Episode 10
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次の瞬間、安室は驚愕した。
なんとアルバムに挟まれている写真の人物たちが動いていたのだ。
同じ動きを繰り返す写真に安室は驚いたが、魔法界の写真は動くのかと興味の方が強かった。
写真の中に写る凛は、今より幼く、それは学生時代のようだった。
写真の中の凛は、緑と銀を基調とした色のネクタイやローブを身に付けている。
そのローブの胸元には、ヘビのマークに緑と銀を基調とした色の紋章のようなモノが付いていた。
写真の中の凛は、赤と金を基調とした色のネクタイとローブを身に付けている1人の女と3人の男、サンタクロースのように白くて長い髪と髭を持つ老人と写っている事が多かった。
それと、凛と同じ色の制服を着た1人の男も居るが、彼はこちらに気付くとすぐに写真の外へと逃げてしまう。
安室はアルバムに挟まれた写真を次々と見ていった。
凛が赤と金を基調とした色の制服を着た女に抱き着いている写真。
凛がサンタクロースのような老人の隣に立っている写真。
何かのパーティだろうか、凛はドレス姿で写っている。
隣には凛が抱き着いていた女と、すぐに写真から逃げてしまう男も写っていた。
写真に写る凛は、今の凛程よく笑う方ではなかったようだ。
写真のほとんどに、凛の笑顔はなかった。
安室が次のページをめくると、そこには1匹のフクロウの写真が挟まっていた。
身体全体が真っ黒の羽毛に覆われ、嘴はオレンジ色、少しツリ目のグリーンの瞳を持つフクロウーーーー
そのフクロウは、キョロキョロと首を動かしていた。
(この仔がライ・・・
やはり、何となく赤井に似てるじゃないか。)
安室はムッとしてアルバムを閉じると、元の場所に戻した。
安室はもう一度調合部屋をぐるりと見回した後、部屋から出た。