Savage Love【流川 楓】夢Ver.
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『んっ…』
楓との馴れ初めの長い夢を見た。
目を覚ますと、隣にあるはずのぬくもりがない。
慌てて身体を起すと、
『痛っ…』
昨日、散々貪られた身体が痛い。
「大丈夫か?」
シャワーを浴びて、練習に出かける用意を終えた楓が、私にミネラルウォーターを取ってくれた。
『うん…もうちょっと寝させて…』
水を飲み、再びベッドに身体を横たえた。
楓は、優しく頭を撫でて、キスを落とされる。
もうそろそろ、行く時間なのだろう。
楓は、鞄から薄い紙を取り出して、
「明日の夕方の試合、来ねーか?終わったら、飯、いこーぜ」
そう言って、試合のチケットをベッドサイドに置いた。
カレンダーを見れば、今日はクリスマス。
『楓サンタだね。ありがとう』
「おー」
私は布団から、顔だけをだした状態で、楓の顔はよく見えなかったけれど、照れてるみたいだ。
楓は再び私にキスを落とすと練習に出かけていった。
翌日の試合は、楓のチームの逆転勝利。
ブザービーターを決めた楓は、やっぱり誰よりもカッコよくて、本当に私の彼氏なのだろうかとめまいがした。
でも、ブザービーター直後に目があって、微笑んでくれた気がした。
それだけで十分だ。
しかし、ヒーローインタビューでの一言に、私は、凍り付いた。
「流川選手、来年、アメリカの大学でNCAAにチャレンジするそうですね」
やっぱり、私は、楓と離れ離れになるんだ…
そして、今日の食事は、お別れのため…
楓に連れて来られたのは、きらびやかな上層階のレストラン。
東京タワーとスカイツリー、どちらも見えるおしゃれなレストランだ。
楓とこんな素敵なところで食事できるとは思っておらず、嬉しい反面、私の心中は複雑だった。
楓のこと、笑顔で送り出せるだろうか?
そんなことを考えるだけで、涙が出そうになる。
私は、気分が上がらず、下を向いていると、
「ひなこ…どした?」
『えぇと…アメリカ、行くんだね…』
そう言うと、我慢できずに涙がこぼれた。
楓は驚いた表情で、涙をぬぐってくれた。
「何で…泣く?」
『だって…一緒に…いられなくなる…』
我慢できない涙は、次から次へと溢れだす。
いつかはアメリカへ行く楓と別れなければならないことなんて、分かっていたことなのに…
困った表情をした楓は、おもむろに私の左手を取った。
そして、ポケットから箱を取り出して、
「ひなこ、一緒にアメリカ行ってくれねーか?」
そう言って、左手の薬指にはめてくれたのは指輪。
『えっ!?』
今起こったことが信じられない私は、すっかり涙も止まって、指輪を見つめた。
「そのために金も貯めたし、実績も作った。後は、ひなこだけだ」
いつもより、少し饒舌に喋る楓の顔は真っ赤だったが、意志の強い目はいつも通りだ。
『うん。楓についていく!』
私は、嬉しくて、楓に抱き着いた。
パチパチパチ…
不意に湧き上がる拍手に、驚いて身体を離した。
ここ、レストランだった…
クリスマスが終わったばかりで、空いているとはいえ、客は私たちだけではない。
照れて笑った私たちは、少し緊張しながら、食事を楽しんだ。
私の左手に光る指輪は、外のキラキラした夜景よりずっと輝いて見えた。
***
『そういえば、楓、どうして試合の日だけするの?』
「試合で疲れてるときのほうががっつかねー。毎日はひなこ、つれーだろ?」
『えっ?あれでがっついてない…ま、毎日は無理だけど…』
「今日は覚悟しとけよ」
私たちはやっぱりヤバい関係なのかな?
***
あとがき→Savage Love【流川 楓】
楓との馴れ初めの長い夢を見た。
目を覚ますと、隣にあるはずのぬくもりがない。
慌てて身体を起すと、
『痛っ…』
昨日、散々貪られた身体が痛い。
「大丈夫か?」
シャワーを浴びて、練習に出かける用意を終えた楓が、私にミネラルウォーターを取ってくれた。
『うん…もうちょっと寝させて…』
水を飲み、再びベッドに身体を横たえた。
楓は、優しく頭を撫でて、キスを落とされる。
もうそろそろ、行く時間なのだろう。
楓は、鞄から薄い紙を取り出して、
「明日の夕方の試合、来ねーか?終わったら、飯、いこーぜ」
そう言って、試合のチケットをベッドサイドに置いた。
カレンダーを見れば、今日はクリスマス。
『楓サンタだね。ありがとう』
「おー」
私は布団から、顔だけをだした状態で、楓の顔はよく見えなかったけれど、照れてるみたいだ。
楓は再び私にキスを落とすと練習に出かけていった。
翌日の試合は、楓のチームの逆転勝利。
ブザービーターを決めた楓は、やっぱり誰よりもカッコよくて、本当に私の彼氏なのだろうかとめまいがした。
でも、ブザービーター直後に目があって、微笑んでくれた気がした。
それだけで十分だ。
しかし、ヒーローインタビューでの一言に、私は、凍り付いた。
「流川選手、来年、アメリカの大学でNCAAにチャレンジするそうですね」
やっぱり、私は、楓と離れ離れになるんだ…
そして、今日の食事は、お別れのため…
楓に連れて来られたのは、きらびやかな上層階のレストラン。
東京タワーとスカイツリー、どちらも見えるおしゃれなレストランだ。
楓とこんな素敵なところで食事できるとは思っておらず、嬉しい反面、私の心中は複雑だった。
楓のこと、笑顔で送り出せるだろうか?
そんなことを考えるだけで、涙が出そうになる。
私は、気分が上がらず、下を向いていると、
「ひなこ…どした?」
『えぇと…アメリカ、行くんだね…』
そう言うと、我慢できずに涙がこぼれた。
楓は驚いた表情で、涙をぬぐってくれた。
「何で…泣く?」
『だって…一緒に…いられなくなる…』
我慢できない涙は、次から次へと溢れだす。
いつかはアメリカへ行く楓と別れなければならないことなんて、分かっていたことなのに…
困った表情をした楓は、おもむろに私の左手を取った。
そして、ポケットから箱を取り出して、
「ひなこ、一緒にアメリカ行ってくれねーか?」
そう言って、左手の薬指にはめてくれたのは指輪。
『えっ!?』
今起こったことが信じられない私は、すっかり涙も止まって、指輪を見つめた。
「そのために金も貯めたし、実績も作った。後は、ひなこだけだ」
いつもより、少し饒舌に喋る楓の顔は真っ赤だったが、意志の強い目はいつも通りだ。
『うん。楓についていく!』
私は、嬉しくて、楓に抱き着いた。
パチパチパチ…
不意に湧き上がる拍手に、驚いて身体を離した。
ここ、レストランだった…
クリスマスが終わったばかりで、空いているとはいえ、客は私たちだけではない。
照れて笑った私たちは、少し緊張しながら、食事を楽しんだ。
私の左手に光る指輪は、外のキラキラした夜景よりずっと輝いて見えた。
***
『そういえば、楓、どうして試合の日だけするの?』
「試合で疲れてるときのほうががっつかねー。毎日はひなこ、つれーだろ?」
『えっ?あれでがっついてない…ま、毎日は無理だけど…』
「今日は覚悟しとけよ」
私たちはやっぱりヤバい関係なのかな?
***
あとがき→Savage Love【流川 楓】
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