Episode 12
夢小説設定
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安室がポアロに戻って来てしばらく経った頃、ポケットに入れていたスマホが震え出した。
ポケットから少しだけスマホを出して画面を見ると、【飛田 男六】と表示されていた。
「凛さん、すみません。
少しだけいいですか?」
安室がスマホを手に持ち、凛に申し訳なさそうにしながら声を掛けた。
「はい、どうぞ。」
凛から了承を得た安室は、 バックヤードへと向かった。
バックヤードのドアを閉めると、通話ボタンをタップした。
「どうした?」
「すみません、降谷さん。
我々が追っていたテロ組織の主犯格の内一人が、高飛びするという情報が先程入りました。
我々は今、羽田空港に向かっていますがーーーー」
「わかった。
俺もすぐに向かう。」
安室はスマホの通話を切ると、バックヤードから出た。
店内には客がおらず、片付けをしていた凛は、バックヤードから戻って来た安室の表情でなんとなく察した。
「お店、すごく暇だから。
私一人でも大丈夫だよ。
行ってらっしゃい、気を付けてね?」
「凛さん、すみません。
行ってきますね。」
エプロンを取って店外へ出て行こうとした安室を、凛は呼び止めた。
「透さん、待って。」
ドアの取っ手を握ったまま振り向いた安室に、凛は杖を振って呪文を唱えた。
次の瞬間、安室は暖かなものに包み込まれたような感覚がした。
「今のは?」
「護りの呪文。
透さんを護ってくれるように・・・」
「凛さん、ありがとうございます。
では、行ってきますね?」
凛は軽く安室に手を振った。
カラン・・・と音を立てて閉まったドアの向こうを、凛はしばらく見続けていた。
どうか、安室が無傷で仕事を終える事を祈りながらーーーー
