Liquor Shop【越野宏明】
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久しぶりに仙道から連絡が来て、陵南に顔を出しに神奈川に遊びに来るという。
20歳になったことだし飲もうということになって、オレは亜希の親父さんの店に連れていくことにした。
「仙道、久しぶり」
「コッシー、元気?大学どこだっけ?」
「はっ?浪人してたの忘れたのかよ…オレは就職するって決めたぜ」
「そっか。うん。いいじゃん」
相変わらず、つかみどころのない仙道と気の抜けた会話をしながら、店に入った。
『いらっしゃい!宏明、どうしたの?…っでか!友達?』
亜希は、入ってきたオレと後ろの仙道に驚いた様子で声をかけた。
「こんにちは。コッシーの知り合いの店ね」
「亜希、こいつが仙道。こっちが、オレの…まぁ…彼女だ」
『亜希です。宏明から聞いてたけど、本当にイケメンですね!』
ストレートに褒める亜希に、やっぱりこいつを店に連れてきたのは失敗だったかもと思い始める。
ビールで乾杯をして、大学のバスケの話や高校時代の話で盛り上がれば、そんな気持ちもどこかにいく。
席を立って、トイレから戻ると、
「コッシー、亜希ちゃん、彼女じゃなくて嫁さんなんだって?」
「ばっ…ばかやろう!まだ結婚してねーよ!」
「そこの爺さんが、昔から仲良くて、最近結婚したからコッシーが店手伝ってるって言ってたぜ」
「はぁ…さすがに20歳で結婚って早すぎるだろ?」
「そういうもんかな~」
そんな話をしていると、
『何なに?私も混ざっていい?』
「亜希ちゃんとコッシーって付き合ってるんじゃなくて、結婚してるって話だよ」
『えぇ!?またあのおっちゃんでしょ?変なことお客さんに吹き込むんだから…』
赤くなった顔をぱたぱたと仰ぐ亜希は、やっぱりかわいい。
「いずれはさ…そうなったらいいとは思うけどよ…」
照れながら、オレが言うと、亜希と目が合った。
「ラブラブで羨ましいな。さあ、いこーかな。ご馳走様。コッシー」
そう言って、さらっと帰って行ってしまった。
『本当に宏明の言う通りの人だね』
「まーな。つかみどころがなくて、なんか憎めないんだよな……あっ!仙道!会計!!」
オレが、慌てて店から出ると、仙道の姿はもう見えなかった。
***
こぼれ話→Liquor Shop【越野宏明】
20歳になったことだし飲もうということになって、オレは亜希の親父さんの店に連れていくことにした。
「仙道、久しぶり」
「コッシー、元気?大学どこだっけ?」
「はっ?浪人してたの忘れたのかよ…オレは就職するって決めたぜ」
「そっか。うん。いいじゃん」
相変わらず、つかみどころのない仙道と気の抜けた会話をしながら、店に入った。
『いらっしゃい!宏明、どうしたの?…っでか!友達?』
亜希は、入ってきたオレと後ろの仙道に驚いた様子で声をかけた。
「こんにちは。コッシーの知り合いの店ね」
「亜希、こいつが仙道。こっちが、オレの…まぁ…彼女だ」
『亜希です。宏明から聞いてたけど、本当にイケメンですね!』
ストレートに褒める亜希に、やっぱりこいつを店に連れてきたのは失敗だったかもと思い始める。
ビールで乾杯をして、大学のバスケの話や高校時代の話で盛り上がれば、そんな気持ちもどこかにいく。
席を立って、トイレから戻ると、
「コッシー、亜希ちゃん、彼女じゃなくて嫁さんなんだって?」
「ばっ…ばかやろう!まだ結婚してねーよ!」
「そこの爺さんが、昔から仲良くて、最近結婚したからコッシーが店手伝ってるって言ってたぜ」
「はぁ…さすがに20歳で結婚って早すぎるだろ?」
「そういうもんかな~」
そんな話をしていると、
『何なに?私も混ざっていい?』
「亜希ちゃんとコッシーって付き合ってるんじゃなくて、結婚してるって話だよ」
『えぇ!?またあのおっちゃんでしょ?変なことお客さんに吹き込むんだから…』
赤くなった顔をぱたぱたと仰ぐ亜希は、やっぱりかわいい。
「いずれはさ…そうなったらいいとは思うけどよ…」
照れながら、オレが言うと、亜希と目が合った。
「ラブラブで羨ましいな。さあ、いこーかな。ご馳走様。コッシー」
そう言って、さらっと帰って行ってしまった。
『本当に宏明の言う通りの人だね』
「まーな。つかみどころがなくて、なんか憎めないんだよな……あっ!仙道!会計!!」
オレが、慌てて店から出ると、仙道の姿はもう見えなかった。
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