花火SS~Twitter診断メーカーより
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去年の花火は綺麗だった。
大学に入学して初めての夏。今日は花火大会に誘われたけれど行く気になれなかった。
一人暮らしのクーラーの効いた部屋で一人、思い出すのは、花火と線香花火のこと。
陵南の奴ら何人かで校庭に集まってやった花火大会。
偶然、俺と花火の二人だけが線香花火を手に取ったため、打ち上げ花火に盛り上がる周りから離れて、二人きりでろうそくを囲んだ。
お互いに惹かれあっていたことは何となく分かってはいたけれど、仲の良い友達でいた方が…なんて、あの頃は遠慮してたんだ。
二人同時に線香花火をろうそくに近づけ、シュッと火がついたところで、二つの線香花火がピタッとくっついた。
そのまま線香花火の火玉が大きくなり、パシュっパシュっと二回くらい爆ぜたところでポトリと火玉が落ちた。
『あっ…』
と花火が残念そうに声を出したところで、バチっと目があった。
まるで今見た線香花火のようにぴたっと気持ちがくっついたみたいに錯覚して、
「俺さ…花火のこと…」
『仙道…?』
好きだと言いかけたその時、
「おーい、仙道!花火と二人で何やってんだよ!」
越野の声に俺たちは声の方に目を向け、これ以上言葉を交わすことが出来なかった。
その後も、何度か二人きりになるタイミングはあったもののそういう雰囲気にはならず、連絡先を交換しただけで卒業してしまった。
でも、俺はずっと花火のことを想っている。
俺は携帯を取り出して、花火の連絡先を呼び出した。
最近覚えた【月が綺麗ですね】そのセリフを思い出しながら…
届かないとしても伝えたい。
***
Request from たんsama
大学に入学して初めての夏。今日は花火大会に誘われたけれど行く気になれなかった。
一人暮らしのクーラーの効いた部屋で一人、思い出すのは、花火と線香花火のこと。
陵南の奴ら何人かで校庭に集まってやった花火大会。
偶然、俺と花火の二人だけが線香花火を手に取ったため、打ち上げ花火に盛り上がる周りから離れて、二人きりでろうそくを囲んだ。
お互いに惹かれあっていたことは何となく分かってはいたけれど、仲の良い友達でいた方が…なんて、あの頃は遠慮してたんだ。
二人同時に線香花火をろうそくに近づけ、シュッと火がついたところで、二つの線香花火がピタッとくっついた。
そのまま線香花火の火玉が大きくなり、パシュっパシュっと二回くらい爆ぜたところでポトリと火玉が落ちた。
『あっ…』
と花火が残念そうに声を出したところで、バチっと目があった。
まるで今見た線香花火のようにぴたっと気持ちがくっついたみたいに錯覚して、
「俺さ…花火のこと…」
『仙道…?』
好きだと言いかけたその時、
「おーい、仙道!花火と二人で何やってんだよ!」
越野の声に俺たちは声の方に目を向け、これ以上言葉を交わすことが出来なかった。
その後も、何度か二人きりになるタイミングはあったもののそういう雰囲気にはならず、連絡先を交換しただけで卒業してしまった。
でも、俺はずっと花火のことを想っている。
俺は携帯を取り出して、花火の連絡先を呼び出した。
最近覚えた【月が綺麗ですね】そのセリフを思い出しながら…
届かないとしても伝えたい。
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