◆◇◆シンプル・100のお題◆◇◆
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
*071:夕焼け*藤真健司*
マネージャー設定。付き合ってます。
「バーベキューやるぞ!」と言い出しっぺの監督様は、一番に肉を食べ終え、一番いいアウトドア用のロッキングチェアで昼寝中だ。しかも上半身裸、海パン一丁で、他校の色黒キャプテンに対抗するため、日焼けしたいらしい。でも、健司は日焼けしにくい体質で、すぐに真っ赤になってしまうことを私は知っている。止せばいいのに…と思いながらも、翔陽のバスケ部員は皆、選手兼監督を務めた健司のことを慕っているから、私が反対したところで、「藤真のいうことだから…」と花形くん辺りに言われることが分かっているから、特段止めることはしなかった。
そんなことより、沢山いる部員のために、朝から大量のおにぎりを握り、野菜を切り、今は熱い炭火の前でお肉を焼いているのは、私を含むマネージャーの仕事だ。保護者の方からのありがたい差し入れも、私たちが部員に配らなければ彼らの胃袋に収まることはない。火起こしなんかは保護者の方が手伝ってくれたからいいものの、本当に男連中は、食べることが仕事と言わんばかりにガツガツと食べるばかりだ。
そんなんだから、私と健司が良い雰囲気でバーベキューを楽しむ余裕なんてあるはずもない。だから、早めに待ち合わせたときに、「俺は日焼けする!」と宣言するのを聞いて、サンオイルと偽って日焼け止めを健司の腕や顔に塗っておいたのだ。綺麗な顔は特に念入りに。さすがに上半身裸になるのは想定していても、きわどい海パンを履いてきているのは想定外で、塗っていない腹筋や太ももが変な焼け方をしないか忙しい中でも心配していた。
ようやく、部員たちのお腹も落ち着いて、食材も良い感じに減ったところで、バーベキューコンロの前を離れることができた。汗だくで可愛いからほど遠い顔だけれど仕方がない。少し離れたところでまだぐっすり寝ている健司の元へと向かった。すでに胸のあたりは黒くは焼けず赤くなっている。夜のシャワー、痛そうだな…なんて思いながら、ぺちっと真っ赤な胸筋を叩いて健司を起こす。
「…んだよ」
寝起きのかすれた声とそのセクシーすぎる格好は心臓に悪い。ドキっとしてしまったことを隠して、
『真っ赤だよ。背中は焼かないの?』
さりげなくうつ伏せするように促す。
「お、そうだな。肉食ったか?」
『焼きながら摘まんだ。そういう健司はもう食べないの?』
「日焼け優先。結局赤くなっちまって、ぜんっぜん焼けねえな…」
『仕方ないって。海南の牧くんと健司は違うんだから』
「ちぇっ…」
『背中も日焼け…するやつ塗っとく?』
日焼け止めと言いそうになって慌てて言い直し、ポケットから日焼け止めを取り出した。
「頼む。っつっても全然効いてねぇ気がするけど…」
『仕方ないよ』
日焼け止めじゃあ…の言葉は飲み込んで、背中に日焼け止めを塗ってあげる。
「サンキュ」
『じゃ、私はそろそろ片づけに戻るね』
残り物を他のマネージャーたちとつまみながら、バーベキューの片づけを終えた頃には綺麗な夕焼けになっていた。健司の日焼けした胸筋もこんな色だよな……なんてバカなことを考えながら、少し前に起きてきて花形くんと談笑している健司を見れば、目が合ってふっと微笑まれた。
「本当に先輩達お似合いのカップルですよね」
後輩からの言葉に慌てて健司から目をそらす。
『そう?キャプテンとマネージャーが付き合ってるなんて後輩からしたらやりにくくない?』
「いえ、全然!来年から先輩達いなくなっちゃうと思うと寂しくって…」
本当できた後輩だ。来年からも翔陽は大丈夫だろう。なんて頼もしく思える。
じゃあ、来年からの私と健司は…?
夕焼けにふと寂しい気持ちが沸き上がると、
「なーに話してんだ?」
健司がやってきて、後ろからぐいっと首に腕を回された。
『別に~』
この男となら大丈夫だろう。何だかんだそう思えてしまうのだった。
来年もその先も、真っ赤な夕焼けみたいな日焼けをこっそりガードするために側にいさせてね。
***
2023.9.5.
ふじまくんは真っ赤に焼けそう妄想。
マネージャー設定。付き合ってます。
「バーベキューやるぞ!」と言い出しっぺの監督様は、一番に肉を食べ終え、一番いいアウトドア用のロッキングチェアで昼寝中だ。しかも上半身裸、海パン一丁で、他校の色黒キャプテンに対抗するため、日焼けしたいらしい。でも、健司は日焼けしにくい体質で、すぐに真っ赤になってしまうことを私は知っている。止せばいいのに…と思いながらも、翔陽のバスケ部員は皆、選手兼監督を務めた健司のことを慕っているから、私が反対したところで、「藤真のいうことだから…」と花形くん辺りに言われることが分かっているから、特段止めることはしなかった。
そんなことより、沢山いる部員のために、朝から大量のおにぎりを握り、野菜を切り、今は熱い炭火の前でお肉を焼いているのは、私を含むマネージャーの仕事だ。保護者の方からのありがたい差し入れも、私たちが部員に配らなければ彼らの胃袋に収まることはない。火起こしなんかは保護者の方が手伝ってくれたからいいものの、本当に男連中は、食べることが仕事と言わんばかりにガツガツと食べるばかりだ。
そんなんだから、私と健司が良い雰囲気でバーベキューを楽しむ余裕なんてあるはずもない。だから、早めに待ち合わせたときに、「俺は日焼けする!」と宣言するのを聞いて、サンオイルと偽って日焼け止めを健司の腕や顔に塗っておいたのだ。綺麗な顔は特に念入りに。さすがに上半身裸になるのは想定していても、きわどい海パンを履いてきているのは想定外で、塗っていない腹筋や太ももが変な焼け方をしないか忙しい中でも心配していた。
ようやく、部員たちのお腹も落ち着いて、食材も良い感じに減ったところで、バーベキューコンロの前を離れることができた。汗だくで可愛いからほど遠い顔だけれど仕方がない。少し離れたところでまだぐっすり寝ている健司の元へと向かった。すでに胸のあたりは黒くは焼けず赤くなっている。夜のシャワー、痛そうだな…なんて思いながら、ぺちっと真っ赤な胸筋を叩いて健司を起こす。
「…んだよ」
寝起きのかすれた声とそのセクシーすぎる格好は心臓に悪い。ドキっとしてしまったことを隠して、
『真っ赤だよ。背中は焼かないの?』
さりげなくうつ伏せするように促す。
「お、そうだな。肉食ったか?」
『焼きながら摘まんだ。そういう健司はもう食べないの?』
「日焼け優先。結局赤くなっちまって、ぜんっぜん焼けねえな…」
『仕方ないって。海南の牧くんと健司は違うんだから』
「ちぇっ…」
『背中も日焼け…するやつ塗っとく?』
日焼け止めと言いそうになって慌てて言い直し、ポケットから日焼け止めを取り出した。
「頼む。っつっても全然効いてねぇ気がするけど…」
『仕方ないよ』
日焼け止めじゃあ…の言葉は飲み込んで、背中に日焼け止めを塗ってあげる。
「サンキュ」
『じゃ、私はそろそろ片づけに戻るね』
残り物を他のマネージャーたちとつまみながら、バーベキューの片づけを終えた頃には綺麗な夕焼けになっていた。健司の日焼けした胸筋もこんな色だよな……なんてバカなことを考えながら、少し前に起きてきて花形くんと談笑している健司を見れば、目が合ってふっと微笑まれた。
「本当に先輩達お似合いのカップルですよね」
後輩からの言葉に慌てて健司から目をそらす。
『そう?キャプテンとマネージャーが付き合ってるなんて後輩からしたらやりにくくない?』
「いえ、全然!来年から先輩達いなくなっちゃうと思うと寂しくって…」
本当できた後輩だ。来年からも翔陽は大丈夫だろう。なんて頼もしく思える。
じゃあ、来年からの私と健司は…?
夕焼けにふと寂しい気持ちが沸き上がると、
「なーに話してんだ?」
健司がやってきて、後ろからぐいっと首に腕を回された。
『別に~』
この男となら大丈夫だろう。何だかんだそう思えてしまうのだった。
来年もその先も、真っ赤な夕焼けみたいな日焼けをこっそりガードするために側にいさせてね。
***
2023.9.5.
ふじまくんは真っ赤に焼けそう妄想。