Episode 11
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ある日の事、凛は少年探偵団たちと一緒に元気よく遊んでいた。
阿笠博士の家にケーキが届くまでの間、腹ごなしをする為に公園でサッカーをする事になったのだ。
「哀ちゃん、パス!」
凛が灰原に向かってサッカーボールをパスする。
「OK!
行くわよ!
庇護さんお得意の無回転ーーーー!?」
灰原はサッカーボールを蹴ろうとしたが、その足は空を切った。
そして、灰原はその場に尻もちをついてしまった。
「哀ちゃんっ大丈夫!?
ごめん、私のパスが下手だったから・・・」
凛や歩美たちは、慌てて灰原に駆け寄った。
「違うわよ・・・
この仔がボールの傍に飛び出して来たから、蹴れなかったのよ。」
灰原が膝を着いて見る先には、まだら模様の猫が居た。
凛とコナンは、その猫に見覚えがあった。
「大尉じゃねーか。」
「お前、その猫知ってんのか?」
元太が尋ねると、コナンは頷いた。
「あぁ!
毛利探偵事務所がある5丁目辺りを根城にしてる野良猫だよ。
な、凛さん!」
「うん、そうだよ。
この仔、夕方になるといつも餌をねだりに来るの。
それで、ポアロによく来てくれる仔って事で・・・
名探偵ポアロの友人のヘイスティングズ大尉から"大尉"を取って、マスターが名付けたんだって。」
「へー!
じゃあ、大ちゃんだね!」
歩美が笑顔で大尉のあだ名を付けると、凛は微笑んだ。
その時、何かに反応した大尉が、灰原の手の中から飛び出した。
大尉が飛び出した際に、灰原のセーターに爪が引っかかったのか、少しほつれてしまった。
「あ、哀ちゃんのセーターが・・・」
「猫の爪に引っかかって、ほつれたのね。
これ、手編みだから・・・」
凛が袖口から杖を取り出そうとすると、灰原に止められた。
「ダメよ。
江戸川くんはともかく・・・
ここにはあの子たちも居るんだから。」
「でも、哀ちゃんのセーターがほつれちゃってるから・・・」
「これくらいなら大丈夫よ。
それより、あの仔はどこへ行く気かしら?」
灰原の言葉で、少年探偵団たちは大尉を心配して追い掛ける事にした。