Episode 11
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凛が自宅へ帰ってスマホを確認すると、コナンからの不在着信の履歴があった。
その数、なんと82件。
「・・・わぉ。
コナンくんったら、過度に束縛する彼氏みたいになってる。」
凛は着信履歴からコナンの電話番号をタップし、スマホを耳に当てた。
トゥル・・・
「凛さん!?」
「出るの早っっっっ!
何?スタンバッてたの?」
「んな事より、凛さんは無事なのかよ!?」
「うん、無事だよ。」
「本当にあの黒ずくめの仲間、バーボンに何もされてねぇのか!?」
「コナンくんったら心配しすぎ。
普通に自宅のマンションまで送ってもらっただけよ。
むしろ、私の身体が冷えてた事にすごく心配されたくらい。」
「そっか・・・
凛さんが無事なら良かった。」
コナンは凛の無事がわかり、安堵の息を漏らした。
「心配してくれて、ありがとね?」
「いや・・・
お礼を言うのは、オレの方だ。
凛さんのお陰で、誰も低体温症や凍傷にならずに済んだからな。
サンキュ。」
「へへ、どういたしまして!」
「そうそう、灰原もスゲェー心配してっから。
今もオレの後ろで睨みきかせてるし、ちょっと代わるな?」
コナンがそう言った後、通話口から灰原の声が聞こえてきた。
「ちょっと、貴女本当に大丈夫なんでしょうね!?」
「本当に大丈夫だよー。
哀ちゃんが、私の事をそんなに心配してくれるなんて嬉しすぎて昇天出来るんだが?」
「何、呑気な事言ってるのよ!
貴女が組織の仲間に連れて行かれて・・・どれ程心配したと思ってるのよ!」
怒る灰原の声に、凛は困ったように笑った。
「哀ちゃん、ごめんね?
本当に心配かけてごめんなさい。
私は大丈夫。
何もされてないし、何も聞かれてないの。」
「・・・なら、いいけど。
まったく・・・貴女には、毎回ヒヤヒヤさせられるわね。」
「ふふ、ごめん。
ねぇ哀ちゃん・・・大好きだよ。」
「なっ何よ、いきなり!」
「んー?
何だか言いたくなったんだぁ。」
通話口で呑気に笑って話す凛に、灰原は小さく溜息を漏らしつつも、その表情は嬉しそうに微笑んでいた。
「凛さん、色々ありがとう。
私も貴女の事、大好きよ。」
「!?
哀ちゃんからの告白!!!
え、お願いっもう1回!!」
「あー・・・凛さん?
灰原なら、なんか顔赤くして地下室へ逃げてったぜ?」
「えー・・・
哀ちゃんからの貴重なお言葉がぁ・・・」
「まぁ、でも・・・
本当に助かったよ。
凛さん、ありがとな。」
「子どもたちを護れたのなら良かった。」
「でも、これからも無理はぜってぇすんなよ!?」
「はーい。
じゃあね、コナンくん。」
凛はコナンとの通話を切ると、嬉しそうに微笑んだ。
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