1-5番の各ポジションのメンツで合コンに行く話
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「おっ…あれは…」
『紳一、どうしたの?』
紳一の視線の先へ目をやると、大学バスケット界きってのイケメン、藤真健司だった。
『女連れてるじゃん!あいつが女といるとこ、初めて見た!』
「あぁ、そうだな…声、かけてみるか?」
『えっ!?…ちょっと、待ってよ…』
私が止める間もなく、さっと紳一は藤真のところへと向かっていった。
「げっ?牧!?…ヒットも一緒かよ…」
明らかに不機嫌な藤真の表情に、隣の彼女が途端に不安そうな顔になっている。
「私、帰ろうか…?」
「俺はこいつらに用事無いから、俺のそばから離れんなって!で、牧、何の用だよ?」
「いや、藤真が女性といるのを初めて見たから、声かけておこうと思ってな…」
「余計なお世話だっつーの!それより、牧、まだこの男女みたいなやつと付き合ってんのかよ?」
『相変わらず口悪いな!付き合っててあんたに迷惑かけた!?』
「よせ…記念は俺の大事な彼女だから、藤真にあれこれ言われたくない」
紳一はそういうと私の腰をグッと抱き寄せた。
紳一は昔からそうだ。背の高くて男勝りな私をいつもお姫様みたいに扱ってくれる。
今日だって、久しぶりのデートで張り切ってスカートなんて履いて見た私に、「似合うな…」ってぼそっと嬉しそうな顔で伝えてくれた。
そんなことを思い出して、ぽわぽわしているうちに、
「お前たちバカップルに会うたびにそういうの見せつけられる俺の気持ち、考えてみろよな!じゃ、俺達はこれからだから、もう行くから!」
藤真は彼女の手をぎゅっとつかんで、引き連れていってしまった。
『紳一、藤真のデートの邪魔したの、良くなかったんじゃ…』
「そうみたいだな…」
しゅんとした表情の紳一が可愛くて、肩に手をまわして顔を覗き込んだ。
『寂しそうな顔してる…』
「いや、あいつにも彼女が出来て良かったと思ってだな…」
『ふふふっ!また会った時にでも聞いたらいいじゃない!今日は久しぶりにゆっくりできるんでしょ?行こ!』
「あぁ、そうだな」
紳一の顔が近づいたかと思うとさらりと唇が触れ合った。
ニヤリと笑って、何事もなかったかのように身体を離した紳一は、私の手をそっと取って、エスコートしてくれた。
昔からそういうとこ、変わらないんだから…火照った顔を見られないよう紳一の少し後ろを私は歩いた。
***
2021.8.31. 12345hits!記念
こぼれ話→12345hits!ありがとうございました!
『紳一、どうしたの?』
紳一の視線の先へ目をやると、大学バスケット界きってのイケメン、藤真健司だった。
『女連れてるじゃん!あいつが女といるとこ、初めて見た!』
「あぁ、そうだな…声、かけてみるか?」
『えっ!?…ちょっと、待ってよ…』
私が止める間もなく、さっと紳一は藤真のところへと向かっていった。
「げっ?牧!?…ヒットも一緒かよ…」
明らかに不機嫌な藤真の表情に、隣の彼女が途端に不安そうな顔になっている。
「私、帰ろうか…?」
「俺はこいつらに用事無いから、俺のそばから離れんなって!で、牧、何の用だよ?」
「いや、藤真が女性といるのを初めて見たから、声かけておこうと思ってな…」
「余計なお世話だっつーの!それより、牧、まだこの男女みたいなやつと付き合ってんのかよ?」
『相変わらず口悪いな!付き合っててあんたに迷惑かけた!?』
「よせ…記念は俺の大事な彼女だから、藤真にあれこれ言われたくない」
紳一はそういうと私の腰をグッと抱き寄せた。
紳一は昔からそうだ。背の高くて男勝りな私をいつもお姫様みたいに扱ってくれる。
今日だって、久しぶりのデートで張り切ってスカートなんて履いて見た私に、「似合うな…」ってぼそっと嬉しそうな顔で伝えてくれた。
そんなことを思い出して、ぽわぽわしているうちに、
「お前たちバカップルに会うたびにそういうの見せつけられる俺の気持ち、考えてみろよな!じゃ、俺達はこれからだから、もう行くから!」
藤真は彼女の手をぎゅっとつかんで、引き連れていってしまった。
『紳一、藤真のデートの邪魔したの、良くなかったんじゃ…』
「そうみたいだな…」
しゅんとした表情の紳一が可愛くて、肩に手をまわして顔を覗き込んだ。
『寂しそうな顔してる…』
「いや、あいつにも彼女が出来て良かったと思ってだな…」
『ふふふっ!また会った時にでも聞いたらいいじゃない!今日は久しぶりにゆっくりできるんでしょ?行こ!』
「あぁ、そうだな」
紳一の顔が近づいたかと思うとさらりと唇が触れ合った。
ニヤリと笑って、何事もなかったかのように身体を離した紳一は、私の手をそっと取って、エスコートしてくれた。
昔からそういうとこ、変わらないんだから…火照った顔を見られないよう紳一の少し後ろを私は歩いた。
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