Time cures all...【清田信長 SS】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ノブくんに必要なのは、時薬なのかな…
時間が過ぎていけば、またあの屈託のない笑顔見せてくれる?
『ノブくん…』
「まどか、何だよ?」
『バスケしたいって顔、してる…』
「やめろよ!もういいんだよ…」
『でも…』
続きの言葉は、彼の唇で塞がれ、伝えられなかった。
噛みつくような荒々しいキスを残して、ノブくんは去っていった。
同級生のライバルに完膚なまでに叩きのめされて、バスケ辞めるって言い出したのは一週間前。
あんなに慕っていた先輩の言葉も心に響かないのか、バッシュも練習着も部室に置いたまま部活に顔を出さなくなった。
そして一カ月がたった。
何度鳴らしても電話には出ないが、メールの返信は返ってくるようになった。
私は、意を決して伝える。
【ノブくんに会って話をしたいことがある】
このままでワケがない。
別れ話になろうが、彼の夢を思い出させてあげたい。
辛い思いを一人抱えてたって、どうにもなるもんでもない。
何とか会う約束を取り付けた日曜日。
私は意図的にバスケットゴールのある公園を待ち合わせ場所に指定した。
人が少ない夕方になって、不機嫌そうに現れたノブくんは、スウェット姿で髪の毛もぼさぼさで、まだ覇気のない顔をしている。
でも、私がもつバスケットボールを見つめる目を見て確信した。
まだ、バスケのこと、忘れてないんだ。
『ノブくん、一緒にバスケしよ!』
私は精一杯の笑顔を彼に向けた。
その瞬間、ノブくんの目から涙があふれた。
「まどか…俺……バスケ、してぇ…」
その言葉を聞いて、私も涙で視界がにじむ。
私は、彼にボールをパスした。
そして、二人でバスケットゴールへと向かった。
『ノブくん、私、バスケの試合の勝ち負けじゃなくて、ノブくんが楽しそうにバスケしてるの見るのが大好きなんだよ!』
「うっしゃ!また、やってやる!もう逃げねぇ!」
そう言って、リングに向かって一直線に、ドリブルで駆け出した。
真っ赤な夕日に照らされるリングに向かって、ダンクするノブくんは最高にカッコよかった。
***
2020.1.26.
Inspired by h/ir/o「AS TIME GOSE BY」
Thanks for madoka.a-sama's Request
時間が過ぎていけば、またあの屈託のない笑顔見せてくれる?
『ノブくん…』
「まどか、何だよ?」
『バスケしたいって顔、してる…』
「やめろよ!もういいんだよ…」
『でも…』
続きの言葉は、彼の唇で塞がれ、伝えられなかった。
噛みつくような荒々しいキスを残して、ノブくんは去っていった。
同級生のライバルに完膚なまでに叩きのめされて、バスケ辞めるって言い出したのは一週間前。
あんなに慕っていた先輩の言葉も心に響かないのか、バッシュも練習着も部室に置いたまま部活に顔を出さなくなった。
そして一カ月がたった。
何度鳴らしても電話には出ないが、メールの返信は返ってくるようになった。
私は、意を決して伝える。
【ノブくんに会って話をしたいことがある】
このままでワケがない。
別れ話になろうが、彼の夢を思い出させてあげたい。
辛い思いを一人抱えてたって、どうにもなるもんでもない。
何とか会う約束を取り付けた日曜日。
私は意図的にバスケットゴールのある公園を待ち合わせ場所に指定した。
人が少ない夕方になって、不機嫌そうに現れたノブくんは、スウェット姿で髪の毛もぼさぼさで、まだ覇気のない顔をしている。
でも、私がもつバスケットボールを見つめる目を見て確信した。
まだ、バスケのこと、忘れてないんだ。
『ノブくん、一緒にバスケしよ!』
私は精一杯の笑顔を彼に向けた。
その瞬間、ノブくんの目から涙があふれた。
「まどか…俺……バスケ、してぇ…」
その言葉を聞いて、私も涙で視界がにじむ。
私は、彼にボールをパスした。
そして、二人でバスケットゴールへと向かった。
『ノブくん、私、バスケの試合の勝ち負けじゃなくて、ノブくんが楽しそうにバスケしてるの見るのが大好きなんだよ!』
「うっしゃ!また、やってやる!もう逃げねぇ!」
そう言って、リングに向かって一直線に、ドリブルで駆け出した。
真っ赤な夕日に照らされるリングに向かって、ダンクするノブくんは最高にカッコよかった。
***
2020.1.26.
Inspired by h/ir/o「AS TIME GOSE BY」
Thanks for madoka.a-sama's Request
1/1ページ