1-5番の各ポジションのメンツで合コンに行く話
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人数合わせに無理やり連れてこられた合コンにイケメンばかりが並んでいて、ビックリした。
なんで、こんなイケメンたちが合コンする必要があるのだろう…
日陰を歩く地味な私みたいな人間とは住む世界が違う人種だと、冷めた目で見ているうちに合コンは始まった。
私の目の前に座ったのは、ツンツン頭の仙道と名乗る男の子だった。
集まった全員バスケ部だそうで、どの人も背が高くて、その上、顔が良いとなれば、注目されないわけがない。
半個室の居酒屋なので、ちらちらと覗かれる視線を嫌でも感じる。
あそこの合コンヤバいよね~なんていう遠慮のない声も…
合コンの場はそこそこ盛り上がっているけれど、何だかその場にいるだけでも気疲れしてしまって、私はお手洗いに行って気分転換しようとそっと席を立った。
トイレには行かずに、手を洗って洗面台の鏡を見れば、いつもの見慣れた私の顔。
平凡な私の生活にこんなイケメンとのイベントが生じるなんて考えたこともなかった。
はぁ……とため息をついて、携帯を見れば、あと30分ほどで合コンもお開きの時間だろう。
それくらいなら、何とか作り笑いでも作っておけば、何とかなるかな…
そう思い、席へ戻ろうとすると、
「おっ!記念ちゃんもトイレ?」
『うわっ!仙道…くん…』
目の前に座っていた仙道くんに記念ちゃんなんて気安く呼ばれて、不覚にも胸がときめいてしまう。
へらへらと女遊びしていそうだという第一印象とは打って変わって、仙道くんはファンの女の子に手を出したことは無いらしい。
「正直、めんどくさいんですよ…」なんて本音を聞いていたので、まさか私のことをちゃん付けで呼んでくるなんて思っても見なかった。
「合コンとか苦手?」
『いや…そんなつもりは…』
うまくやり過ごしていたつもりでいたが、見透かされていたのだろうか…嫌な汗がつつっと背中を伝う。
「俺は、正直苦手でさ…でも、記念ちゃんみたいな子と出会えたから、来てよかったな…」
急に鋭い眼光でじっとりと見つめられたので、私は一瞬何を言われているか理解できず、固まってしまう。
「まいったな…そんな警戒しないでよ。さ、戻ろうか?」
そうへらりと笑って促されたけれど、がちがちに固まったまま席へと戻った。
その後、どうやって合コンがお開きになったのかほとんど記憶がなかったけれど、お店を出た後には、ペアが出来ていて、仙道くんは自然と私の横に並んでいた。
「記念ちゃん、顔真っ赤だけど飲みすぎた?」
そう私を気遣って腰をかがめて顔を覗きこまれれば、嫌でも整った顔が目に入る。
『あ、いや…大丈夫です…』
あなたのせいですなんてことは言えるわけもなく、私は首を振った。
「いいや、心配だから家まで送らせてよ!」
『いや、いいですって…』
「おい、仙道!女性を困らすんじゃないぞ!」
仙道くんより更に背の高いメガネの男の人が咎めてくれるけれど、
「花形さん、そういうつもりじゃないんですって…酔ったみたいだから、送っていこうかと…」
「ならいいが…」
ひょうひょうとかわしているのを見て、この人は私を何としてでも送り届ける気なんだと、妥協することにした。
『じゃあ、家の近くのコンビニまでお願いします』
「オレ、信用無いかなぁ…」
しょんぼりした表情に不覚にもキュンとしてしまうが、まだ心を許すわけにはいかない。
酔いを覚ますように首を振って駅へ向かって歩を進める。
「オレに振り向いてもらえるよう、頑張っちゃおうかな…」
のんびりと私後ろを着いてくる仙道くんのその言葉に、ドキドキと胸の鼓動が早くなるばかりだった。
なんで、こんなイケメンたちが合コンする必要があるのだろう…
日陰を歩く地味な私みたいな人間とは住む世界が違う人種だと、冷めた目で見ているうちに合コンは始まった。
私の目の前に座ったのは、ツンツン頭の仙道と名乗る男の子だった。
集まった全員バスケ部だそうで、どの人も背が高くて、その上、顔が良いとなれば、注目されないわけがない。
半個室の居酒屋なので、ちらちらと覗かれる視線を嫌でも感じる。
あそこの合コンヤバいよね~なんていう遠慮のない声も…
合コンの場はそこそこ盛り上がっているけれど、何だかその場にいるだけでも気疲れしてしまって、私はお手洗いに行って気分転換しようとそっと席を立った。
トイレには行かずに、手を洗って洗面台の鏡を見れば、いつもの見慣れた私の顔。
平凡な私の生活にこんなイケメンとのイベントが生じるなんて考えたこともなかった。
はぁ……とため息をついて、携帯を見れば、あと30分ほどで合コンもお開きの時間だろう。
それくらいなら、何とか作り笑いでも作っておけば、何とかなるかな…
そう思い、席へ戻ろうとすると、
「おっ!記念ちゃんもトイレ?」
『うわっ!仙道…くん…』
目の前に座っていた仙道くんに記念ちゃんなんて気安く呼ばれて、不覚にも胸がときめいてしまう。
へらへらと女遊びしていそうだという第一印象とは打って変わって、仙道くんはファンの女の子に手を出したことは無いらしい。
「正直、めんどくさいんですよ…」なんて本音を聞いていたので、まさか私のことをちゃん付けで呼んでくるなんて思っても見なかった。
「合コンとか苦手?」
『いや…そんなつもりは…』
うまくやり過ごしていたつもりでいたが、見透かされていたのだろうか…嫌な汗がつつっと背中を伝う。
「俺は、正直苦手でさ…でも、記念ちゃんみたいな子と出会えたから、来てよかったな…」
急に鋭い眼光でじっとりと見つめられたので、私は一瞬何を言われているか理解できず、固まってしまう。
「まいったな…そんな警戒しないでよ。さ、戻ろうか?」
そうへらりと笑って促されたけれど、がちがちに固まったまま席へと戻った。
その後、どうやって合コンがお開きになったのかほとんど記憶がなかったけれど、お店を出た後には、ペアが出来ていて、仙道くんは自然と私の横に並んでいた。
「記念ちゃん、顔真っ赤だけど飲みすぎた?」
そう私を気遣って腰をかがめて顔を覗きこまれれば、嫌でも整った顔が目に入る。
『あ、いや…大丈夫です…』
あなたのせいですなんてことは言えるわけもなく、私は首を振った。
「いいや、心配だから家まで送らせてよ!」
『いや、いいですって…』
「おい、仙道!女性を困らすんじゃないぞ!」
仙道くんより更に背の高いメガネの男の人が咎めてくれるけれど、
「花形さん、そういうつもりじゃないんですって…酔ったみたいだから、送っていこうかと…」
「ならいいが…」
ひょうひょうとかわしているのを見て、この人は私を何としてでも送り届ける気なんだと、妥協することにした。
『じゃあ、家の近くのコンビニまでお願いします』
「オレ、信用無いかなぁ…」
しょんぼりした表情に不覚にもキュンとしてしまうが、まだ心を許すわけにはいかない。
酔いを覚ますように首を振って駅へ向かって歩を進める。
「オレに振り向いてもらえるよう、頑張っちゃおうかな…」
のんびりと私後ろを着いてくる仙道くんのその言葉に、ドキドキと胸の鼓動が早くなるばかりだった。