◆◇◆シンプル・100のお題◆◇◆
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*006:虹―プリズム―*神宗一郎*
高校生設定。
『あっ!虹』
名前は何故か地面を見ながら嬉しそうに教えてくれるので、俺は同じ背の高さになるようにかがんだ。
「本当だ…」
俺の自転車の金属部分に太陽の光が反射して地面にプリズムの光が出来ているのが見える。
こんな風にちょっとした発見を、幼いころのように無邪気に教えてくれるところなんかも名前に惚れた理由の一つだ。
名前は自分の手にその虹が映るように動かして、ぐーぱーして嬉しそうにしる様子が微笑ましいけれど、ちょっとからかいたくもなってしまう。
「虹を捕まえようとするのも良いけど、俺のことも捕まえてくれない?」
『あ、ごめん!』
俺が差し出した手を、真っ赤な顔になって慌てて握ってくれる。
こういうところも堪らなく可愛い。
「デート行こうか?後ろ乗って!」
『うん!』
駐輪場から出した自転車の後ろに名前が乗ったことを確認して、ゆっくりこぎだす。
『宗くんさ、私のこと子どもっぽいって思ってるでしょ?』
「うーん、まぁね」
『やっぱり…』
「でも、そんな名前のことが好きだよ」
『わ、私も宗くんが好き!』
ぎゅっと首にしがみついてくる名前を気遣いながら、目的地に向かって自転車を走らせる。
俺は自然と口角があがってじんわりあったかい気持ちになるのだった。
***
2022.4.25.
高校生設定。
『あっ!虹』
名前は何故か地面を見ながら嬉しそうに教えてくれるので、俺は同じ背の高さになるようにかがんだ。
「本当だ…」
俺の自転車の金属部分に太陽の光が反射して地面にプリズムの光が出来ているのが見える。
こんな風にちょっとした発見を、幼いころのように無邪気に教えてくれるところなんかも名前に惚れた理由の一つだ。
名前は自分の手にその虹が映るように動かして、ぐーぱーして嬉しそうにしる様子が微笑ましいけれど、ちょっとからかいたくもなってしまう。
「虹を捕まえようとするのも良いけど、俺のことも捕まえてくれない?」
『あ、ごめん!』
俺が差し出した手を、真っ赤な顔になって慌てて握ってくれる。
こういうところも堪らなく可愛い。
「デート行こうか?後ろ乗って!」
『うん!』
駐輪場から出した自転車の後ろに名前が乗ったことを確認して、ゆっくりこぎだす。
『宗くんさ、私のこと子どもっぽいって思ってるでしょ?』
「うーん、まぁね」
『やっぱり…』
「でも、そんな名前のことが好きだよ」
『わ、私も宗くんが好き!』
ぎゅっと首にしがみついてくる名前を気遣いながら、目的地に向かって自転車を走らせる。
俺は自然と口角があがってじんわりあったかい気持ちになるのだった。
***
2022.4.25.