Episode 2
夢小説設定
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するとその場に、ショートカットで綺麗めな顔立ちの女と、優しげな顔立ちをした男がやって来た。
2人の登場に、蘭が不思議そうにしながら尋ねた。
「あれ? 佐藤刑事に高木刑事、どうかしたんですか?」
「すみません。
少しコナンくんと話をしたくて・・・」
佐藤がそう言いながらコナンの方へチラリと視線を移した。
「ボク、ちょっと行って来るねー!」
「あっコナンくん!」
コナンはすぐさま3人から離れ、佐藤と高木の方へと走って行った。
3人からある程度距離を取ると、コナンは本題に入った。
「それで、ボクに聞きたい事って何?」
佐藤はコナンの目線に合わせてしゃがんで話し始めた。
「あそこに居る神崎さんの事なんだけど・・・」
「凛さんがどうかしたの?」
高木も同じように、コナンの目線に合わせてしゃがむと話し始めた。
「それが、彼女が教えてくれた住所や知人の電話番号が存在しないものばかりでね・・・
今はまだ3月10日だと言うのに、5月2日だと思っていたようだし・・・
持ち物も黒いローブと、小さめな鞄の中には何も書かれてなかったメモ帳と木の枝のような棒だけで・・・
職業もあやふやでね・・・」
「もちろん戸籍も調べたんだけど、それもなくて・・・
だからコナンくんなら何か知ってるかなって思って・・・」
佐藤に尋ねられたコナンも、凛について何も知らなかった為、2人が望んでるような回答は出来なかった。
「そっか・・・
まぁ、無戸籍者自体はそう珍しいものでもないんだけど・・・
彼女もワケありなのかしら。」
佐藤は少し離れた場所で立っている凛に視線を移しながら言った。
「もしかしたら、凛さんは事故のショックで前の記憶がなくなっちゃったのかもしれないね!」
コナンは明るめな声で無邪気に言うと、高木が何かを思い出した。
「そういえば、神崎さんが言ってました!
"どうしてここに来たんだろう"って!」
「高木くん、それ本当!?」
「えぇ!
僕が病室を出る時に、ボソッと呟いていました!」
「じゃあ、やっぱり凛さんはショックで記憶喪失になっちゃったんだね!」
コナンの言葉に納得した佐藤と高木だったが、コナンは少し離れた場所に立つ凛を鋭い視線で見ていた。
知らない所で勝手に記憶喪失にされていた凛。
(あー・・・この病院での治療費どうしよ。
ガリオン金貨ならいっぱい持ってるんだけどなぁ。
それで支払っちゃダメかなぁ。
ダメだよなぁ。)
目先の支払いに途方に暮れていた。