Episode 18
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「ーーーーというワケで、私の力を極秘裏に使って欲しいのです・・・貴方に。」
凛の目の前に座る人物は、ゆっくりとデスクに両肘を付いて手を組んだ。
「・・・フッ、なるほど。
確かに君の持つ不思議な能力は、我々にとって非常に役立つものだ・・・」
その人物は椅子から立ち上がり、凛の前までゆっくりと歩を進めた。
身長の高いその人物が目の前に来た事で、自然と凛は見上げる形になった。
その人物の鋭い眼光と凛の視線が交じる。
「私であれば、彼らを護る事も出来ます。
・・・どうです? 貴方にとって利益しかない。
とても便利な道具だと思いませんか?」
「あぁ、恐ろしい程に我々に利益しかない。
・・・何が望みだ?
私をバックに着けて、何を企んでいる?」
凛はフッと微笑んだ。
「何も。
ただ、護りたいものの為に・・・その為に貴方の駒となった方が動きやすい、ただそれだけです。」
「その護りたいものとは何だ?」
「この国と大切な人たちです。」
その人物はしばらく視線を外す事なく黙った。
まるで凛の本心を探るかのような目付きだった。
魔法界の偉大なる魔法使いであるアルバス・ダンブルドアに近い眼力を持つ、その青緑をした一つ瞳に吸い込まれる。
その状態でどれ程時間が過ぎたのだろうか。
その人物は、フッと口元を持ち上げた。
そして右手をゆっくり差し出した。
「・・・よかろう。
その眼を信じてみようではないか。」
その人物の言葉に、凛はパッと表情を明るくさせた。
そして、差し出されたその人物の右手を右手で力強く握った。
「ありがとうございます!」
「君に助けを求める場合はまた私から連絡する。
期待しているぞ、君の働きを・・・」
「必ずお役に立ってみせますよ・・・黒田管理官。」
凛はニヤリと口元を持ち上げた。
その様子に、黒田は頷いた。
そして凛はペコリと一礼すると、その場から姿くらましを使って消えた。
「・・・その身を削り己の護るべきモノを護ろうとする異世界の魔女、か・・・」
凛が消えた場所をしばらく見続けていた黒田は、フッと口元を持ち上げた。
自宅のマンションに姿現しをした凛は、両手を天高く伸ばした。
「んーーーっ! やったー!
零さんの記憶覗いた時に、黒田管理官の顔を見れた事は本当にラッキーだったなぁ。
黒田管理官と繋がれるかは賭けだったけど、上手くいって良かった!」
パンプスを脱ぎ、リビングへと続く扉のドアノブに手を掛けた。
そしてリビングに入ると、ベランダの窓を開けた。
サァッと心地よい風が部屋の中に入って来て、それが気持ちよくて凛は目を細めた。
袖口から杖を取り出し、指先でそっと撫でた。
凛の杖の材料には、日本の桜の木が使われていた。
「こんなところでも共通があるなんてね・・・」
国の為に桜の代紋を掲げてその身を捧げる降谷を思い、凛は小さく微笑む。
「・・・これで、いつでも貴方を危険なものから護れる。」
心地よい風が彼女の頬を撫でた。
