赤く染めて【桜木花道】
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花道くんと再開して、数か月。
花道くんは遠征や練習が長引くとき以外は、私のバイト先にご飯を食べに来ている。
店長も慣れたもので、「桜木花道天才定食」なんて裏メニューを作って、花道くんを喜ばせている。
私のバイトは大体週4-5日。
シフトがない日は、一緒に夕ご飯を食べようと誘ってくれるので、ほとんど毎日会っている気がする。
一緒にご飯を食べるときは、さすがに同じお店ばかりじゃああきるだろうと私が違うお店を提案して、行くことにしている。
ある時、バイト先の店長に
「はなちゃん、桜木君にご飯作ってあげればいいのに…付き合ってるんでしょ?」
なんて、さらっと言われたので、私は顔を真っ赤にして、
『つ…付き合ってなんかいないですよ!?ご飯作ってあげるって…』
しどろもどろに答えた。
「付き合ってなかったの?傍から見てると本当にお似合いのカップルなんだけどな」
そんな風に見えているなんて知らなかった私は、恥ずかしくて仕方がなかった。
正直、花道くんのことは……好き。
それは、友達としてではなく異性としての好き。
でも、花道くんのバスケの邪魔になるようなことになりたくないし、今の関係でも十分に幸せだ。
「桜木君、結構奥手そうだよな。はなちゃんが手料理作って告白したら、すぐOKもらえるって」
私の気持ちを知っているような口ぶりに、さらに顔が赤くなる。
「おっ!噂をすれば…いらっしゃい!天才定食一丁でいいかい?」
「ぬ?おやじ、わかってるじゃねーか!」
花道くんは、入って来るや上機嫌に答えると、いつもの席に座った。
「ビールは?」
「明日、練習試合だからいいっす!ぬ?はな、顔赤くねーか?」
いきなり声をかけられて、またさらに顔が赤くなってしまう。
『そう?さっき、辛いもの食べたからかな?ビール、もってくるね!』
気持ちを悟られないように、不自然に奥に下がろうとすると、
「いらないって!はな、牛乳あったらパックでよろしく!」
『えっ?あっ…はい!』
店長がへんなことを言ったせいで、調子がくるってしまった。
ドキドキする胸を抑えるように深呼吸して、牛乳を持って行った。
立て続けにお客さんが入って、少し忙しくなったので、接客に集中しようとしても彼の赤い頭が目に入るたびに、ドキドキが止まらなかった。
おかげで、オーダーを間違えたり、違うテーブルに料理を運んだり散々だった。
いつも通りの食欲で、大量のご飯を平らげた花道くんに、店長がにやりと声をかけた。
「はなちゃん、今日なんか調子悪そうだから、もうちょっとお客さん引いたら、上がっていいよ。桜木君、送って行ってあげてよ」
『てっ…店長!?』
「はな、大丈夫か?確かに顔も赤いし…オレ、待っててやるよ」
花道くんのせいで、ドキドキして調子が出ないなんて言えるはずもなく、私はただ、
『オネガイシマス…』
と緊張気味に返すしかなかった。
店長は嬉しそうな笑みを隠しもせず、
「桜木君、悪いんだけど、よろしく頼むよ!お礼は、はなちゃんがきっと手料理でもふるまってくれるさ!」
『……』
なんてことを言うんだと怒りたいのに、ただ赤い顔で店長を見つめることしかできなかった。
それから30分ほど、何とかミスしないようにバイトをこなし、もういいから上がってという店長に押されて、花道君と一緒に帰ることになった。
「本当に大丈夫か?」
『うん、平気!熱とか寒気じゃないから!本当に店長も大げさだよ!』
いや、全然平気じゃない。花道くんに話しかけられる度にドキドキが止まらない。
きっと店長のせいだ。
あんなこと、言われたせいで、いつも以上に花道くんの事意識してしまっている。
『ねぇ』「なぁ」
二人の声がかぶる。
つい見つめあい、恥ずかしくなって目をそらす。
『花道くんからどうぞ』
「明日、練習試合、見に来ねーか?勝ったら、その…手料理…食べてーな。なんて」
『えっ?』
「スマン。迷惑だったらダメだけど…」
『いいよ。勝っても負けても準備しとく』
「いや、ぜってー勝つから大丈夫!」
にかっと笑う花道くんに私も笑顔になれた。
私も勇気をもらうために…
『花道くん、もし明日、花道くんのチームが勝ったら、私の髪、花道くんと同じ色に染めてくれない?』
「なぬ?この赤にか!?」
『うん。ずっとあこがれてた色だから』
言っていて恥ずかしくなって、目を伏せて答えた。
「ぜってー勝つから安心しろ!」
彼の顔がキラキラして、ますます好きになってしまった。
髪の毛を染めてもらったら、勇気をもって告白できるような気がしてきた。
花道くんは遠征や練習が長引くとき以外は、私のバイト先にご飯を食べに来ている。
店長も慣れたもので、「桜木花道天才定食」なんて裏メニューを作って、花道くんを喜ばせている。
私のバイトは大体週4-5日。
シフトがない日は、一緒に夕ご飯を食べようと誘ってくれるので、ほとんど毎日会っている気がする。
一緒にご飯を食べるときは、さすがに同じお店ばかりじゃああきるだろうと私が違うお店を提案して、行くことにしている。
ある時、バイト先の店長に
「はなちゃん、桜木君にご飯作ってあげればいいのに…付き合ってるんでしょ?」
なんて、さらっと言われたので、私は顔を真っ赤にして、
『つ…付き合ってなんかいないですよ!?ご飯作ってあげるって…』
しどろもどろに答えた。
「付き合ってなかったの?傍から見てると本当にお似合いのカップルなんだけどな」
そんな風に見えているなんて知らなかった私は、恥ずかしくて仕方がなかった。
正直、花道くんのことは……好き。
それは、友達としてではなく異性としての好き。
でも、花道くんのバスケの邪魔になるようなことになりたくないし、今の関係でも十分に幸せだ。
「桜木君、結構奥手そうだよな。はなちゃんが手料理作って告白したら、すぐOKもらえるって」
私の気持ちを知っているような口ぶりに、さらに顔が赤くなる。
「おっ!噂をすれば…いらっしゃい!天才定食一丁でいいかい?」
「ぬ?おやじ、わかってるじゃねーか!」
花道くんは、入って来るや上機嫌に答えると、いつもの席に座った。
「ビールは?」
「明日、練習試合だからいいっす!ぬ?はな、顔赤くねーか?」
いきなり声をかけられて、またさらに顔が赤くなってしまう。
『そう?さっき、辛いもの食べたからかな?ビール、もってくるね!』
気持ちを悟られないように、不自然に奥に下がろうとすると、
「いらないって!はな、牛乳あったらパックでよろしく!」
『えっ?あっ…はい!』
店長がへんなことを言ったせいで、調子がくるってしまった。
ドキドキする胸を抑えるように深呼吸して、牛乳を持って行った。
立て続けにお客さんが入って、少し忙しくなったので、接客に集中しようとしても彼の赤い頭が目に入るたびに、ドキドキが止まらなかった。
おかげで、オーダーを間違えたり、違うテーブルに料理を運んだり散々だった。
いつも通りの食欲で、大量のご飯を平らげた花道くんに、店長がにやりと声をかけた。
「はなちゃん、今日なんか調子悪そうだから、もうちょっとお客さん引いたら、上がっていいよ。桜木君、送って行ってあげてよ」
『てっ…店長!?』
「はな、大丈夫か?確かに顔も赤いし…オレ、待っててやるよ」
花道くんのせいで、ドキドキして調子が出ないなんて言えるはずもなく、私はただ、
『オネガイシマス…』
と緊張気味に返すしかなかった。
店長は嬉しそうな笑みを隠しもせず、
「桜木君、悪いんだけど、よろしく頼むよ!お礼は、はなちゃんがきっと手料理でもふるまってくれるさ!」
『……』
なんてことを言うんだと怒りたいのに、ただ赤い顔で店長を見つめることしかできなかった。
それから30分ほど、何とかミスしないようにバイトをこなし、もういいから上がってという店長に押されて、花道君と一緒に帰ることになった。
「本当に大丈夫か?」
『うん、平気!熱とか寒気じゃないから!本当に店長も大げさだよ!』
いや、全然平気じゃない。花道くんに話しかけられる度にドキドキが止まらない。
きっと店長のせいだ。
あんなこと、言われたせいで、いつも以上に花道くんの事意識してしまっている。
『ねぇ』「なぁ」
二人の声がかぶる。
つい見つめあい、恥ずかしくなって目をそらす。
『花道くんからどうぞ』
「明日、練習試合、見に来ねーか?勝ったら、その…手料理…食べてーな。なんて」
『えっ?』
「スマン。迷惑だったらダメだけど…」
『いいよ。勝っても負けても準備しとく』
「いや、ぜってー勝つから大丈夫!」
にかっと笑う花道くんに私も笑顔になれた。
私も勇気をもらうために…
『花道くん、もし明日、花道くんのチームが勝ったら、私の髪、花道くんと同じ色に染めてくれない?』
「なぬ?この赤にか!?」
『うん。ずっとあこがれてた色だから』
言っていて恥ずかしくなって、目を伏せて答えた。
「ぜってー勝つから安心しろ!」
彼の顔がキラキラして、ますます好きになってしまった。
髪の毛を染めてもらったら、勇気をもって告白できるような気がしてきた。
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