Episode 11
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話は少し進み・・・
どうやら、このコンテナの中に先客である死体が乗っていたようです。
ーーーーいや、何でだよ。
あぁ、なるほど・・・ここにコナンくんが居るからですね。
凛は自己完結していると、コナンに名前を呼ばれた。
「ん?どうしたの?」
「凛さんはスマホ持ってる?
携帯の充電が切れちまって、外に連絡が取れねぇんだ。」
「ごめん。
私の荷物、みんなとサッカーをしていた公園に置いてきたままだ。」
「そっか・・・」
「杖なら持ってるけど?」
「いや、それに頼るのはダメだ。
アイツらが居るし、万が一ヤツらにバレちまったらそれこそ危ねぇからな・・・」
どうやらコナンは、少年探偵団たちが持っていた物で、何か出来ないか考えるようだ。
歩美が持っていた物は、ハンカチとポケットティッシュ、キャンディ、綿棒。
元太が持っていた物は、絆創膏とチョコバー、かゆみ止め。
光彦が持っていた物は、手帳とボールペン、ハンカチ、財布、レシートだった。
みんなの持ち物をしばらく見ていたコナンは、ある事に閃いた。
それはレシートとかゆみ止めと綿棒で暗号を作り、猫の大尉の首輪に挟んでポアロへ運ぶ、というモノだった。
コナンは早速、綿棒にかゆみ止めを付けてレシートに暗号を作り出した。
レシートに元々印字されていた文字を使い、見事に"死体"の意味のcorpseの文字を作り上げたコナンは、レシートをクシャクシャにして大尉の首輪に挟んだ。
「いいか大尉・・・
俺たちの命運は、オメーに懸かってんだ。
この任務を、しっかり遂行するんだぞ。」
トラックが止まり、配達員の小太りの男がコンテナの扉を開けると大尉は前に出た。
その大尉に気付いた小太りの男は、大尉を抱えた。
その時、大尉の首輪に挟まったレシートの存在に気が付いたが、大尉はうまく小太りの男の手をすり抜けて逃げた。
「あ、コラ!
・・・逃げちまいやがった。」
「放っておけよ。」
もう1人の配達員の眼鏡を掛けた男が言うと、小太りの男は積荷を手に取り、コンテナの扉を閉めた。
積荷の陰に隠れていた凛たちは、大尉が無事に逃げた事に安堵の息を漏らした。
その中、灰原は不安そうな表情でコナンに小声で話し掛けた。
「ねぇ、ちょっと・・・
あの仔、ポアロに行くって事は、あの暗号あの人も・・・」
「逆にあの人に見せる為に、あんな暗号にしたんだよ。
すぐに気付いてくれるだろーぜ・・・
黒ずくめのヤツらの仲間、バーボンならな。」
(・・・確かに、透さんならすぐに気付いてくれるだろう。
問題は、彼が気付いてくれるまでの間・・・
大丈夫、何があってもみんなに傷1つ付けずに私が護ってみせる。)
凛は、背中の後ろで隠し持っていた杖を強く握りしめた。