◆◇◆シンプル・100のお題◆◇◆
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*012:目覚まし時計*仙道彰*
同棲中設定。
ジリリリリリ!
けたたましい音に私は顔をしかめて、目覚まし時計を止めにベッドへと向かう。
寝坊が治らない彰のために買ってあげた絶対起きれると評判の目覚まし時計でも彰は起きることなく、ただの近所迷惑になっている。
ため息をついて、分かりにくい場所にあるスイッチを消す。
『彰!また遅刻するよ!』
「うーん、もうちょっと」
聞き飽きたセリフに容赦することはない。
私はもうとっくに出掛ける準備が終わっているのだ。
エイっと布団を剥ぐと、上半身肌でパンツ一丁の彰…
『もう…』
見慣れてるから何ともないけれど、朝の男の子の事情を察して下半身だけそっと布団を戻す。
『今日は七夕だから、今起きたら、何かいいことあるかもよ?』
「んー、名前…」
薄目を開けてふにゃりと笑って私の名前を呼ぶ彰に、もう少し寝かせてあげたい気持ちになるのをぐっとこらえる。
『起きて!』
「起こして…」
手を伸ばしてくる彰の手をとってぎゅっと引っ張って起こしてあげる。
『私は彰のお母さんじゃな……』
起こした勢いそのままに私にぎゅっとしがみついてくる。
「お母さんじゃなくて、未来の奥さまだろ…」
たまにこんな風にさらりと照れ臭いことを言ってくるからたちが悪い。
『そういうこと言っても、二度寝はダメ!』
「へーい……じゃ、目覚めに…」
彰は私にさらりとキスをして、ひょいと立ち上がった。
「いいこと一つ目頂きました」
パンツ一丁ボサボサ頭で言われて思わず吹き出してしまう。
私の未来の旦那様との朝の一コマに幸せを噛み締めたのだった。
***
2022.7.9.
七夕に間に合わなかったお話…
同棲中設定。
ジリリリリリ!
けたたましい音に私は顔をしかめて、目覚まし時計を止めにベッドへと向かう。
寝坊が治らない彰のために買ってあげた絶対起きれると評判の目覚まし時計でも彰は起きることなく、ただの近所迷惑になっている。
ため息をついて、分かりにくい場所にあるスイッチを消す。
『彰!また遅刻するよ!』
「うーん、もうちょっと」
聞き飽きたセリフに容赦することはない。
私はもうとっくに出掛ける準備が終わっているのだ。
エイっと布団を剥ぐと、上半身肌でパンツ一丁の彰…
『もう…』
見慣れてるから何ともないけれど、朝の男の子の事情を察して下半身だけそっと布団を戻す。
『今日は七夕だから、今起きたら、何かいいことあるかもよ?』
「んー、名前…」
薄目を開けてふにゃりと笑って私の名前を呼ぶ彰に、もう少し寝かせてあげたい気持ちになるのをぐっとこらえる。
『起きて!』
「起こして…」
手を伸ばしてくる彰の手をとってぎゅっと引っ張って起こしてあげる。
『私は彰のお母さんじゃな……』
起こした勢いそのままに私にぎゅっとしがみついてくる。
「お母さんじゃなくて、未来の奥さまだろ…」
たまにこんな風にさらりと照れ臭いことを言ってくるからたちが悪い。
『そういうこと言っても、二度寝はダメ!』
「へーい……じゃ、目覚めに…」
彰は私にさらりとキスをして、ひょいと立ち上がった。
「いいこと一つ目頂きました」
パンツ一丁ボサボサ頭で言われて思わず吹き出してしまう。
私の未来の旦那様との朝の一コマに幸せを噛み締めたのだった。
***
2022.7.9.
七夕に間に合わなかったお話…