診断メーカー結果より【藤真、深津、仙道】
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「忘れたくても、忘れらんねえんだよ!」
柄にもないことを叫んでしまうくらいに俺は嫉妬心にかられている。
本当は情けねぇ男に成り下がりたくない。
でも、あんな所を見ちまったんだからどうしようもない。
俺の好きなあの子が告白されている姿を…
風呂上がりの濡れたままの髪をガシガシとかいてベットにごろんと寝転んだ。
あの子は、野球部キャプテンからの告白に何て答えたんだろう…
もし、付き合い始めてしまったら…
考えれば考えるほどいらだち、先を越された悔しさ、そして不安…色々な感情が押し寄せてきて眠れそうにない。
いつもならきちんと乾かす髪の毛もどうでもよくなって、煌々と電気を付けたままでいるうちに寝てしまったようだ。
当然、寝起きは最悪で、いつもみたいに髪型は決まらないし、そのままさぼりたい気持ちを何とか押さえて家を出る。
結局、部活の朝練の時間に少し遅れて到着して、監督にも魚住さんにも叱られてしまうし、その後の練習に身も入るわけもなく、体調が悪いんじゃあ…と池上さんに心配されてしまう始末だ。
暗い気持ちで教室に入っても、最初に気になってしまうのはあの子の存在……
いつもの席にいて、仲の良い女子数人が囲んでいるのが嫌でも目にはいる。
付き合い始めたよもやま話なんて聞きたくはないけれど、一際大きい声が俺の耳に届いた。
「昨日の告白なんで断っちゃったの?」
なんて言葉が聞こえてきて、パアッと視界が開けたような気持ちになる。
はっきりと聞こえた【断った】の言葉に昨日あんなに悩んでいたのがバカらしくさえなってきた。
さらに興味の無いフリをして聞き耳を立てる。
『だって、私、あの男子のこと全然知らないし…』
「でも、甲子園に出場決めた野球部のキャプテンだよ?」
「そうそう、本気で狙ってる女子も多いし。断ったってことは……好きな人いるの?」
『ちょっ、声が大きいって…』
慌てている様子も可愛いなぁ〜なんて、のほほんと思える余裕も出てきたところで、困った顔をした名前ちゃんと目があった。
俺にもまだチャンスがあるはずだとニコッと微笑んだけれど、すぐに目をそらされてしまった。
でも、くよくよしている暇はない。
名前ちゃんに良い男だと認識してもらう方が先だ。
席を立ってトイレで髪型を直していれば、チャイムが鳴るのが聞こえる。
満足の行くツンツン頭になったところで、ゆっくりと席に戻った。
担任には小言を言われたが、髪型も決まって良い気分でいるから、「すいません」ってヘラっと謝って席に着く。
また名前ちゃんと目があって、なんだか今日はめちゃくちゃ良い日になりそうだ。
俺と名前ちゃんの恋の行方はまだ分からないけれど、これから少しずつ動き出すんだと根拠の無い自信を持ったのだった。
***
2022.5.2.
モモんがさん、キャラリクありがとうございました!
柄にもないことを叫んでしまうくらいに俺は嫉妬心にかられている。
本当は情けねぇ男に成り下がりたくない。
でも、あんな所を見ちまったんだからどうしようもない。
俺の好きなあの子が告白されている姿を…
風呂上がりの濡れたままの髪をガシガシとかいてベットにごろんと寝転んだ。
あの子は、野球部キャプテンからの告白に何て答えたんだろう…
もし、付き合い始めてしまったら…
考えれば考えるほどいらだち、先を越された悔しさ、そして不安…色々な感情が押し寄せてきて眠れそうにない。
いつもならきちんと乾かす髪の毛もどうでもよくなって、煌々と電気を付けたままでいるうちに寝てしまったようだ。
当然、寝起きは最悪で、いつもみたいに髪型は決まらないし、そのままさぼりたい気持ちを何とか押さえて家を出る。
結局、部活の朝練の時間に少し遅れて到着して、監督にも魚住さんにも叱られてしまうし、その後の練習に身も入るわけもなく、体調が悪いんじゃあ…と池上さんに心配されてしまう始末だ。
暗い気持ちで教室に入っても、最初に気になってしまうのはあの子の存在……
いつもの席にいて、仲の良い女子数人が囲んでいるのが嫌でも目にはいる。
付き合い始めたよもやま話なんて聞きたくはないけれど、一際大きい声が俺の耳に届いた。
「昨日の告白なんで断っちゃったの?」
なんて言葉が聞こえてきて、パアッと視界が開けたような気持ちになる。
はっきりと聞こえた【断った】の言葉に昨日あんなに悩んでいたのがバカらしくさえなってきた。
さらに興味の無いフリをして聞き耳を立てる。
『だって、私、あの男子のこと全然知らないし…』
「でも、甲子園に出場決めた野球部のキャプテンだよ?」
「そうそう、本気で狙ってる女子も多いし。断ったってことは……好きな人いるの?」
『ちょっ、声が大きいって…』
慌てている様子も可愛いなぁ〜なんて、のほほんと思える余裕も出てきたところで、困った顔をした名前ちゃんと目があった。
俺にもまだチャンスがあるはずだとニコッと微笑んだけれど、すぐに目をそらされてしまった。
でも、くよくよしている暇はない。
名前ちゃんに良い男だと認識してもらう方が先だ。
席を立ってトイレで髪型を直していれば、チャイムが鳴るのが聞こえる。
満足の行くツンツン頭になったところで、ゆっくりと席に戻った。
担任には小言を言われたが、髪型も決まって良い気分でいるから、「すいません」ってヘラっと謝って席に着く。
また名前ちゃんと目があって、なんだか今日はめちゃくちゃ良い日になりそうだ。
俺と名前ちゃんの恋の行方はまだ分からないけれど、これから少しずつ動き出すんだと根拠の無い自信を持ったのだった。
***
2022.5.2.
モモんがさん、キャラリクありがとうございました!
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