◆◇◆シンプル・100のお題◆◇◆
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*017:鍵*藤真健司*
大学生設定、付き合ってます。
ピンポーンのチャイムに私はあわてた。
まだデートの待ち合わせまで2時間以上もあるというのに、インターホンのモニターには健司が映っている。
健司は、嬉しそうに何かをモニターのカメラに見せているけれど、それが何かはよく分からない。
とりあえず部屋に入ってもらおうと玄関を開けた。
「これ、何かわかるか!?」
朝から全開の笑顔は、ちょっと眩しすぎる。
目を細めて、健司の手に持っているものを見れば、何かの鍵のようだ。
『何の鍵?』
「親に借りてきた車。これでデート行こうぜ!」
『運転できたっけ?』
「ったりめーだろ!免許持ってるっつうの」
『ペーパーでしょ?』
「練習してきたし、大丈夫。路駐してっから、早くいくぜ!」
『嘘!車で待っててよ。荷物持ったら行くから』
健司を玄関から押し出して、私は慌てて準備を進める。
化粧の続きは、車でさせてもらおう。
化粧ポーチを鞄に入れて、急いで家を出た。
健司は、路肩に止めた車の運転席でハンドルにあごを乗せて待っている。
気怠そうな様子だけれど、そんな姿もカッコいいんだよなぁ…
目が合って、ニカっと笑いかけてくるそんな姿にドキッとしてしまう。
『お待たせ』
助手席に座って、シートベルトをする。
「行くぜ」
健司はエンジンをかけて、真剣な表情で車を走らせる。
いつもと違うデートにドキドキしながら、つい健司の横顔を見つめてしまう。
いつもより何割か増しでカッコよく見えるのは、気のせい?
「なんかついてる?」
『べ、別に…』
「そんなじろじろ見られると緊張する」
『ごめん、でも、運転する健司、良いなって思って』
「いきなり、何だよ…!」
耳が赤くなった健司を見て、私も何だか照れてしまう。
『で、今日はどこ行くの?』
「ノープラン」
『ドライブだけでもいいかもね』
「だな!」
二人ならただのドライブだって最高に楽しい特別なデートになるよね。
どこまでも続く道を二人で――
***
2023.6.15.
大学生設定、付き合ってます。
ピンポーンのチャイムに私はあわてた。
まだデートの待ち合わせまで2時間以上もあるというのに、インターホンのモニターには健司が映っている。
健司は、嬉しそうに何かをモニターのカメラに見せているけれど、それが何かはよく分からない。
とりあえず部屋に入ってもらおうと玄関を開けた。
「これ、何かわかるか!?」
朝から全開の笑顔は、ちょっと眩しすぎる。
目を細めて、健司の手に持っているものを見れば、何かの鍵のようだ。
『何の鍵?』
「親に借りてきた車。これでデート行こうぜ!」
『運転できたっけ?』
「ったりめーだろ!免許持ってるっつうの」
『ペーパーでしょ?』
「練習してきたし、大丈夫。路駐してっから、早くいくぜ!」
『嘘!車で待っててよ。荷物持ったら行くから』
健司を玄関から押し出して、私は慌てて準備を進める。
化粧の続きは、車でさせてもらおう。
化粧ポーチを鞄に入れて、急いで家を出た。
健司は、路肩に止めた車の運転席でハンドルにあごを乗せて待っている。
気怠そうな様子だけれど、そんな姿もカッコいいんだよなぁ…
目が合って、ニカっと笑いかけてくるそんな姿にドキッとしてしまう。
『お待たせ』
助手席に座って、シートベルトをする。
「行くぜ」
健司はエンジンをかけて、真剣な表情で車を走らせる。
いつもと違うデートにドキドキしながら、つい健司の横顔を見つめてしまう。
いつもより何割か増しでカッコよく見えるのは、気のせい?
「なんかついてる?」
『べ、別に…』
「そんなじろじろ見られると緊張する」
『ごめん、でも、運転する健司、良いなって思って』
「いきなり、何だよ…!」
耳が赤くなった健司を見て、私も何だか照れてしまう。
『で、今日はどこ行くの?』
「ノープラン」
『ドライブだけでもいいかもね』
「だな!」
二人ならただのドライブだって最高に楽しい特別なデートになるよね。
どこまでも続く道を二人で――
***
2023.6.15.