性癖シチュ四大癖書
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1.二人でお酒を飲む。【沢北栄治】
「◯◯ちゃん、結婚しよう……」
大粒の涙を流して、プロポーズされた。
『栄治、わかったよ……』
私は極めて冷静に、今はまだ彼氏である栄治の頭をよしよしと撫でてあげると、さらに泣き声をあげた。
「うぉー…」
私はつい数時間前まで知らなかったのだ。栄治が泣き上戸であることを。
ついでに、私自身は、結構アルコールに強いことも。
今日は、私のアルコールデビュー。
栄治も20歳にはなっているけれど、アメリカで飲酒できるのは21歳かららしく、栄治も今日がアルコールデビューだ。
初めてお酒を飲むのは二人で一緒にと決めていたから、今回の栄治の帰国に合わせて二人っきりで会う時間を何とか確保して、一人暮らしの私の家へと招いた。
お互いお酒を飲むのが初めてだから、何がおいしいかなんて分からず、ビール・チューハイ・梅酒・秋田の日本酒も買ってみた。
スーパーで調達した栄治の食べたいお惣菜やスナック菓子もテーブルに並べて、いよいよ乾杯だ。
『なんか、緊張するね』
「まー、あっちだとまだ飲んじゃいけねぇから、ちょっと悪いことしてるみてぇだな」
『ビール、飲んでみる?』
「おう」
プシュッとプルタブを開けて、グラスに注ぐ。
『泡だらけだ』
「っと、こぼれる」
私が勢いよく注いでしまったためにもこもことあふれそうな泡を慌ててすすった。
「にっが…ってわりぃ。先に飲んじまった」
『今のは仕方ないよ…』
ビールの味に顔をしかめる栄治を見て、お酒に対して期待と不安が入り乱れる。
「今度は俺が注ぐ番」
私がビールの缶を渡して、グラスを持つ。
栄治はゆっくりとビールを注いだ。今度は全然泡が無くて、グラスが黄金色の液体で満たされた。
「あれ?CMとかで見るみたいに上手くいかねーな」
『確かに。なんかコツとかあるのかもね。ま、ともかく、乾杯だね』
私たちは、グラスを持ち上げて、
「『かんぱーい』」
カチリとグラスを合わせた。まずは舐めるように飲んだビールは、想像以上に苦かった。
栄治もごくりと飲んだけれど、顔をしかめている。
『んー……おいしい?』
「いや、苦いだけ」
『まだ、早かったかな』
「かも。甘いやつにしよーぜ」
『この桃のやつにしよ』
私が渡した桃の缶チューハイを開けた栄治は、グラスには注がず、缶から直接一口飲んだ。
「ちょっと苦いような気がするけど、ジュースとあんまり変わんねぇかも」
栄治が差し出したので、私も缶から直接飲んでみる。確かに桃の炭酸ジュースと言われても分からないくらいだ。ちょっと喉が熱くなった気がする程度だ。
『いくらでも飲めちゃいそうだね』
「だな、俺はこっちのレモンのやつも飲んでみる。喉が熱い気がするけど、こんなもんかな?」
数本を試すように飲み進めていくうちに、栄治はいつも以上に饒舌になっていった。
「アメリカのヤツらは、みんな、河田さんよりゴツイし上手いし、ちょっとでもサボったらすぐに置いてかれるからやべーよ。美紀男サイズもフツーにいるし。飯はハンバーガーとフレンチフライ以外大しておいしくねーし」
『フレンチフライ?』
「あー、フライドポテトのこと。アメリカだとなんでかフレンチフライなんだよな。ったくややこしいから統一してほしいもんだぜ。フライズとかチップスとか言うやつもいて、全然わかんねー。ポテトどこ行ったんだよって感じ。それに、買うとケチャップを大量に付けてくれるんだけど、そんなに使うかっつーの……日本が恋しくなる…うぅっ…ひっく……」
『栄治?』
「やべ、なんかめちゃくちゃ泣けてきた…うぅ……俺、アメリカ帰ったら一人…ひっく、だと思うと…あ…ダメ……」
『栄治、もしかして泣き上戸ってヤツ?』
2.3枚ティッシュを引き出して、栄治に渡す。ずびびっと鼻をかんで、栄治はお酒を飲み干した。
「そういう◯◯は、酒、強そうだな…ぐすっ……」
『かも。ビールも慣れてきたら、案外おいしいかも』
グラスに注がれているのは日本酒で、ビールは缶から直飲みだ。おつまみは栄治の涙?なんて考えながら、また一つ空き缶を増やしたところで、冒頭のセリフだ。
学生の私たちに結婚の二文字は重い。でも、その気持ちはめちゃくちゃうれしい。
『栄治、NBA選手になったら、ちゃんと迎えに来て』
「うぉーん…ぜってー約束する。◯◯ちゃん、絶対待ってて…っつうか、アメリカ来てくれよ…うぅ……」
両手を栄治の手に包まれるように握られて、涙でぐちゃぐちゃの顔に懇願される。
『はいはい』
栄治の手を外して、ティッシュで涙を拭いてあげる。泣きながらも眠そうな顔になっている。
『ちょっと寝たら?』
「一緒に寝てくれよぉ…」
まるで幼児のようだ。なんだかんだカワイイ私の恋人。
21歳になっても、アメリカで私がいない時に飲酒しちゃだめだよってちゃんと言わなくちゃな。
私のベッドに寝かせたとたん、コロンと寝てしまったその寝顔を見ながら、私は考えたのだった。
***
2024.7.26.
Thanks for the character's request!!!
ななぽてさま、ありがとうございました。
沢北くんは絶対泣き上戸だと思う妄想です( ˘ ³˘)
「◯◯ちゃん、結婚しよう……」
大粒の涙を流して、プロポーズされた。
『栄治、わかったよ……』
私は極めて冷静に、今はまだ彼氏である栄治の頭をよしよしと撫でてあげると、さらに泣き声をあげた。
「うぉー…」
私はつい数時間前まで知らなかったのだ。栄治が泣き上戸であることを。
ついでに、私自身は、結構アルコールに強いことも。
今日は、私のアルコールデビュー。
栄治も20歳にはなっているけれど、アメリカで飲酒できるのは21歳かららしく、栄治も今日がアルコールデビューだ。
初めてお酒を飲むのは二人で一緒にと決めていたから、今回の栄治の帰国に合わせて二人っきりで会う時間を何とか確保して、一人暮らしの私の家へと招いた。
お互いお酒を飲むのが初めてだから、何がおいしいかなんて分からず、ビール・チューハイ・梅酒・秋田の日本酒も買ってみた。
スーパーで調達した栄治の食べたいお惣菜やスナック菓子もテーブルに並べて、いよいよ乾杯だ。
『なんか、緊張するね』
「まー、あっちだとまだ飲んじゃいけねぇから、ちょっと悪いことしてるみてぇだな」
『ビール、飲んでみる?』
「おう」
プシュッとプルタブを開けて、グラスに注ぐ。
『泡だらけだ』
「っと、こぼれる」
私が勢いよく注いでしまったためにもこもことあふれそうな泡を慌ててすすった。
「にっが…ってわりぃ。先に飲んじまった」
『今のは仕方ないよ…』
ビールの味に顔をしかめる栄治を見て、お酒に対して期待と不安が入り乱れる。
「今度は俺が注ぐ番」
私がビールの缶を渡して、グラスを持つ。
栄治はゆっくりとビールを注いだ。今度は全然泡が無くて、グラスが黄金色の液体で満たされた。
「あれ?CMとかで見るみたいに上手くいかねーな」
『確かに。なんかコツとかあるのかもね。ま、ともかく、乾杯だね』
私たちは、グラスを持ち上げて、
「『かんぱーい』」
カチリとグラスを合わせた。まずは舐めるように飲んだビールは、想像以上に苦かった。
栄治もごくりと飲んだけれど、顔をしかめている。
『んー……おいしい?』
「いや、苦いだけ」
『まだ、早かったかな』
「かも。甘いやつにしよーぜ」
『この桃のやつにしよ』
私が渡した桃の缶チューハイを開けた栄治は、グラスには注がず、缶から直接一口飲んだ。
「ちょっと苦いような気がするけど、ジュースとあんまり変わんねぇかも」
栄治が差し出したので、私も缶から直接飲んでみる。確かに桃の炭酸ジュースと言われても分からないくらいだ。ちょっと喉が熱くなった気がする程度だ。
『いくらでも飲めちゃいそうだね』
「だな、俺はこっちのレモンのやつも飲んでみる。喉が熱い気がするけど、こんなもんかな?」
数本を試すように飲み進めていくうちに、栄治はいつも以上に饒舌になっていった。
「アメリカのヤツらは、みんな、河田さんよりゴツイし上手いし、ちょっとでもサボったらすぐに置いてかれるからやべーよ。美紀男サイズもフツーにいるし。飯はハンバーガーとフレンチフライ以外大しておいしくねーし」
『フレンチフライ?』
「あー、フライドポテトのこと。アメリカだとなんでかフレンチフライなんだよな。ったくややこしいから統一してほしいもんだぜ。フライズとかチップスとか言うやつもいて、全然わかんねー。ポテトどこ行ったんだよって感じ。それに、買うとケチャップを大量に付けてくれるんだけど、そんなに使うかっつーの……日本が恋しくなる…うぅっ…ひっく……」
『栄治?』
「やべ、なんかめちゃくちゃ泣けてきた…うぅ……俺、アメリカ帰ったら一人…ひっく、だと思うと…あ…ダメ……」
『栄治、もしかして泣き上戸ってヤツ?』
2.3枚ティッシュを引き出して、栄治に渡す。ずびびっと鼻をかんで、栄治はお酒を飲み干した。
「そういう◯◯は、酒、強そうだな…ぐすっ……」
『かも。ビールも慣れてきたら、案外おいしいかも』
グラスに注がれているのは日本酒で、ビールは缶から直飲みだ。おつまみは栄治の涙?なんて考えながら、また一つ空き缶を増やしたところで、冒頭のセリフだ。
学生の私たちに結婚の二文字は重い。でも、その気持ちはめちゃくちゃうれしい。
『栄治、NBA選手になったら、ちゃんと迎えに来て』
「うぉーん…ぜってー約束する。◯◯ちゃん、絶対待ってて…っつうか、アメリカ来てくれよ…うぅ……」
両手を栄治の手に包まれるように握られて、涙でぐちゃぐちゃの顔に懇願される。
『はいはい』
栄治の手を外して、ティッシュで涙を拭いてあげる。泣きながらも眠そうな顔になっている。
『ちょっと寝たら?』
「一緒に寝てくれよぉ…」
まるで幼児のようだ。なんだかんだカワイイ私の恋人。
21歳になっても、アメリカで私がいない時に飲酒しちゃだめだよってちゃんと言わなくちゃな。
私のベッドに寝かせたとたん、コロンと寝てしまったその寝顔を見ながら、私は考えたのだった。
***
2024.7.26.
Thanks for the character's request!!!
ななぽてさま、ありがとうございました。
沢北くんは絶対泣き上戸だと思う妄想です( ˘ ³˘)
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