宿儺様と幼少期に遊郭に売られた娘の一生
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宿儺様×幼少期の世那(推定年齢5歳)
「あっ、しゅくな!」
「……またオマエか。餓鬼は寝る時間だろう」
「がきじゃないよ! うれっこになるもん!」
「オマエのようなちんちくりんが売れるほどココは甘い世界ではない」
「ちんちくりんじゃないもん! すぐにおとなになるもん!」
「ハッ……頑張れ、頑張れ」
「むぅっ! おとなになったらぜったいしゅくなにかってもらうもん!」
「俺の目に留まるほどの美しい女になれば言われずとも買ってやる。その様子じゃ、無理だろうがな」
◇◇◇
宿儺様×思春期世那(推定年齢16歳)
「……あ、また来た」
「なんだ、嬉しいのか?」
「なわけないじゃん。どうせまたバカにしにきたんでしょ」
「何をそんなに拗ねている」
「だって、周りの子はみんな何度も買われるし、常連を作ってる子もいるのに、なんで私だけ、いつまで経っても買われないんだろう」
「……。オマエがちんちくりんだからだろう」
「もう大人だもん! 胸だってこんなに大きくーー」
「ほう、どれどれ」
「ちょ……とっ、見ないでよ! バカ!」
「見せてきたのはオマエだろう。……して、買い手がないのなら今日も暇か?」
「暇言うな!」
「事実なのだから仕方あるまい。だが奇遇にも、今は俺も、暇を持て余している」
「だから?」
「俺に付き合え。今日は花見だ」
「昨日も月見だったじゃん。好きだねぇ、夜のお散歩」
◇◇◇
宿儺様×大人の女性になった世那(推定年齢25歳)
「昨晩、共に歩いていた男は誰だ」
「……いらっしゃったなら、合図をください」
「今さら何を。見られて困るようなことでもあるのか?」
「ありますよ。もう、昔のちんちくりんの世那ではないのですから」
「ほう……あの男に娶ってもらう気か?」
「いいえ。私をもし娶っていただくことができるなら、相手はとうに決めております」
「……ふん。どうせ碌でもない男だろう」
「ええ、お散歩好きの、童みたいな方です」
「ならば、ソイツと戯れていろ」
「あら? こんなところに宿儺様のお好きなお酒が」
「……何だと?」
「今日は月が綺麗ですよ。せっかくですから、月見がてらお酒を片手にお散歩でもしませんか?」
◇◇◇
宿儺様×死期の近い世那(推定年齢40歳)
「……あらあら、宿儺様。……今日も、いらしてくれたんですねえ」
「よい。身体を起こすな、寝ていろ」
「情けないですね……。宿儺様に気遣われてしまうように…なってしまいました」
「何を言う。昔からちんちくりんなオマエのことを気遣っていただろう」
「ふふふ……そうですね。でも…宿儺様は昔から変わらず……今も尚、美しいですね」
「俺を美しいなどと表現するのは、オマエくらいだ」
「そんなことはありませんよ。……それに引き換え、私は……。老いとは……恐ろしいものですね」
「ーー何度も言わせるな。オマエは昔と変わらず、俺にとってちんちくりんのままだと」
「ふふ」
「月よりも花よりも、オマエは俺の目に留まる娘だ」
「あら……でしたら、やっと私を買ってくださる気に…なりましたか?」
「オマエは他の男に買われ娶られる気だっただろう」
「ふふふ」
「何がおかしい」
「『お散歩好きの、童みたいな方』は……宿儺様以外に…いらっしゃいませんよ」
「ーー」
「ああ……よかった。これで……思い残すことは、ありませんね」
「……まだ俺は、月も花も見足りぬぞ」
「……ふふっ。ならば……生まれ変わった先で……また私を見つけてくださいまし」
「……世那」
「きっとまた…アナタと……月や花を愛でることを……待ち望む、娘に……」
「ーーああ、必ず」
幾度時を越えようと、君を想ふ。
「あっ、しゅくな!」
「……またオマエか。餓鬼は寝る時間だろう」
「がきじゃないよ! うれっこになるもん!」
「オマエのようなちんちくりんが売れるほどココは甘い世界ではない」
「ちんちくりんじゃないもん! すぐにおとなになるもん!」
「ハッ……頑張れ、頑張れ」
「むぅっ! おとなになったらぜったいしゅくなにかってもらうもん!」
「俺の目に留まるほどの美しい女になれば言われずとも買ってやる。その様子じゃ、無理だろうがな」
◇◇◇
宿儺様×思春期世那(推定年齢16歳)
「……あ、また来た」
「なんだ、嬉しいのか?」
「なわけないじゃん。どうせまたバカにしにきたんでしょ」
「何をそんなに拗ねている」
「だって、周りの子はみんな何度も買われるし、常連を作ってる子もいるのに、なんで私だけ、いつまで経っても買われないんだろう」
「……。オマエがちんちくりんだからだろう」
「もう大人だもん! 胸だってこんなに大きくーー」
「ほう、どれどれ」
「ちょ……とっ、見ないでよ! バカ!」
「見せてきたのはオマエだろう。……して、買い手がないのなら今日も暇か?」
「暇言うな!」
「事実なのだから仕方あるまい。だが奇遇にも、今は俺も、暇を持て余している」
「だから?」
「俺に付き合え。今日は花見だ」
「昨日も月見だったじゃん。好きだねぇ、夜のお散歩」
◇◇◇
宿儺様×大人の女性になった世那(推定年齢25歳)
「昨晩、共に歩いていた男は誰だ」
「……いらっしゃったなら、合図をください」
「今さら何を。見られて困るようなことでもあるのか?」
「ありますよ。もう、昔のちんちくりんの世那ではないのですから」
「ほう……あの男に娶ってもらう気か?」
「いいえ。私をもし娶っていただくことができるなら、相手はとうに決めております」
「……ふん。どうせ碌でもない男だろう」
「ええ、お散歩好きの、童みたいな方です」
「ならば、ソイツと戯れていろ」
「あら? こんなところに宿儺様のお好きなお酒が」
「……何だと?」
「今日は月が綺麗ですよ。せっかくですから、月見がてらお酒を片手にお散歩でもしませんか?」
◇◇◇
宿儺様×死期の近い世那(推定年齢40歳)
「……あらあら、宿儺様。……今日も、いらしてくれたんですねえ」
「よい。身体を起こすな、寝ていろ」
「情けないですね……。宿儺様に気遣われてしまうように…なってしまいました」
「何を言う。昔からちんちくりんなオマエのことを気遣っていただろう」
「ふふふ……そうですね。でも…宿儺様は昔から変わらず……今も尚、美しいですね」
「俺を美しいなどと表現するのは、オマエくらいだ」
「そんなことはありませんよ。……それに引き換え、私は……。老いとは……恐ろしいものですね」
「ーー何度も言わせるな。オマエは昔と変わらず、俺にとってちんちくりんのままだと」
「ふふ」
「月よりも花よりも、オマエは俺の目に留まる娘だ」
「あら……でしたら、やっと私を買ってくださる気に…なりましたか?」
「オマエは他の男に買われ娶られる気だっただろう」
「ふふふ」
「何がおかしい」
「『お散歩好きの、童みたいな方』は……宿儺様以外に…いらっしゃいませんよ」
「ーー」
「ああ……よかった。これで……思い残すことは、ありませんね」
「……まだ俺は、月も花も見足りぬぞ」
「……ふふっ。ならば……生まれ変わった先で……また私を見つけてくださいまし」
「……世那」
「きっとまた…アナタと……月や花を愛でることを……待ち望む、娘に……」
「ーーああ、必ず」
幾度時を越えようと、君を想ふ。
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