Episode 19
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米花中央病院から出た凛は、人影がない場所へ移動すると、一度自宅へと姿現しをした。
そして、杖を振って調合部屋をただの寝室へと変えた。
魔法関連のものが何も残っていない事を念入りに調べ終えると、凛は秋人が在園する夜間保育園の近くへと姿現しをした。
夜間保育園に着いた凛は、先生に事情を話してから親である小百合と電話で引取りの許可を得た。
教室の中に、小さな椅子にちょこんと座り、小さなテーブルの上に置かれた画用紙に、クレヨンで絵を描いている秋人の姿があった。
「秋人くーん、お迎えに来たよー。」
「あれ?
凛?」
教室から駆け足で出てきた秋人は、自分を迎えに来た凛に対してとても不思議そうな顔をした。
「凛、どうしたんだ?
ママは?」
凛は秋人の目線に合わせるようにしゃがんだ。
「ママはね、少しお疲れだから病院でお休みなの。」
「え!?
ママは大丈夫!?」
「うん、大丈夫だよ!
だからママが病院でお休みしてる間、秋人くんは私のお家にお泊まりしよっか。」
「いいよ!
おれ、凛の事すきだもん!」
屈託のない笑みで頷いた秋人に、凛も自然に微笑んだ。
翌朝、凛は秋人と一緒に小百合が入院している米花中央病院へと向かった。
入院する間の着替えなどを渡して少しの間談笑すると、凛と秋人は手を振って病院を後にした。
その後、凛と秋人は昼食の材料を買う為にスーパーへやって来た。
「秋人くん、お昼ご飯は何が食べたい?」
「んー・・・でっかいハンバーグ!」
「OK.
おばちゃんが張り切って、最高にでっかいハンバーグを作っちゃうぞー。」
凛は秋人の小さな手をしっかりと握りながら、ハンバーグに必要な食材をカゴに入れていった。
「凛、凛!
おれ、お菓子欲しい!」
「いいよー。」
「おれ、一人で選ぶ!
凛はここに居て!」
「え、一緒はダメなの?」
「ダメ!」
凛が渋々了承すると、秋人は喜んで菓子コーナーへと走って行った。
その姿を横目で見ながら、菓子コーナーの近くにある精肉コーナーで凛が挽き肉を選んでいると、隣から声を掛けられた。
「おや?
凛も買い物ですか?」
声のした方へ凛が視線を移すと、そこには左手にカゴを持った沖矢が居た。
「あ・・・昴だ、こんにちは。」
「こんにちは。
もしよろしければ、どうです?
今夜家でーーーー」
沖矢が凛を夕食に誘おうとした時、菓子を選んだ秋人が勢いよく走って来て、凛の太ももに抱きついた。
「このお菓子にする!」
ガシャン!!!
「わ!?
なんだ!?」
「昴っ!?
カゴ落としたけど、卵入ってるのに大丈夫!?」
沖矢は開眼させ、明らか動揺しながら口を開いた。
「そっ・・・その子は、まさか凛の子ども・・・なのか?」
「違う!
てか開眼してるし、話し方も戻ってるよ!?」
すると、ジッと沖矢の顔を見ていた秋人は、凛の手をギュッと握りながら話し始めた。
「おれは凛の子どもじゃないぞ。
おにーさんは凛のかれしなのか?」
「秋人くん!?
ちがーーーー」
秋人の発言に、凛はすぐさま否定しようとした。
しかし、凛が否定するより先に、すこぶるいい笑顔をした沖矢が秋人の目線に合わせるようにしてしゃがんで口を開いた。
「えぇ、そうです。」
「昴!?
何言ってんの!?」
沖矢は凛の言葉をスルーして続けた。
「君の名前は秋人くんと言うのですか?」
「うん!」
「では、秋人くん。
今夜僕の家で煮込みハンバーグを作る予定なんですが・・・食べに来ますか?」
「え!?
ハンバーグ!?
凛! 今日の夜ご飯はすばるん家で食べよ!」
「えぇ!?
秋人くん、お昼もハンバーグって言ってなかった!?」
「お昼ご飯は違うのにする!」
「なんだって!?」
秋人の言葉に、沖矢はフッと微笑んだ。
「決まりですね。
では、お昼は近くで済ませましょう。」
沖矢はそう言うと、落ちたカゴを拾った。
そして、凛のカゴに入っていた食材を自身のカゴへすべて移すと、ささっと会計へと向かった。
