◆◇◆シンプル・100のお題◆◇◆
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*052:心がよどむ時*原作の湘北と陵南の練習試合直後の話。付き合ってます。
湘北高校との練習試合の終了のホイッスルの音を聞いて、私はふーっと大きくため息をついた。
たった一試合の練習試合なのに、彰くんがちょっと遠くにいってしまったように感じている。
上手く言えないけど、私とバスケ、どっちが大事?って彰くんを困らせる質問をしてしまいそうなくらいモヤモヤした気持ちだ。
今までは、大好きな彼氏がバスケで活躍する姿をもっともっと見たいって願っていたはずなのに、今日の試合、絶好のライバルを見つけてものすごく嬉しそうな彰くんを見て、遠くの存在のように感じてしまったんだ。
もうすぐインターハイの予選が始まり、今年こそは全国へ行くんだと意気込んでいるバスケ部を応援しているはずなのに…
遠く(全国)へ行かないで。
そんな風に願ってしまう気持ちが芽生えたことに、更に落ち込んでしまう。
そんなセンチメンタルな気持ちを抱えながら、練習試合後のミーティングが終わるのを待つ。
「「「ーっした!」」」
と大きな声が響いてきたので、よしっと笑顔を作る。
お疲れ様!カッコよかったよ!!って笑顔で伝えなくちゃ。
いつもの待ち合わせの校門に、彰くんは、いつもよりちょっと厳しい顔でやってきて私の手を取った。
『お疲…』「俺、カッコよかった?」
被せぎみに言われて、お疲れ様の言葉は最後まで言えなかった。
『え?もちろん…だよ?』
「流川より?」
『るかわ?』
「相手の一年」
『もちろん!』
「よかったぁ…」
『ん?』
「試合中は、最高のライバルが見つかったって思ってたんだけどさ、あいつ、顔がいいだろ?一年なのに親衛隊もいたし…」
もしかして、これは嫉妬というやつなのでは…?
それに気づいて、私はさっきまでの悩みなんてどこかに吹っ飛んでしまう。
『私は、彰くんしか見てなかったよ?相手の赤い頭の子は変なことしてたから気になったけど…』
「桜木が恋のライバルは、嫌だなぁ…」
『だから!彰くんしか見てないって』
「ははっ!それはよかった」
ぎゅっと抱きしめられたので、私はそっと彰くんの腰に手を回す。
「ずっと隣りにいてくれよな」
『私もおんなじこと言おうと思ってた。今日は彰くんが遠くに行っちゃうんじゃないかって不安になるくらいにカッコよかったから……彰くんが全国行っても私のこと、好きでいてね』
「当然だろ!」
さらにぎゅっと腕の中に閉じ込められて、私は幸せを感じるのだった。
***
2023.5.18.
ねもさま、キャラリクエストありがとうございます!
湘北高校との練習試合の終了のホイッスルの音を聞いて、私はふーっと大きくため息をついた。
たった一試合の練習試合なのに、彰くんがちょっと遠くにいってしまったように感じている。
上手く言えないけど、私とバスケ、どっちが大事?って彰くんを困らせる質問をしてしまいそうなくらいモヤモヤした気持ちだ。
今までは、大好きな彼氏がバスケで活躍する姿をもっともっと見たいって願っていたはずなのに、今日の試合、絶好のライバルを見つけてものすごく嬉しそうな彰くんを見て、遠くの存在のように感じてしまったんだ。
もうすぐインターハイの予選が始まり、今年こそは全国へ行くんだと意気込んでいるバスケ部を応援しているはずなのに…
遠く(全国)へ行かないで。
そんな風に願ってしまう気持ちが芽生えたことに、更に落ち込んでしまう。
そんなセンチメンタルな気持ちを抱えながら、練習試合後のミーティングが終わるのを待つ。
「「「ーっした!」」」
と大きな声が響いてきたので、よしっと笑顔を作る。
お疲れ様!カッコよかったよ!!って笑顔で伝えなくちゃ。
いつもの待ち合わせの校門に、彰くんは、いつもよりちょっと厳しい顔でやってきて私の手を取った。
『お疲…』「俺、カッコよかった?」
被せぎみに言われて、お疲れ様の言葉は最後まで言えなかった。
『え?もちろん…だよ?』
「流川より?」
『るかわ?』
「相手の一年」
『もちろん!』
「よかったぁ…」
『ん?』
「試合中は、最高のライバルが見つかったって思ってたんだけどさ、あいつ、顔がいいだろ?一年なのに親衛隊もいたし…」
もしかして、これは嫉妬というやつなのでは…?
それに気づいて、私はさっきまでの悩みなんてどこかに吹っ飛んでしまう。
『私は、彰くんしか見てなかったよ?相手の赤い頭の子は変なことしてたから気になったけど…』
「桜木が恋のライバルは、嫌だなぁ…」
『だから!彰くんしか見てないって』
「ははっ!それはよかった」
ぎゅっと抱きしめられたので、私はそっと彰くんの腰に手を回す。
「ずっと隣りにいてくれよな」
『私もおんなじこと言おうと思ってた。今日は彰くんが遠くに行っちゃうんじゃないかって不安になるくらいにカッコよかったから……彰くんが全国行っても私のこと、好きでいてね』
「当然だろ!」
さらにぎゅっと腕の中に閉じ込められて、私は幸せを感じるのだった。
***
2023.5.18.
ねもさま、キャラリクエストありがとうございます!