Episode 11
夢小説設定
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「でも、スゲーなお前・・・」
「あのレシートの暗号を見て来てくれたんですよね?」
元太と光彦の言葉に、安室は首を傾げた。
「あぁ・・・
猫の首輪に付いていた妙なレシートなら、風に飛ばされて見付けられなかったよ。
ここを通り掛かったのは、たまたまさ。」
「なんだー・・・」
「じゃあさ、探偵のお兄さんも博士ん家でケーキ食べる?」
歩美の誘いに、コナンは慌てて止めようとした。
「へー、ここが噂の阿笠博士の・・・
でも今日は遠慮しておくよ。
凛さんを送って行かなきゃいけないからね。」
「え!?
凛姉さんも帰っちゃうの!?」
RX-7の助手席の窓からひょっこりと顔を出した凛は、歩美たちに向かって軽く手を振った。
「せっかく誘ってくれてたのに、ごめんねー・・・
荷物取りに公園に戻らなきゃだし、そのまま帰るよ。
あ、その服はいつでもいいからねー。」
凛がそう言うと、コナンは焦った表情で凛を見た。
そしてコナンの背後に隠れていた灰原は、安室の事を鋭い目付きで睨んでいる。
(・・・うん、あの2人が言いたい事はなんとなくわかるけど・・・露骨すぎないか?)
そんな凛の心境など知らない安室は、運転席に乗り込み、ゆっくりと車を発進させた。
「・・・助けに行くのが遅くなってしまって、すまなかった。」
「え?
零さんは十分早かったよ?」
「だが、アイツが凛さんに・・・」
安室はハンドルを握る手に力を込めた。
「零さん?」
それ以上何も言わなくなった安室に、凛は首を傾げた。
凛のマンションに着いて車を止めた安室は、凛の両手を自身の両手で包み込んだ。
「・・・まだ冷たい。」
「そう?
零さんが上着貸してくれたから、もう随分と暖まったよ?」
「本当に大丈夫か?」
「うん。
零さんが早く来てくれたからね。
お陰で子どもたちの前で魔法を使わずに済んだよ。」
「そうか・・・」
安室はフッと微笑んだ。
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「てか、零さん・・・
絶対あの人の肋、折ったでしょ?
ベキッて聞こえたんだけど・・・」
「・・・さぁ?
何の事かわからないな。」