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*045:おとぎ話*流川楓*
高校生、付き合ってます。よくしゃべる流川くんとなってしまったので、キャラ崩壊注意。
『おとぎ話の王子でも~♪昔はとても食べられない♪アイスクリーム♪』
今日は、学校帰りの貴重なデート。
彼氏の流川くんにアイスクリームを買ってもらったら、無性にこの曲を歌いたくなってしまったのだ。
コンビニで買ってもらったアイスは一個だけ、二人で半分こしようと近くの公園のベンチに座っている。
昔にだってこんなクールでイケメンな王子様はいなかったに違いない。
私は口ずさみながら整った顔を眺めれば、私の頬はますます緩む。
なんと贅沢なことにアイスの蓋は流川くんが開封してくれた。
食べさせてくれるつもりなのか木のスプーンの袋も破ってアイスをつついている。
私はお姫様になった気分でご機嫌にアイスクリームの歌を歌い続けていると、
「んっ」
歌が良いところなのに、流川くんは溶けるから早く食べろと言わんばかりに私の口元にすくったアイスを差し出してくれた。
『んんっ……冷たっ!』
スプーンにたっぷり盛られたアイスを大口を開けてパクついたから、口の中が冷え冷えだ。
流川くんは少し目を細めて、自分はお上品な量をすくってすました顔でアイスを食べている。
流川くんは表情に出にくく分かりにくいけれど、良く観察すれば喜怒哀楽の感情を読み取ることができる。
今は私が冷たいと言っているのを聞いて喜んでいる。
流川くんは残念なことに、小学生男子並みの思考回路しか持ち合わせていないのだ。
だから、好きな子(つまり私)には、ちょっとした意地悪してきて、私があたふたする姿を見せるとめちゃくちゃ嬉しそうだ。
バスケ一筋、マイペースで我が道を行く彼に恋愛なんて機能がついているとは思ってもみなかったけれど、なんだかんだと気付いたら付き合うことになって、こうして二人きりのデートをして、流川くんにイタズラされてるんだから本当に驚きだ。
『今度はちょっとで!』
あーんと口を開ければ、スプーンの先っぽにちょんとアイスをつけただけのスプーンを口に入れてくれる。
まったく、高校生にもなって……と思うけれど、にやりと少しだけ口角を上げるその表情はめちゃくちゃかっこよくて、つい見とれてしまう。
「なんだ?」
『流川くんは、かっこよくてズルいよね』
「は?」
『うん、ずるい。次は私が食べさせてあげる』
流川くんからアイスのカップを奪うようにもらって、アイスをすくう。
そして、すくったアイスを口元ではなく、鼻へ……
「…っ!」
見事に鼻にアイスを付けることに成功して、私は、ふふんと笑ってみた。
流川くんは、ちょっとムッとしたかと思うと、
「ここ、舐めてきれいにして」
『へ?』
流川くんは鼻を私の顔に近づけてくる。
『ま、待って!』
「ヤダ…」
その圧に屈して、私は舌を出して、恐る恐る流川くんの鼻を舐めた。
「くすぐってー」
くくっと笑った流川くんの顔が離れたけれど、私はドキドキして、きっと顔が真っ赤だと思う。
「顔、真っ赤」
『だって、好きな人の顔、舐めるとか恥ずかしすぎる…だってさ、キ、キスだってしたことない…じゃん…』
「……」
今度は流川くんの顔も心なしか赤くなっているような…
『流川くんも顔、赤いよ』
「おめーが変なこと言うからだ」
二人して急に恥ずかしくなって、アイスクリームはたのしいね♪なんて気持ちではなくなって、アイスがドロドロに溶けるまでしばらく固まっていたのだった。
***
2022.9.24.
彼女の前ではよくしゃべる流川くんもありだな…と思いまして。
高校生、付き合ってます。よくしゃべる流川くんとなってしまったので、キャラ崩壊注意。
『おとぎ話の王子でも~♪昔はとても食べられない♪アイスクリーム♪』
今日は、学校帰りの貴重なデート。
彼氏の流川くんにアイスクリームを買ってもらったら、無性にこの曲を歌いたくなってしまったのだ。
コンビニで買ってもらったアイスは一個だけ、二人で半分こしようと近くの公園のベンチに座っている。
昔にだってこんなクールでイケメンな王子様はいなかったに違いない。
私は口ずさみながら整った顔を眺めれば、私の頬はますます緩む。
なんと贅沢なことにアイスの蓋は流川くんが開封してくれた。
食べさせてくれるつもりなのか木のスプーンの袋も破ってアイスをつついている。
私はお姫様になった気分でご機嫌にアイスクリームの歌を歌い続けていると、
「んっ」
歌が良いところなのに、流川くんは溶けるから早く食べろと言わんばかりに私の口元にすくったアイスを差し出してくれた。
『んんっ……冷たっ!』
スプーンにたっぷり盛られたアイスを大口を開けてパクついたから、口の中が冷え冷えだ。
流川くんは少し目を細めて、自分はお上品な量をすくってすました顔でアイスを食べている。
流川くんは表情に出にくく分かりにくいけれど、良く観察すれば喜怒哀楽の感情を読み取ることができる。
今は私が冷たいと言っているのを聞いて喜んでいる。
流川くんは残念なことに、小学生男子並みの思考回路しか持ち合わせていないのだ。
だから、好きな子(つまり私)には、ちょっとした意地悪してきて、私があたふたする姿を見せるとめちゃくちゃ嬉しそうだ。
バスケ一筋、マイペースで我が道を行く彼に恋愛なんて機能がついているとは思ってもみなかったけれど、なんだかんだと気付いたら付き合うことになって、こうして二人きりのデートをして、流川くんにイタズラされてるんだから本当に驚きだ。
『今度はちょっとで!』
あーんと口を開ければ、スプーンの先っぽにちょんとアイスをつけただけのスプーンを口に入れてくれる。
まったく、高校生にもなって……と思うけれど、にやりと少しだけ口角を上げるその表情はめちゃくちゃかっこよくて、つい見とれてしまう。
「なんだ?」
『流川くんは、かっこよくてズルいよね』
「は?」
『うん、ずるい。次は私が食べさせてあげる』
流川くんからアイスのカップを奪うようにもらって、アイスをすくう。
そして、すくったアイスを口元ではなく、鼻へ……
「…っ!」
見事に鼻にアイスを付けることに成功して、私は、ふふんと笑ってみた。
流川くんは、ちょっとムッとしたかと思うと、
「ここ、舐めてきれいにして」
『へ?』
流川くんは鼻を私の顔に近づけてくる。
『ま、待って!』
「ヤダ…」
その圧に屈して、私は舌を出して、恐る恐る流川くんの鼻を舐めた。
「くすぐってー」
くくっと笑った流川くんの顔が離れたけれど、私はドキドキして、きっと顔が真っ赤だと思う。
「顔、真っ赤」
『だって、好きな人の顔、舐めるとか恥ずかしすぎる…だってさ、キ、キスだってしたことない…じゃん…』
「……」
今度は流川くんの顔も心なしか赤くなっているような…
『流川くんも顔、赤いよ』
「おめーが変なこと言うからだ」
二人して急に恥ずかしくなって、アイスクリームはたのしいね♪なんて気持ちではなくなって、アイスがドロドロに溶けるまでしばらく固まっていたのだった。
***
2022.9.24.
彼女の前ではよくしゃべる流川くんもありだな…と思いまして。