もしも、あの時。髪を赤く染めていなかったらーーー


赤毛にしていなかったら、バスケに出会えなかったかもしれない。

そして何よりも、今、隣で幸せそうに笑う君との未来はなかったかもしれない。

この慣れ親しんだ赤毛、少しも後悔はしていない。


もしも、バスケに出会っていなかったらーーー

少しだけ大人になったオレは、少しだけ、違う未来を想像することだってある。

オレが、バスケじゃなくラグビーに出会っていたら、ポジションはどこだっただろうか。

チームメイトに大嫌いなキツネがいなかったら、オレはここまでバスケを続けただろうか。

晴子さんと付き合うことになっていたら、君との再会はどうなっていたのだろうか。

もしも、もしも、あの時…

色々考えても行きつく先は、この赤毛で、バスケを選んで、良かった。

そのおかげで、また君に出会えたんだから。


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Inspired by S/EAMO「もしもあの時」