風邪にまつわるSS
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・森重寛
「今日は森重は風邪で休みだ」
朝のホームルームで出席を取っている担任がそう告げた。
1月にもなっているというのに、部活の練習でもベンチコートを着ないで、常に半袖半ズボンでいるんだから、当然だ。
普段も制服だけで、マフラーやニット帽の防寒着を身に着けているところは見たことがない。
坊主頭で寒いんだから、ニット帽とか被りなよって昨日も言ってやったばかりだ。
バカは風邪ひかないっていうのは嘘で、バカだから風邪をひくのだ。
悪態ばかりが思いつくけれど、いつも隣の席にいる大男がいないのはなんだか落ち着かない。
友達が、
「森重くんいないの、寂しいんじゃない?」
なんて言ってくる。
『そんな訳ないじゃん。いなくて授業にも集中できるしせいせいするって』
「素直じゃないんだから~」
呆れられてるのは分かっているけど、いつもあいつには困らされてるんだから、素直になれない。
本当は心配だけれど、やつの家はもちろん連絡先だって知らないから、お見舞いに行くことは出来ないし。
明日は元気になって学校来てよってこっそり心の中で願うだけ。
「今日は森重は風邪で休みだ」
朝のホームルームで出席を取っている担任がそう告げた。
1月にもなっているというのに、部活の練習でもベンチコートを着ないで、常に半袖半ズボンでいるんだから、当然だ。
普段も制服だけで、マフラーやニット帽の防寒着を身に着けているところは見たことがない。
坊主頭で寒いんだから、ニット帽とか被りなよって昨日も言ってやったばかりだ。
バカは風邪ひかないっていうのは嘘で、バカだから風邪をひくのだ。
悪態ばかりが思いつくけれど、いつも隣の席にいる大男がいないのはなんだか落ち着かない。
友達が、
「森重くんいないの、寂しいんじゃない?」
なんて言ってくる。
『そんな訳ないじゃん。いなくて授業にも集中できるしせいせいするって』
「素直じゃないんだから~」
呆れられてるのは分かっているけど、いつもあいつには困らされてるんだから、素直になれない。
本当は心配だけれど、やつの家はもちろん連絡先だって知らないから、お見舞いに行くことは出来ないし。
明日は元気になって学校来てよってこっそり心の中で願うだけ。