My Handsome【土屋 淳】
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がちゃがちゃ!
そう音がしたと思ったら、玄関の扉が開く音がした。
玄関からこちらの部屋への扉は…閉まっている。
「おい、土屋!」
低い男性の声が聞こえる。
「土屋くーん、お掃除に来たよ~」
のんびりとした女の子の声も聞こえる。
「今、取り込み中やから、ちょい待っとって!」
お互い真っ裸で、ベッドの上にいるというのに、淳はいつもの調子で返事をした。
「はぁ?人を呼びつけといて…おっ!綺麗に片付いているべ。開けるぞ!」
ガチャ!
「……」
『……』
「すまん…」
ガチャン!
がっしりとしたゴリラみたいな男の子と目が合うと、急いで扉を閉められた。
今、起きていることが全く理解できない私は、ただ固まった。
「真代、服…」
そう言われて、はっと我に返った。
急いで服を着て、身だしなみを整えた。
淳は、相変わらずマイペースに着替えている。
『淳、あれはどういうことなん?』
そう問い詰めれば、
「真代が来る日、明日やと思っててん。せやから、雅史くんとその彼女ちゃんに部屋の片づけ手伝ってもろうて、綺麗な部屋でお迎えしようと思ってたん、忘れとったわ」
と、のんきな声が返ってきた。
あきれてものが言えないとは、このことだ。
『お見苦しいとこお見せして、えらいすみませんでした』
そう謝って、雅史くんとその彼女ちゃんに部屋に入ってもらった。
雅史くんはゴリラみたいにいかつい男の子で、その彼女は綺麗…いや超絶美人な女の子だった。
美女と野獣とはまさにその通りのカップルを遠慮なく見つめたいのを我慢して、何か飲み物でもとキッチンへ立った。
「土屋、おまえ、何で彼女が来てるのに連絡しないんだ!」
「すまん、すまん。来る日、勘違いしとってん」
「土屋くんさ、雅史くんに迷惑かけるの本当にやめてよ!久しぶりのお休みで、雅史くんとデート出来ると思ってたのに、掃除に行く約束したとか言われて、来てみたら、彼女とお楽しみ中で、本当にありえない!」
かなりの剣幕で、雅史くんの彼女ちゃんはまくしたてる。
相当ご立腹のようだ。
「おまえらのデートって、どうせ山とか川に行って、火起こししてってやつやろ?もっと若者らしいとこいけっちゅうねん」
「はぁ?もう助けてあげないよ?どれだけ雅史くんが、土屋君のために合鍵まで預かって、世話妬いてきたと思ってるの!!」
かなりヒートアップしてきたところで、私は、みんなの分のお茶を出して、
『本当に淳が迷惑かけたみたいで、ごめんなさい。淳、高校の時からこんな感じで…私が世話焼きすぎちゃったのがあかんかってん…ほんまに1年間、ありがとうございました。雅史くんカップルのおかげで、淳、進級できると思うんよ。ほんまに…ありが…とう…』
思わず涙がこみあげる。
1年間、淳のそばにいられなくて辛かった…
受験に受かって、やっとそばにいられる。
なのに、淳は、いつも通り飄々として皆を困らせて…
「あの…言いすぎちゃって、ごめんなさい」
『私こそ、泣くつもりなかったんやけど…ごめんなさい』
美人な雅史くんの彼女ちゃんを困らせてしまったのが申し訳なくて、お互い謝りあっていると、
「もう、仲直りしたから、大丈夫やな!」
原因の男が、この調子だ。
私も雅史くんカップルも呆れた顔というか諦めたような顔になった。
『淳、後で話は聞かせてもらうけど、合鍵渡して色々世話焼いてもろうてんやろ。ちゃんとお礼せなあかんで!』
「おう!真代、頼んだで!」
にやりと私の大好きな淳の笑顔を向けられれば、
『しょうがないな~』
とつい笑顔で、答えてしまう。
「「甘やかさない!!」」
雅史くんカップルに怒られてしまった。
『はい。気を付けます。ほら、淳もなんか言いや!』
「これからも、皆、よろしく頼むで!」
私、いや私達が淳に振り回される生活は、当分続きそうだ。
***
こぼれ話→My Handsome【土屋 淳】
そう音がしたと思ったら、玄関の扉が開く音がした。
玄関からこちらの部屋への扉は…閉まっている。
「おい、土屋!」
低い男性の声が聞こえる。
「土屋くーん、お掃除に来たよ~」
のんびりとした女の子の声も聞こえる。
「今、取り込み中やから、ちょい待っとって!」
お互い真っ裸で、ベッドの上にいるというのに、淳はいつもの調子で返事をした。
「はぁ?人を呼びつけといて…おっ!綺麗に片付いているべ。開けるぞ!」
ガチャ!
「……」
『……』
「すまん…」
ガチャン!
がっしりとしたゴリラみたいな男の子と目が合うと、急いで扉を閉められた。
今、起きていることが全く理解できない私は、ただ固まった。
「真代、服…」
そう言われて、はっと我に返った。
急いで服を着て、身だしなみを整えた。
淳は、相変わらずマイペースに着替えている。
『淳、あれはどういうことなん?』
そう問い詰めれば、
「真代が来る日、明日やと思っててん。せやから、雅史くんとその彼女ちゃんに部屋の片づけ手伝ってもろうて、綺麗な部屋でお迎えしようと思ってたん、忘れとったわ」
と、のんきな声が返ってきた。
あきれてものが言えないとは、このことだ。
『お見苦しいとこお見せして、えらいすみませんでした』
そう謝って、雅史くんとその彼女ちゃんに部屋に入ってもらった。
雅史くんはゴリラみたいにいかつい男の子で、その彼女は綺麗…いや超絶美人な女の子だった。
美女と野獣とはまさにその通りのカップルを遠慮なく見つめたいのを我慢して、何か飲み物でもとキッチンへ立った。
「土屋、おまえ、何で彼女が来てるのに連絡しないんだ!」
「すまん、すまん。来る日、勘違いしとってん」
「土屋くんさ、雅史くんに迷惑かけるの本当にやめてよ!久しぶりのお休みで、雅史くんとデート出来ると思ってたのに、掃除に行く約束したとか言われて、来てみたら、彼女とお楽しみ中で、本当にありえない!」
かなりの剣幕で、雅史くんの彼女ちゃんはまくしたてる。
相当ご立腹のようだ。
「おまえらのデートって、どうせ山とか川に行って、火起こししてってやつやろ?もっと若者らしいとこいけっちゅうねん」
「はぁ?もう助けてあげないよ?どれだけ雅史くんが、土屋君のために合鍵まで預かって、世話妬いてきたと思ってるの!!」
かなりヒートアップしてきたところで、私は、みんなの分のお茶を出して、
『本当に淳が迷惑かけたみたいで、ごめんなさい。淳、高校の時からこんな感じで…私が世話焼きすぎちゃったのがあかんかってん…ほんまに1年間、ありがとうございました。雅史くんカップルのおかげで、淳、進級できると思うんよ。ほんまに…ありが…とう…』
思わず涙がこみあげる。
1年間、淳のそばにいられなくて辛かった…
受験に受かって、やっとそばにいられる。
なのに、淳は、いつも通り飄々として皆を困らせて…
「あの…言いすぎちゃって、ごめんなさい」
『私こそ、泣くつもりなかったんやけど…ごめんなさい』
美人な雅史くんの彼女ちゃんを困らせてしまったのが申し訳なくて、お互い謝りあっていると、
「もう、仲直りしたから、大丈夫やな!」
原因の男が、この調子だ。
私も雅史くんカップルも呆れた顔というか諦めたような顔になった。
『淳、後で話は聞かせてもらうけど、合鍵渡して色々世話焼いてもろうてんやろ。ちゃんとお礼せなあかんで!』
「おう!真代、頼んだで!」
にやりと私の大好きな淳の笑顔を向けられれば、
『しょうがないな~』
とつい笑顔で、答えてしまう。
「「甘やかさない!!」」
雅史くんカップルに怒られてしまった。
『はい。気を付けます。ほら、淳もなんか言いや!』
「これからも、皆、よろしく頼むで!」
私、いや私達が淳に振り回される生活は、当分続きそうだ。
***
こぼれ話→My Handsome【土屋 淳】
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