花火SS~Twitter診断メーカーより
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去年の花火は綺麗だった。
いや、花火を見上げる花火の横顔が綺麗だったという方が正解かもしれない。
でも、今年は隣に花火はいない。
蒸し暑い大学の寮で一人、遠くに聞こえる花火の音を寂しく聞きながら、幼馴染の花火の事を思い出す。
去年の夏の花火大会は、幼馴染の花火がIHでふがいない結果しか残せず落ち込んでいた俺を誘ってくれた。
小さい頃から隣にいることが当たり前で、柔道での俺の活躍を誰よりも喜んでくれた花火…
俺が晴子ちゃんのことを好きだって言った時も、苦笑いしながらも応援してくれていたことを今更ながら思い出す。
俺の本当に大切な人は、花火なんじゃないか?
そう思うと、いてもたってもいられずに、花火に会いたくなってしまう。
声だけでも聴きたくなって、小銭を握りしめて寮の電話へ向かった。
「たっちゃんが電話なんて珍しいねぇ…彼女でもできたのかい?」
寮の管理人のおばちゃんの詮索を交わしながら、手汗を拭って受話器を持ち上げ、ダイアルを回した。
『もしもし』
偶然にも電話に花火が出たことに驚いて、
「俺だけどさ…今度、こっちに遊びに来いよ!」
なんて名乗ることもしないまま、いきなり用件だけを伝えた。
『俺って…たっちゃん!?遊びに行っていいの?』
久しぶりに聞く花火の声に嬉しくなって、小銭が無くなるまで会話を続けた。
寮のおばちゃんにニヤニヤされたのは言うまでもないが、そんなことは関係ない。
次に会った時、この想い、届かないとしても伝えたい。
***
Request from ひのうさsama
いや、花火を見上げる花火の横顔が綺麗だったという方が正解かもしれない。
でも、今年は隣に花火はいない。
蒸し暑い大学の寮で一人、遠くに聞こえる花火の音を寂しく聞きながら、幼馴染の花火の事を思い出す。
去年の夏の花火大会は、幼馴染の花火がIHでふがいない結果しか残せず落ち込んでいた俺を誘ってくれた。
小さい頃から隣にいることが当たり前で、柔道での俺の活躍を誰よりも喜んでくれた花火…
俺が晴子ちゃんのことを好きだって言った時も、苦笑いしながらも応援してくれていたことを今更ながら思い出す。
俺の本当に大切な人は、花火なんじゃないか?
そう思うと、いてもたってもいられずに、花火に会いたくなってしまう。
声だけでも聴きたくなって、小銭を握りしめて寮の電話へ向かった。
「たっちゃんが電話なんて珍しいねぇ…彼女でもできたのかい?」
寮の管理人のおばちゃんの詮索を交わしながら、手汗を拭って受話器を持ち上げ、ダイアルを回した。
『もしもし』
偶然にも電話に花火が出たことに驚いて、
「俺だけどさ…今度、こっちに遊びに来いよ!」
なんて名乗ることもしないまま、いきなり用件だけを伝えた。
『俺って…たっちゃん!?遊びに行っていいの?』
久しぶりに聞く花火の声に嬉しくなって、小銭が無くなるまで会話を続けた。
寮のおばちゃんにニヤニヤされたのは言うまでもないが、そんなことは関係ない。
次に会った時、この想い、届かないとしても伝えたい。
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