◆◇◆シンプル・100のお題◆◇◆
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*078:かがり火*社パロ。付き合ってます。
純くんと初めての旅行。
板前の修行中(といっても高校卒業してもう5年は経つから私には一人前に見えるけど)の純くんの希望で岐阜県の長良川の鵜飼を見に来た。
かがり火の元で、息ぴったりの鵜と鵜匠が匠の技でアユを捕まえていく様は、幻想的だ。
大きい身体を縮こまらせて木造船に乗っている純くんも食い入るように鵜飼を見つめている。
船上はまっくらで、鵜飼のかがり火だけだけど、ぼんやりと見える純くんの真剣な表情に思わず笑みが漏れる。
そして、私の視線に気づいた純くんは、ふっと笑って、大きな手でそっと私の手を握ってくれた。
その手は少し汗ばんでいるようだけど、それだけ真剣に見ていたのだろう。
船から降れば、「でっけぇ…」と他のお客さんから驚かれるほどの巨体の純くんだけど、とっても繊細なお料理を作ることを知っているのはここでは私だけ。
そんなことを考えながら、私は幸せをかみしめながら、純くんの腕をとった。
『旅館のお料理、楽しみだね』
「そ、そうだな…」
なんだかいつもよりぎこちない気がするのは気のせいかな?
旅館でプロポーズされることを、このときの私はまだ知らない―――
***
2022.10.8.
大きい男子が身体を縮こまらせてるのが好きです。
純くんと初めての旅行。
板前の修行中(といっても高校卒業してもう5年は経つから私には一人前に見えるけど)の純くんの希望で岐阜県の長良川の鵜飼を見に来た。
かがり火の元で、息ぴったりの鵜と鵜匠が匠の技でアユを捕まえていく様は、幻想的だ。
大きい身体を縮こまらせて木造船に乗っている純くんも食い入るように鵜飼を見つめている。
船上はまっくらで、鵜飼のかがり火だけだけど、ぼんやりと見える純くんの真剣な表情に思わず笑みが漏れる。
そして、私の視線に気づいた純くんは、ふっと笑って、大きな手でそっと私の手を握ってくれた。
その手は少し汗ばんでいるようだけど、それだけ真剣に見ていたのだろう。
船から降れば、「でっけぇ…」と他のお客さんから驚かれるほどの巨体の純くんだけど、とっても繊細なお料理を作ることを知っているのはここでは私だけ。
そんなことを考えながら、私は幸せをかみしめながら、純くんの腕をとった。
『旅館のお料理、楽しみだね』
「そ、そうだな…」
なんだかいつもよりぎこちない気がするのは気のせいかな?
旅館でプロポーズされることを、このときの私はまだ知らない―――
***
2022.10.8.
大きい男子が身体を縮こまらせてるのが好きです。