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Voice in your heart ~Akira Sendo

2024/03/07 15:27
ねぇ、あなたの本音はどこにあるの?


いつもバスケ以外のことは、のらりくらりとかわされる。

まるでバスケ以外はどうでもいいみたい。

『付き合ってください』

と私から告白した時も、

「まいったな~」

頭をかいた。


『それはどっち?』

「ん~付き合ってもいいよ」


そんな返事だったから、恋人気取りをしてもいいのかさえ悩む。

それでも、会えば優しい彰の事、嫌いになんかなれない。

でも、優しい態度とは裏腹に、彰の本音は見えない。

ねぇ、私の事、本当に好き?


彰はバスケ、私は仕事で会えない日が続く。

せめて夢で会えたら。

夢の中の彰は、いつものように優しく微笑んでくれる。

そして、私の欲しい言葉をかけてくれる。

「愛している」


久しぶりに会った週末。

私から切り出した。

『私たち、合わないのかな…』

「えっ…別れるってこと…かよ…」

少し怒りを含んだ表情で、彰は答えた。

『だって、彰、私の事…どう思ってるか分かんないよ!』

「好きに決まってるだろ!」

『えっ…だって…』

「おまえこそ、俺といるとき、どこか辛そうで…」

『それは、彰の本音が分からなくて…不安で…』

目を見合わせる。

お互いが不安だったんだ。

ふっと彰が微笑む。私の大好きな彰の顔。

私も笑って、彰に腕を絡めた。

「さあ、いこうか」

もっと自分の気持ち、伝えていかなくちゃ。

***
Inspired by SEAMO 「心の声 feat. AZU」

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