正露丸で3つ【牧、藤真、南】
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ーーガラっ
昼休み、保健委員の仕事で不在の先生に代わって保健室にいると見慣れた顔が現れた。
「南、どうしたん?」
『腹が……岸本に毒盛られたかもしれん…』
「ヤバ!本当はダメだけど、緊急事態やから薬出したるわ!」
口では冗談を言っているけれど、南は顔をしかめて辛そうだから、保健室の棚から正露丸の瓶を取り出して渡す。
「なんやこれ?」
『ラッパのマークの正露丸!いやこれは、正露丸糖衣A~♪やな』
「これ、薬やったんか…?」
『とりあえず、ポンポン痛いなら、飲んどき』
「おん……って甘っ!こんなんほんまに効くんかいな…」
『南んち、薬局なのに正露丸糖衣A~♪知らんの?』
ついついCMと同じように口ずさみながら言ってしまう。
「なんか良くなってきた気ぃするわ…CMは知っとるけど、正露丸遠い家やと思っとったわ。俺ん家漢方薬局やから、昔っからまっずいもんばっか飲まされとったしなぁ…」
まさかの告白にまだまだ付き合って日も浅いから、知らんこと多いなぁ~なんてのほほんと考えてみる。
「ほんで、もうちょっと薬くれへん?」
『なん…?』
急に南が近づいてきて、唇が重なった。
「これで元気になったわ」
『アホ…』
正露丸を見るたびにこのキスを思い出すことになるのは…ちょっと勘弁してほしい…なんて考えてみるのだった。
***
2022.5.31.
昼休み、保健委員の仕事で不在の先生に代わって保健室にいると見慣れた顔が現れた。
「南、どうしたん?」
『腹が……岸本に毒盛られたかもしれん…』
「ヤバ!本当はダメだけど、緊急事態やから薬出したるわ!」
口では冗談を言っているけれど、南は顔をしかめて辛そうだから、保健室の棚から正露丸の瓶を取り出して渡す。
「なんやこれ?」
『ラッパのマークの正露丸!いやこれは、正露丸糖衣A~♪やな』
「これ、薬やったんか…?」
『とりあえず、ポンポン痛いなら、飲んどき』
「おん……って甘っ!こんなんほんまに効くんかいな…」
『南んち、薬局なのに正露丸糖衣A~♪知らんの?』
ついついCMと同じように口ずさみながら言ってしまう。
「なんか良くなってきた気ぃするわ…CMは知っとるけど、正露丸遠い家やと思っとったわ。俺ん家漢方薬局やから、昔っからまっずいもんばっか飲まされとったしなぁ…」
まさかの告白にまだまだ付き合って日も浅いから、知らんこと多いなぁ~なんてのほほんと考えてみる。
「ほんで、もうちょっと薬くれへん?」
『なん…?』
急に南が近づいてきて、唇が重なった。
「これで元気になったわ」
『アホ…』
正露丸を見るたびにこのキスを思い出すことになるのは…ちょっと勘弁してほしい…なんて考えてみるのだった。
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2022.5.31.
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