診断メーカー結果より【藤真、深津、仙道】
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「忘れたくても、忘れらんねえんだよ!」
ちょっとムッとした顔の藤真先輩も、眩しいくらいに美しい。
「ったく、試合中は気にならなかったけど…あのあだ名はムカつくよな!」
私を含めたバスケ部の後輩たちは、微妙な顔で藤真先輩の話に耳を傾ける。
「俺はメガネだぞ…」
花形先輩は黒縁メガネを持ち上げながら、なだめるつもりで言ったのだろうけれど焼け石に水だ。
「ただの見た目だろ?俺のより随分ましなのに、嫌味か?」
「そんなつもりは…」
高野先輩や永野先輩は、少し離れたところでストレッチを始めてしまい、我関せずだ。しかも、こういう時の頼みの綱である長谷川先輩は委員会活動で部活には遅れるらしい。
「なぁ…マネージャーが話し始めたことだから、藤真さんに何とか言ってくれよ」
こそっと伊藤くんに言われて、私はため息を一つつく。確かに『あの試合の【ホケツくん】呼ばわりは酷いけど、藤真先輩は怒ったりしないで偉いよね。もしかしてもうそう呼ばれたこともうきれいさっぱり忘れて、冬の選抜にかけてるのかな?』って2年生で内輪話を始めたのは私だ。しかも、ホケツくんって呼ばれて怒らない藤真先輩はスゴイっていう話の流れになるはずが、そう呼ばれたことを忘れているのかいないのか論争になって、まさかその話が我がチームの監督様の耳に入るなんて露にも思ってもみなかったのだ。ちょっと怒りに似た感情も沸いてきて、私は一気にまくしたてた。
『藤真先輩!王子様みたいな先輩があんな風にホケツなんて呼ばれるの、私、すごく嫌でした。だからそんなこといつまでも気にしないで、私の大好きな王子様みたいな藤真先輩でいてください!』
「な、マネージャー…そんなに俺のこと…」
さっきまでの表情はどこへやら、藤真先輩は何故か顔を赤くしている。さっきまで興味の無い振りをしていた先輩達もやってくるし、二年生もおぉっと声をあげてニヤニヤし始めたりしているし、何か変なこと言っただろうか…
「俺さ、マネージャーのこと好きっつう気持ち隠してた……まさか同じ気持ちだったなんてな。こんな形だけど知れてよかった…」
『す、好き…?』
その後の部活での自分の言動は、全く記憶にない。だけど、いつもの帰り道に藤真先輩が隣にいて、いつもと違う優しい笑顔を私に向けてくれたことだけは鮮明に覚えている。
***
2022.4.30.
診断メーカーより
キャラリクkakikukekoさまありがとうございました!
ちょっとムッとした顔の藤真先輩も、眩しいくらいに美しい。
「ったく、試合中は気にならなかったけど…あのあだ名はムカつくよな!」
私を含めたバスケ部の後輩たちは、微妙な顔で藤真先輩の話に耳を傾ける。
「俺はメガネだぞ…」
花形先輩は黒縁メガネを持ち上げながら、なだめるつもりで言ったのだろうけれど焼け石に水だ。
「ただの見た目だろ?俺のより随分ましなのに、嫌味か?」
「そんなつもりは…」
高野先輩や永野先輩は、少し離れたところでストレッチを始めてしまい、我関せずだ。しかも、こういう時の頼みの綱である長谷川先輩は委員会活動で部活には遅れるらしい。
「なぁ…マネージャーが話し始めたことだから、藤真さんに何とか言ってくれよ」
こそっと伊藤くんに言われて、私はため息を一つつく。確かに『あの試合の【ホケツくん】呼ばわりは酷いけど、藤真先輩は怒ったりしないで偉いよね。もしかしてもうそう呼ばれたこともうきれいさっぱり忘れて、冬の選抜にかけてるのかな?』って2年生で内輪話を始めたのは私だ。しかも、ホケツくんって呼ばれて怒らない藤真先輩はスゴイっていう話の流れになるはずが、そう呼ばれたことを忘れているのかいないのか論争になって、まさかその話が我がチームの監督様の耳に入るなんて露にも思ってもみなかったのだ。ちょっと怒りに似た感情も沸いてきて、私は一気にまくしたてた。
『藤真先輩!王子様みたいな先輩があんな風にホケツなんて呼ばれるの、私、すごく嫌でした。だからそんなこといつまでも気にしないで、私の大好きな王子様みたいな藤真先輩でいてください!』
「な、マネージャー…そんなに俺のこと…」
さっきまでの表情はどこへやら、藤真先輩は何故か顔を赤くしている。さっきまで興味の無い振りをしていた先輩達もやってくるし、二年生もおぉっと声をあげてニヤニヤし始めたりしているし、何か変なこと言っただろうか…
「俺さ、マネージャーのこと好きっつう気持ち隠してた……まさか同じ気持ちだったなんてな。こんな形だけど知れてよかった…」
『す、好き…?』
その後の部活での自分の言動は、全く記憶にない。だけど、いつもの帰り道に藤真先輩が隣にいて、いつもと違う優しい笑顔を私に向けてくれたことだけは鮮明に覚えている。
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2022.4.30.
診断メーカーより
キャラリクkakikukekoさまありがとうございました!
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