Episode 21
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「うぇーくしっっ!」
「あれ・・・凛ちゃん、風邪?」
あれから数時間冷水を浴びまくり、さらには大量の氷で火照った身体を冷やしまくった結果、凛は見事に体調を崩したようだ。
その凛を、梓は心配げな表情で見ながらティッシュを差し出す。
「えー・・・今朝まで元気だったし、そんなハズはないんだけどなぁ。
誰かが噂してるだけかも。」
凛は礼を述べながらティッシュを取って鼻を拭った。
「でも鼻声な気もするよ?
早めに上がって休んだ方がいいよ。」
心配し続ける梓に、凛は手を石鹸で洗いながらニコリと微笑んだ。
「大丈夫大丈夫!
お店も忙しいし、それにあと2時間で上がりだから。」
「でもーーーー」
梓が口を開いた時、店内に居た客が凛を呼んだ。
その為、凛はそちらの方へ行ってしまい、梓の口から出ようとしていた言葉は引っ込んでしまった。
1時間後ーーーー
ポアロの店内は忙しさをピークに迎えていた。
その為、梓はほぼキッチンから出る事なく料理を作り続け、凛はひたすらにホールとカウンター内を往復していた。
(あー・・・梓ちゃんには大丈夫って見栄張ったけど、これは熱上がってきたかも。
頭がガンガンするぅぅぅ・・・)
凛は周りにしんどさを悟られないよう、必死に顔に出さないようにしながら接客を続けた。
(あと1時間・・・!
私の愚かな身体よ、耐えろーーーっ)
凛は数時間前の自分の行動を深く呪いながら、なんとか自身のシフトをやり終えた。
その頃には、ようやく店内も落ち着きを取り戻していた。
梓は心配げに凛の背中に触れた。
「凛ちゃん、体調は大丈夫?」
「全然余裕!」
「・・・お昼の賄いはどうする?」
「ちょっと今日はやめとこうかな・・・
せっかく言ってくれたのにごめんね?」
「それはいいんだけど・・・
家まで帰れそう?」
「帰れるよ。
心配してくれてありがとね。」
凛はエプロンを綺麗に畳んでロッカーに入れると、笑顔で手を振ってポアロを出た。
その2時間後ーーーー
カラン・・・
「おはようございます、梓さん。」
「あ、安室さん・・・おはようございます。」
「?
どうかしたんですか?」
夕方からポアロに出勤した安室は、梓が妙にソワソワとしている事に気付いて不思議そうに首を傾げた。
「それが・・・凛ちゃんの事なんですけど・・・」
自身のロッカーからエプロンを取り出していた安室は、梓の口から出た凛の名前に手を止めた。
「凛さんがどうしました?」
「今日、凛ちゃん・・・体調が悪そうだったんです。
なのにお店が忙しくて、シフトを早めに上がる事が出来なくて・・・
結局凛ちゃんのシフト通り働いてくれたんですけど、お昼も食べずに帰っちゃって・・・
さっきから電話にも出ないから、すごく心配で・・・
寝てるだけならいいんですけど・・・」
その言葉に、安室は手に持っていたエプロンをロッカーに戻した。
「梓さん、すみません。
今日、僕はお休みにしてください。」
「はい!
マスターももうすぐ来てくれますので、お店は大丈夫です!」
安室が凛の様子を見に行ってくれると確信した梓は、安心したような表情で頷いた。
安室は店から出ると、RX-7を停めてある駐車場へと走った。
(朝の電話での彼女は、そんな気などまったくなかったのに・・・
何故凛さんは、いつも無理ばかりするんだ・・・)
安室はRX-7に乗り込むと、凛のマンションへ向けて急いで走らせた。
