Episode 14
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ポアロに着き、バックヤードでエプロンを付けていた凛は、こっそり隣に視線を移した。
隣では、安室が凛と同じようにエプロンを身に付けている最中だ。
凛の視線に気付いた安室は、ニコリと微笑んだ。
「僕の顔に穴が空きそうです。」
「!?!?」
「ふふ、冗談です。
僕の顔に何かついてましたか?」
「ちっ違うよ!
あのね、これ・・・」
凛はネクタイピンの小箱が入ったショップバッグを安室に向かって差し出した。
そのショップバッグを受け取った安室は、首を傾げた。
「これは?」
「透さんには私がこっちに来てからお世話になりっぱなしだからね・・・
その、色々な感謝を込めての贈り物です。
お気に召して頂けると幸い・・・です。」
凛の言葉に安室は一瞬目をパチクリとさせたが、すぐに目尻を下げて微笑んだ。
「・・・嬉しいです。
ありがとうございます。
今、開けて見てもいいですか?」
「ダメ!
帰ってからにして! お願い!」
顔を赤くして必死に懇願する凛に、安室は声に出して笑いながら了承した。
「あと、これは前の冷凍車の時に借りてたジャケット・・・
遅くなってごめんね?」
「わざわざクリーニングに出してくれたんですか?
そのままで良かったのですが・・・
ありがとうございます。」
安室はジャケットを受け取ると、ロッカーに入れた。
そしてその上に、ショップバッグを大切そうに乗せた。
ーーーー
ポアロでの仕事を終えた安室は、凛をマンションまで送った後自宅へと帰った。
安室が自宅の玄関ドアを開けると、ハロが勢いよく走って来て出迎えた。
「ただいま、ハロ。」
「アン!!」
出迎えたハロを撫でる前に洗面所へ向かった。
そして、手を洗ってから足元で尻尾をちぎれんばかりに振っていたハロを抱きかかえた。
そのままリビングへ向かうと、ハロ用のお椀に水を新しく入れ替え、別のお椀には餌を入れた。
「おすわり・・・
お手・・・
待て・・・」
主人の命令をしっかりと聞いたハロは、まだ?まだ?と言った表情で安室の目をじっと見ていた。
「よし!
食べてもいいぞ。」
安室の合図で、ハロはお椀に盛られた餌を勢いよく食べ始めた。
その姿を微笑みながら見た安室は、椅子に腰掛けた。
そして凛からもらったショップバッグの中から小箱を取り出し、ラッピングされた紙を丁寧に剥がして小箱を開けた。
小箱の中には、ワンポイントにラピスラズリの石が付いたネクタイピンが入っていた。
「・・・ラピスラズリ・・・
石言葉は幸運、魔除け・・・なるほどな。」
そのネクタイピンを手に取り、持ち上げた安室は愛おしげに見つめた。
「・・・これなら本職でも身に付けられる。
本当に嬉しいよ。
ありがとう、凛さん・・・」
夜空に散りばめられた星のような美しいラピスラズリに、安室は軽くキスを落として微笑んだ。
翌日ーーーー
「風見さん!
やっぱり俺の思い込みじゃないっすよ!
明らか今日の降谷さんは、すこぶる機嫌がいいっす!」
「松原、その話し方はやめろと何度も注意してるだろう。
降谷さんの機嫌がいいのは、確かに認めるが・・・」
「かっ風見さーーーーん!!」
「なんだ、大谷・・・騒がしいぞ。」
「さっき降谷さんが小休憩で自販機横の椅子に座ってたんですけど、最高に良い微笑みでネクタイピンを至極愛おしげに撫でてました!!」
「何?
ネクタイピンだと?」
「そういえば、今日の降谷さんが付けてたネクタイピン・・・
いつものと違うやつっすよね?」
「まっまさか・・・
女性からの贈り物ですか!?」
「ついに降谷さんに彼女っすか!?」
「おい、二人とも落ち着け・・・
俺が知る限り、降谷さんに女性の影はないはずだぞ・・・
それに、降谷さん自身が気に入って買った物かもしれんだろ。」
「ですが、安室の時の服や小物類は風見さんが調達してるじゃないですか!」
「降谷さんだって、自分で買い物くらいする。」
「しっしかし! あんなにも愛おしげにネクタイピンを撫でてたんですよ!?」
「うわぁぁぁぁっ!
やっぱり彼女っすよ、彼女!!」
この日公安部では、降谷が身に付けているネクタイピンの送り主が誰なのか気になり、仕事が手づかずだったとか。
