誰かを選んで、キスしないと出られない部屋【3人の三井寿編】
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三井くんの練習を見にいつもの体育館に来たはずなんだけど…ここは…
がらんとした部屋に扉が一つ。
ぽわんと扉の上に文字が浮かび上がる。
【この部屋から出るには】
【ここに現れる男性と】
【キスを321秒しなくてはいけません】
…えっ?どういうこと??
私は、混乱したまま部屋の中に立ちすくんだ。
しばらくすると、
「「「っってーな!」」」
上からドスっという音がして、3人の男の子が落ちてきた。
『み…三井くんが3人!?』
「誰だ?」
「如月!」
「なんでお前が?」
高校1年生で、憧れた三井寿くん。
高校2年生で、お友達になった三井寿くん。
高校3年生で、やっとお付き合いが始まった三井寿くん。
その三人が同時に私の前に現れた。
『ど…どういうこと?』
「「「いや、俺達が知りてーよ!」」」
『そ…そうだよね…』
私はどうしていいか分からなくなって、溢れそうになる涙を必死にこらえた。
「如月…泣くなって…」
ふわっと優しく頭をなでようとしてくれるのは、高3の三井くん。
「おい、気安く触るなよ!」
その三井くんの手をつかんで止めようとするのが、高2の三井くん。
「で、この美人な女の人、誰なんだ?っつーかお前たちも誰?」
「俺は、高3のお前だ」
「はっ?俺がそんな髪型にするわけねぇ…俺は高2だけど、顎の傷、俺にはねぇよ!」
「俺だって、そんな長髪や短髪にする予定はねぇよ!そんなにころころ見た目変わるわけねぇし…」
三人の視線が私に集まるのを感じる。
私は涙を拭って、3人に伝えた。
『あのね…3人とも同じ三井寿くんだよ。高1で憧れてた三井くんも、高2で好きになった三井くんも、高3で付き合い始めた三井くんも…私、3人の中から、選ばなくちゃいけないんだよね…それに…キスも…』
「「「俺だろ!?」」」」
『待って…少し考えさせて…』
こうして、私は3人の三井くんの中から一人を選んでキスしなければいけなくなってしまった。
【高1の三井寿Ver.】
「オレのこと、憧れだったんだよな…」
如月さんに選ばれて、俺は戸惑った。
こんな美人が俺のことを密かに思ってくれてたなんて…
『うん。三井くん、キラキラしててかっこいいなって思ってたんだよ。私が積極的になれたのも1年生の三井くんのおかげなんだ』
恥ずかしそうに笑う如月さんに俺は、ドキドキが止まらない。
正直、キス…したことがねぇ…
どうしていいか戸惑っていると、
『ごめんね。知らない女の子とキスするなんて、嫌だよね…』
「いや…オレのこと、選んでくれて嬉しい…です」
オレは、覚悟を決めて、如月さんの肩に触れて顔を近づけた。
背の高い如月さんは俺と同じくらいで、戸惑って目を開けると、バチっと目が合った。
『三井くん、お願い…』
如月さんが目を閉じたので、オレはエイっと唇を触れ合わせた。
柔らかい唇の感触に、オレの胸の鼓動はますます高まる。
このまま、321秒後…オレは、どうなっちまうんだろう…
【高2の三井寿Ver.】
「色々、辛ぇ思いばっかさせちまって悪かったな…」
如月に選ばれた俺は、真っ先に謝った。
俺のこと選んでくれるなんて、正直思ってもなかった。
だって、今、付き合ってるのは、高3の俺なんだろ?
そんな俺の気持ちが分かったのか、
『だって、私の初めての相手、2年生の三井くんなんだよ…』
如月は、そう言うと恥ずかしそうにうつむいた。
「選んでくれて、ありがとな…」
俺は、如月のことをぎゅっと抱きしめて、唇を奪った。
久しぶりに感じる如月の匂いと柔らかい唇の感触を夢中で貪った。
321秒…長いようで短い時間は、あっという間に終わってしまうかもしれない。
【高3の三井寿Ver.】
「やっぱ、俺のこと、選んでくれるよな!」
正直、選ばれるかドキドキしていた俺は、ほっと胸をなでおろした。
なんつったって、今、如月…いや、友と付き合ってるのは俺なのだ。
『3年生の三井…ううん、寿くんのこと選ぶの、当然でしょ?』
上目遣いに見つめてくる友がたまらなく愛おしい。
いくら同じ俺だって、高1の俺にも高2の俺にも誰にもこいつを渡したくねぇ。
「本当に選んでくれてありがとな!これからもずっと…俺のそばにいてくれよな!」
『うん、もちろんだよ!』
そういうと友はそっと目を閉じた。
そっと唇を触れ合わせて、友のことを抱き寄せた。
ぴったりと心地よく重なる唇の感触を楽しむのは、321秒じゃ足りねぇよ…
ピピピピ…
アラームの音で私は目を覚ました。
あれ?あの部屋から、私は出られたんだ。
周りを見回しても当然、三井くんの姿はない。
夢…だったんだ。
それでも、はっきりとした三井くんの唇の感触を思い出して、私は恥ずかしさに布団をかぶった。
今日は、どんな顔して三井くんに会えばいいんだろう。
私は、遅刻ギリギリまで、家を出られなかった。
***
2021.4.11.
3人のミッチーからの逆ハー!
如月さん、いつもアイデア、ありがとうございます。
がらんとした部屋に扉が一つ。
ぽわんと扉の上に文字が浮かび上がる。
【この部屋から出るには】
【ここに現れる男性と】
【キスを321秒しなくてはいけません】
…えっ?どういうこと??
私は、混乱したまま部屋の中に立ちすくんだ。
しばらくすると、
「「「っってーな!」」」
上からドスっという音がして、3人の男の子が落ちてきた。
『み…三井くんが3人!?』
「誰だ?」
「如月!」
「なんでお前が?」
高校1年生で、憧れた三井寿くん。
高校2年生で、お友達になった三井寿くん。
高校3年生で、やっとお付き合いが始まった三井寿くん。
その三人が同時に私の前に現れた。
『ど…どういうこと?』
「「「いや、俺達が知りてーよ!」」」
『そ…そうだよね…』
私はどうしていいか分からなくなって、溢れそうになる涙を必死にこらえた。
「如月…泣くなって…」
ふわっと優しく頭をなでようとしてくれるのは、高3の三井くん。
「おい、気安く触るなよ!」
その三井くんの手をつかんで止めようとするのが、高2の三井くん。
「で、この美人な女の人、誰なんだ?っつーかお前たちも誰?」
「俺は、高3のお前だ」
「はっ?俺がそんな髪型にするわけねぇ…俺は高2だけど、顎の傷、俺にはねぇよ!」
「俺だって、そんな長髪や短髪にする予定はねぇよ!そんなにころころ見た目変わるわけねぇし…」
三人の視線が私に集まるのを感じる。
私は涙を拭って、3人に伝えた。
『あのね…3人とも同じ三井寿くんだよ。高1で憧れてた三井くんも、高2で好きになった三井くんも、高3で付き合い始めた三井くんも…私、3人の中から、選ばなくちゃいけないんだよね…それに…キスも…』
「「「俺だろ!?」」」」
『待って…少し考えさせて…』
こうして、私は3人の三井くんの中から一人を選んでキスしなければいけなくなってしまった。
【高1の三井寿Ver.】
「オレのこと、憧れだったんだよな…」
如月さんに選ばれて、俺は戸惑った。
こんな美人が俺のことを密かに思ってくれてたなんて…
『うん。三井くん、キラキラしててかっこいいなって思ってたんだよ。私が積極的になれたのも1年生の三井くんのおかげなんだ』
恥ずかしそうに笑う如月さんに俺は、ドキドキが止まらない。
正直、キス…したことがねぇ…
どうしていいか戸惑っていると、
『ごめんね。知らない女の子とキスするなんて、嫌だよね…』
「いや…オレのこと、選んでくれて嬉しい…です」
オレは、覚悟を決めて、如月さんの肩に触れて顔を近づけた。
背の高い如月さんは俺と同じくらいで、戸惑って目を開けると、バチっと目が合った。
『三井くん、お願い…』
如月さんが目を閉じたので、オレはエイっと唇を触れ合わせた。
柔らかい唇の感触に、オレの胸の鼓動はますます高まる。
このまま、321秒後…オレは、どうなっちまうんだろう…
【高2の三井寿Ver.】
「色々、辛ぇ思いばっかさせちまって悪かったな…」
如月に選ばれた俺は、真っ先に謝った。
俺のこと選んでくれるなんて、正直思ってもなかった。
だって、今、付き合ってるのは、高3の俺なんだろ?
そんな俺の気持ちが分かったのか、
『だって、私の初めての相手、2年生の三井くんなんだよ…』
如月は、そう言うと恥ずかしそうにうつむいた。
「選んでくれて、ありがとな…」
俺は、如月のことをぎゅっと抱きしめて、唇を奪った。
久しぶりに感じる如月の匂いと柔らかい唇の感触を夢中で貪った。
321秒…長いようで短い時間は、あっという間に終わってしまうかもしれない。
【高3の三井寿Ver.】
「やっぱ、俺のこと、選んでくれるよな!」
正直、選ばれるかドキドキしていた俺は、ほっと胸をなでおろした。
なんつったって、今、如月…いや、友と付き合ってるのは俺なのだ。
『3年生の三井…ううん、寿くんのこと選ぶの、当然でしょ?』
上目遣いに見つめてくる友がたまらなく愛おしい。
いくら同じ俺だって、高1の俺にも高2の俺にも誰にもこいつを渡したくねぇ。
「本当に選んでくれてありがとな!これからもずっと…俺のそばにいてくれよな!」
『うん、もちろんだよ!』
そういうと友はそっと目を閉じた。
そっと唇を触れ合わせて、友のことを抱き寄せた。
ぴったりと心地よく重なる唇の感触を楽しむのは、321秒じゃ足りねぇよ…
ピピピピ…
アラームの音で私は目を覚ました。
あれ?あの部屋から、私は出られたんだ。
周りを見回しても当然、三井くんの姿はない。
夢…だったんだ。
それでも、はっきりとした三井くんの唇の感触を思い出して、私は恥ずかしさに布団をかぶった。
今日は、どんな顔して三井くんに会えばいいんだろう。
私は、遅刻ギリギリまで、家を出られなかった。
***
2021.4.11.
3人のミッチーからの逆ハー!
如月さん、いつもアイデア、ありがとうございます。
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