第1話 最悪な出会い
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「玲子さん……また寝てるし」
一眠りして、だいぶ身体が楽になり、桜は受付に顔を出した。
さすがに昼間のプロヒーロー2人はもう帰ってくれてるみたいで。
ホッとしながら、桜は玲子の隣に置いていたテレビのリモコンを手に取って待合室の長椅子に腰掛ける。
奥の部屋で淹れてきたココアを口にしながらピッ、ピッ、と操作してニュース番組に切り替えた。
《泉区に出現……ヴィランをプロヒーロー……が見事撃退……この事件による死傷者はいませんでした》
その映像に英雄の如く映るプロヒーローは傷だらけ。
「死傷者はいない、かぁ」
頬杖をついてココアを一口。
甘い味が口いっぱいに広がって、足りない血を補ってくれる。
『差別すんなや! 一般人もヒーローもケガ人であることに変わりはねぇ!』
ふと、昼間現れたヒーローの言葉が頭をよぎる。
言葉遣いはさておき、言っていることはあまりにもド正論。
「本当、その通りだよ」
小さな呟きは誰の耳に留まることもなく。
流れるニュースは、新たな速報を教えてくれるだけだった。
一眠りして、だいぶ身体が楽になり、桜は受付に顔を出した。
さすがに昼間のプロヒーロー2人はもう帰ってくれてるみたいで。
ホッとしながら、桜は玲子の隣に置いていたテレビのリモコンを手に取って待合室の長椅子に腰掛ける。
奥の部屋で淹れてきたココアを口にしながらピッ、ピッ、と操作してニュース番組に切り替えた。
《泉区に出現……ヴィランをプロヒーロー……が見事撃退……この事件による死傷者はいませんでした》
その映像に英雄の如く映るプロヒーローは傷だらけ。
「死傷者はいない、かぁ」
頬杖をついてココアを一口。
甘い味が口いっぱいに広がって、足りない血を補ってくれる。
『差別すんなや! 一般人もヒーローもケガ人であることに変わりはねぇ!』
ふと、昼間現れたヒーローの言葉が頭をよぎる。
言葉遣いはさておき、言っていることはあまりにもド正論。
「本当、その通りだよ」
小さな呟きは誰の耳に留まることもなく。
流れるニュースは、新たな速報を教えてくれるだけだった。