1-5番の各ポジションのメンツで合コンに行く話
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イイ女、いねぇかな…
高三でバスケ部に復帰して以来女とは無縁で、大学に入ってもひたすらバスケに打ち込んできたため、たまに連れられて行く合コンでも、ピンとくる相手とは出会えずにいた。
今日だって少々強引に花形に連れていけと言ってしまったものの当日になってみれば少々めんどくさくなってしまい、いつもみたいにカッコいいとか言われて、いい気分になって、うまい酒が飲めればいいか…というつもりで、合コンに来た。
そこにいた女の中の一人がどっかで会ったことあると引っかかっていたが、自己紹介でヒット記念という名前を聞いて、記憶が…それもあまり思い出したくない頃の記憶がぶわっとよみがえった。
バスケも他のことも全部が嫌になって投げ出していた頃の記憶が…
その頃に出会って、たった一度だけ身体を重ねた女こそが目の前にいる記念だ。
あの頃のことは頭の片隅に追いやっているけれど、あの一晩限りの出来事は鮮明に覚えている。
お互いの不満をぶつけるように求めあい、これ以上傷を舐め合うのは危険だと別れたけれど、どこかでもう一度会いたいと思っていた。
相手も、自己紹介をした時に目を合わせたら、少し驚いたような顔をしたので、気付いたと思う。
しかし、この場でお互いが知り合いだと明かす訳にもいかず、俺はとりとめのないことを話しながらも記念のことをちらちらと見た。
記念も同じようで、何度も目が合ったが、その度にお互い気まずくなって目をそらした。
合コン自体は、そこそこ盛り上がって、帰り際には自然とペアが出来ていた。
俺は、記念と二人きりで話がしたいという想いを強くしていたが、それは記念も同じだったようで、店を出たところでお互い目を見合わせて軽く頷きあった。
「じゃ、俺ら先抜けっから!」
俺がそう言い捨てると同時に、俺達は自然と肩を並べて歩き始めた。
『…寿、変わったよね?』
しばらく歩いたところで、記念は俺に声をかけた。
「記念もな…」
出会ったときは、俺は長髪で、記念は男みたいな短髪だったが、今は逆で俺は短髪、記念はあの頃の俺と同じ髪の長さだ。
お互い何があって、今、どうしているのか…語りたいことはたくさんあるはずなのに言葉が出てこない。
お互い無言のまましばらくあてもなく歩いていると、
『ねぇ…この辺って…』
その言葉に、はっと顔を上げれば、いつの間にかラブホが立ち並ぶエリアに来てしまったようだ。
「げっ…わりぃ…この辺り全然知らねーんだわ…」
『ふふふっ…』
記念が笑いだすので、俺は気まずい雰囲気にならなくて済んだことにほっとしながらも、笑いが止まらない様子の記念にちょっとムッとしてくる。
「何だよ?」
『あはははっ!ごめん、ごめん!寿と出会った時も気付いたらラブホ街にいたな…って思いだしちゃって…』
俺は、記念を抱いた記憶だけが鮮明に残っているが、こんなこともあったような気もする…
「じゃあよ、再開の記念に、行っとくか?」
『いいよ!』
「はぁ!?いいのかよ…」
断られる前提で、冗談で言ったつもりがまさかのOKに俺は戸惑っていると、
『大学バスケ界で、大活躍の三井寿選手に素敵なお部屋にご招待していただきたいな~』
と腕を絡めてきたので、その冗談なのか本気なのか分からない悪乗りに乗っかることにした。
「おう!任せとけ!!」
運命だとか奇跡だとか言われそうなこの再会に俺はただ感謝した。
こうして、俺達の甘い夜がはじまる。
高三でバスケ部に復帰して以来女とは無縁で、大学に入ってもひたすらバスケに打ち込んできたため、たまに連れられて行く合コンでも、ピンとくる相手とは出会えずにいた。
今日だって少々強引に花形に連れていけと言ってしまったものの当日になってみれば少々めんどくさくなってしまい、いつもみたいにカッコいいとか言われて、いい気分になって、うまい酒が飲めればいいか…というつもりで、合コンに来た。
そこにいた女の中の一人がどっかで会ったことあると引っかかっていたが、自己紹介でヒット記念という名前を聞いて、記憶が…それもあまり思い出したくない頃の記憶がぶわっとよみがえった。
バスケも他のことも全部が嫌になって投げ出していた頃の記憶が…
その頃に出会って、たった一度だけ身体を重ねた女こそが目の前にいる記念だ。
あの頃のことは頭の片隅に追いやっているけれど、あの一晩限りの出来事は鮮明に覚えている。
お互いの不満をぶつけるように求めあい、これ以上傷を舐め合うのは危険だと別れたけれど、どこかでもう一度会いたいと思っていた。
相手も、自己紹介をした時に目を合わせたら、少し驚いたような顔をしたので、気付いたと思う。
しかし、この場でお互いが知り合いだと明かす訳にもいかず、俺はとりとめのないことを話しながらも記念のことをちらちらと見た。
記念も同じようで、何度も目が合ったが、その度にお互い気まずくなって目をそらした。
合コン自体は、そこそこ盛り上がって、帰り際には自然とペアが出来ていた。
俺は、記念と二人きりで話がしたいという想いを強くしていたが、それは記念も同じだったようで、店を出たところでお互い目を見合わせて軽く頷きあった。
「じゃ、俺ら先抜けっから!」
俺がそう言い捨てると同時に、俺達は自然と肩を並べて歩き始めた。
『…寿、変わったよね?』
しばらく歩いたところで、記念は俺に声をかけた。
「記念もな…」
出会ったときは、俺は長髪で、記念は男みたいな短髪だったが、今は逆で俺は短髪、記念はあの頃の俺と同じ髪の長さだ。
お互い何があって、今、どうしているのか…語りたいことはたくさんあるはずなのに言葉が出てこない。
お互い無言のまましばらくあてもなく歩いていると、
『ねぇ…この辺って…』
その言葉に、はっと顔を上げれば、いつの間にかラブホが立ち並ぶエリアに来てしまったようだ。
「げっ…わりぃ…この辺り全然知らねーんだわ…」
『ふふふっ…』
記念が笑いだすので、俺は気まずい雰囲気にならなくて済んだことにほっとしながらも、笑いが止まらない様子の記念にちょっとムッとしてくる。
「何だよ?」
『あはははっ!ごめん、ごめん!寿と出会った時も気付いたらラブホ街にいたな…って思いだしちゃって…』
俺は、記念を抱いた記憶だけが鮮明に残っているが、こんなこともあったような気もする…
「じゃあよ、再開の記念に、行っとくか?」
『いいよ!』
「はぁ!?いいのかよ…」
断られる前提で、冗談で言ったつもりがまさかのOKに俺は戸惑っていると、
『大学バスケ界で、大活躍の三井寿選手に素敵なお部屋にご招待していただきたいな~』
と腕を絡めてきたので、その冗談なのか本気なのか分からない悪乗りに乗っかることにした。
「おう!任せとけ!!」
運命だとか奇跡だとか言われそうなこの再会に俺はただ感謝した。
こうして、俺達の甘い夜がはじまる。