」
「えぇ、そうです。
僕は凛の旦那ですよ。」
「昴!
お願い、秋人くんに変な事教えないで!」
凛の叫びは再びスルーされたのであった。
しばらくしてーーーー
凛はスバル360が止まった場所に、呆然と立ち尽くしていた。
「昴・・・」
「何ですか?」
「私の思い違いであってほしいんだけど・・・
ここに止めて行く場所って?」
「ポアロです。」
(何故あえてポアロ!?)
凛は心の中で盛大なツッコミを入れた。
そんな事を知らない秋人は、凛の手を取って急かした。
「凛、早く!
おれ、お腹空いた!
ペッコペコ!」
秋人は左手で凛の右手と繋ぎ、右手で沖矢の左手と繋ぐと、ポアロへと向かって走り出した。
(待って待って!
今日は零さんがポアロに出勤してるから!
絶対行っちゃいけない気がする!
お願い、やめてーーーーっ!!)
凛の願いも虚しく、早々にポアロへと到着した。
そして、沖矢が店内へと続くドアを開けた。
カラン・・・
「いらっしゃいまーーーー」
ガシャァァァンッッ
来客を知らせるベルに安室が出迎えると、持っていたトレーを勢いよく床に落とした。
落ちたトレーのクワンクワンという音だけがその場に鳴り響き、先に店内に居たコナンと蘭と梓は、無惨にも砕け散ったグラスの音にひどく驚いた表情で固まっていた。
「・・・なっ、えっ・・・は?」
沖矢と秋人を交互に見て、沖矢と凛を交互に見ては手をワナワナとさせている安室に、沖矢は口の端を持ち上げた。
(フッ・・・安室くんも所詮は人の子だな。)
驚愕から先に覚醒した梓が、慌てた様子でこちらへ駆け寄って来た。
「ごめんなさい!
皆さん大丈夫でしたか!?」
「おれはだいじょーぶ!」
「僕も大丈夫ですよ。」
「梓ちゃん、突然来ちゃってごめんね?」
「ううん!
それより先にテーブルに案内するね。」
「透さんもごめん・・・
大丈夫?」
「あ、いえ・・・
僕の方こそ、グラスを落としてしまってすみません・・・
怪我がなくてよかったです・・・」
安室はそう言うと、ほうきとちりとりを取りに行く為にフラフラとバックヤードへと向かった。
その途中、カウンターの端で思いっきり身体をぶつけてよろけていた。
その間に梓は、凛たちを蘭とコナンが座っていた隣のテーブル席へと案内した。
