花火SS~Twitter診断メーカーより
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『去年の花火は綺麗だった…紳一と一緒に見たかったんだけどな…』
俺は、花火の残念そうなセリフには答えず、びしょ濡れになった花火にタオルを渡した。
初めて一緒に過ごす花火との夏。
定番の花火大会に出かけたのに、突然の夕立で花火大会は中止な上、俺たちはびしょ濡れになってしまった。
人ごみの中、駅にも中々たどり着けず、俺の部屋に着いたのは、22時を過ぎていた。
花火に先に風呂に入る様に促し、俺は部屋着に着替えて、花火が着られそうな服を探した。
大柄な俺の服のサイズは彼女には大きすぎるかもしれないが、比較的新しいTシャツと練習用のハーフパンツを脱衣所に置いた。
「大きいかもしれんが、これしかなくて、すまない…」
『ありがと!』
風呂から出てきた花火は、化粧を落とし、濡れた髪に俺の衣服を身に着けていて、つい邪な気持ちで見てしまいそうになるのをぐっとこらえ、なるべく見ないように風呂場へと向かう。
「冷蔵庫の飲み物、適当に飲んでてくれ!」
『うん…』
少し疲れた声の彼女を心配しながらも、気持ちを落ち着かせるために少し長めに風呂につかった。
「何か、食べるか?」
風呂上がりにそう声をかけてみるけれど、花火からの返事はない。
部屋に戻ると、ソファーに突っ伏して花火は寝てしまっていた。
俺は、花火を布団に運びながら、そっと囁いた。
「来年こそは…いや、これからずっと、毎年一緒に花火大会に来ような!」
眠ってしまった花火に、届かないとしても伝えたい。
***
Request from 如月sama
俺は、花火の残念そうなセリフには答えず、びしょ濡れになった花火にタオルを渡した。
初めて一緒に過ごす花火との夏。
定番の花火大会に出かけたのに、突然の夕立で花火大会は中止な上、俺たちはびしょ濡れになってしまった。
人ごみの中、駅にも中々たどり着けず、俺の部屋に着いたのは、22時を過ぎていた。
花火に先に風呂に入る様に促し、俺は部屋着に着替えて、花火が着られそうな服を探した。
大柄な俺の服のサイズは彼女には大きすぎるかもしれないが、比較的新しいTシャツと練習用のハーフパンツを脱衣所に置いた。
「大きいかもしれんが、これしかなくて、すまない…」
『ありがと!』
風呂から出てきた花火は、化粧を落とし、濡れた髪に俺の衣服を身に着けていて、つい邪な気持ちで見てしまいそうになるのをぐっとこらえ、なるべく見ないように風呂場へと向かう。
「冷蔵庫の飲み物、適当に飲んでてくれ!」
『うん…』
少し疲れた声の彼女を心配しながらも、気持ちを落ち着かせるために少し長めに風呂につかった。
「何か、食べるか?」
風呂上がりにそう声をかけてみるけれど、花火からの返事はない。
部屋に戻ると、ソファーに突っ伏して花火は寝てしまっていた。
俺は、花火を布団に運びながら、そっと囁いた。
「来年こそは…いや、これからずっと、毎年一緒に花火大会に来ような!」
眠ってしまった花火に、届かないとしても伝えたい。
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