神くんとの一日【神宗一郎】
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【おはように光る玉の汗】
昨日、帰りのホームルームの席替えで、廊下側の一番後ろの席になった。
一番後ろの席なのもラッキーだけれど、憧れの神くんの隣りの席になれたことが何より嬉しい。
神くんは身長が高いから、いつも一番後ろの席にならざるを得ず、隣りの席になるのは無理だろうなって諦めていたから、奇跡みたいな出来事だ。
今日は席替え後の初登校。
なんて言うと大げさかもしれないけれど、神くんに堂々とおはようを言っても変じゃないし、授業中に神くんのことをこっそり盗み見ることだって出来る。
あわよくば、挨拶以外の会話だって出来るかもしれない。
いつもより少し早めに学校に来て、そわそわして待っていれば、バスケ部の朝練を終えた想い人はやってくる。
『お、おはよう』
「おはよう」
『神くん、おはよう。スゴイ汗だね』
「今日は蒸し暑いよな…朝練後に制服に着替えるのは正直キツいよ…」
玉のように吹き出ている汗は、神くんのだとおもうだけで特別キラキラ光って見える。
スポーツタオルを取り出して、顔を拭って、制服の襟元をパタパタやっている姿もカッコいい。
『これ、良かったら使って』
扇子を取り出して、神くんに渡す。
「扇子?監督がいつも使ってるから、なんか変な感じだな。でも、ありがとう」
なんて言いながら、扇子を開いてパタパタと顔を仰ぎ始める。
女の子用の扇子だから、レースとか入っているけれど、海南バスケ部のユニフォームを意識した紫と黄色の扇子で、私はかなり気に入っている。
本当は、神くんの背番号の"6"のシールか何かを貼ろうとも思ったけれど、さすがに見られた時に恥ずかしいからと自制した過去の自分を褒めてやりたい。
「ふぅ…ありがと。扇子、かさばらないしいいね。それに、その色、ユニフォームと一緒でなんかいいね!」
『たまたま好きな色で…』
神くんが扇子をぱたんと閉じて返してくれたのを、モゴモゴ言い訳しながら両手で受け取った。
この扇子を神くんが使ってくれる日が来るなんて、何だか今日は特別な一日になりそうだ。
「また貸してくれる?」
『毎日持ち歩いてるから、いつでも大丈夫!』
「助かる」
そんな次回の約束まで出来て、今日一日ハッピーにすごせるなんて浮かれていたけれど、この日の神くんとの出来事はこれだけじゃ終わらなかったんだ。
昨日、帰りのホームルームの席替えで、廊下側の一番後ろの席になった。
一番後ろの席なのもラッキーだけれど、憧れの神くんの隣りの席になれたことが何より嬉しい。
神くんは身長が高いから、いつも一番後ろの席にならざるを得ず、隣りの席になるのは無理だろうなって諦めていたから、奇跡みたいな出来事だ。
今日は席替え後の初登校。
なんて言うと大げさかもしれないけれど、神くんに堂々とおはようを言っても変じゃないし、授業中に神くんのことをこっそり盗み見ることだって出来る。
あわよくば、挨拶以外の会話だって出来るかもしれない。
いつもより少し早めに学校に来て、そわそわして待っていれば、バスケ部の朝練を終えた想い人はやってくる。
『お、おはよう』
「おはよう」
『神くん、おはよう。スゴイ汗だね』
「今日は蒸し暑いよな…朝練後に制服に着替えるのは正直キツいよ…」
玉のように吹き出ている汗は、神くんのだとおもうだけで特別キラキラ光って見える。
スポーツタオルを取り出して、顔を拭って、制服の襟元をパタパタやっている姿もカッコいい。
『これ、良かったら使って』
扇子を取り出して、神くんに渡す。
「扇子?監督がいつも使ってるから、なんか変な感じだな。でも、ありがとう」
なんて言いながら、扇子を開いてパタパタと顔を仰ぎ始める。
女の子用の扇子だから、レースとか入っているけれど、海南バスケ部のユニフォームを意識した紫と黄色の扇子で、私はかなり気に入っている。
本当は、神くんの背番号の"6"のシールか何かを貼ろうとも思ったけれど、さすがに見られた時に恥ずかしいからと自制した過去の自分を褒めてやりたい。
「ふぅ…ありがと。扇子、かさばらないしいいね。それに、その色、ユニフォームと一緒でなんかいいね!」
『たまたま好きな色で…』
神くんが扇子をぱたんと閉じて返してくれたのを、モゴモゴ言い訳しながら両手で受け取った。
この扇子を神くんが使ってくれる日が来るなんて、何だか今日は特別な一日になりそうだ。
「また貸してくれる?」
『毎日持ち歩いてるから、いつでも大丈夫!』
「助かる」
そんな次回の約束まで出来て、今日一日ハッピーにすごせるなんて浮かれていたけれど、この日の神くんとの出来事はこれだけじゃ終わらなかったんだ。
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