正露丸で3つ【牧、藤真、南】
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「腹痛ってぇ…薬ねぇ?」
朝一番にトイレに駆け込んで出てきたと思ったら、開口一番そう言った。
『大丈夫?昨日作ったご飯でなんかまずかったかな…』
「いや、食いすぎ…いてて…」
確かにこれ以上食べるの止めときなよと私が止めたにも関わらず、今日のお昼のお弁当用にと作ったおかずまで平らげたことを思い出してため息をついた。
私は薬を常備してある引き出しを開けて、胃薬を渡した。
「なんだこれ?」
『百草丸だけど』
「知らねぇ…普通、正露丸じゃねぇの?」
「家は父親が愛用してるから小さい頃からこれだけど……知らないの?」
「いや、普通ラッパのマークだろ…」
『百草丸の広告とか見たことないけどメジャーだと思ってた…ってそんなことより早く薬飲んじゃって!よく効くから!』
「お、おう…なんかよく効きそうな色だな…」
健司くんが瓶から粒を取り出している間に私は水を用意する。
健司くんは薬瓶と交換するように水を受け取ると、
「くっせ…」
ぶつぶつ言いながらも粒をのみ込んでいくのを見守る。
健司くんが薬を飲み終わって目が合えば、
「見惚れた?」
『はいはい、イケメンプロバスケットボールプレイヤー様にCM依頼くるんじゃない?ラッパの着ぐるみ着るやつ』
たかが薬を飲むだけだけれど、絵になると言わざるを得ないけれど、それが悔しくて嫌みたっぷりに言ってみる。
「なんだそれ?お、何か効いてきた気がする!すげぇな!」
嫌みをさらりと流すイケメン様の体調が良くなったことにほっとしながら私は百草丸を片付ける。
「それがあるから、◯の手料理食いすぎても大丈夫だな!」
嬉しいことを言ってくれるけれど、さすがに毎回は困る。
『プロなんだから、体調管理や体重管理大事でしょ!』
「へーい」
しぶしぶといった様子で身支度を始めた健司くんもカッコいいけれど、やっぱり認めたくなくて私も朝の支度を始めたのだった。
***
2022.5.31.
朝一番にトイレに駆け込んで出てきたと思ったら、開口一番そう言った。
『大丈夫?昨日作ったご飯でなんかまずかったかな…』
「いや、食いすぎ…いてて…」
確かにこれ以上食べるの止めときなよと私が止めたにも関わらず、今日のお昼のお弁当用にと作ったおかずまで平らげたことを思い出してため息をついた。
私は薬を常備してある引き出しを開けて、胃薬を渡した。
「なんだこれ?」
『百草丸だけど』
「知らねぇ…普通、正露丸じゃねぇの?」
「家は父親が愛用してるから小さい頃からこれだけど……知らないの?」
「いや、普通ラッパのマークだろ…」
『百草丸の広告とか見たことないけどメジャーだと思ってた…ってそんなことより早く薬飲んじゃって!よく効くから!』
「お、おう…なんかよく効きそうな色だな…」
健司くんが瓶から粒を取り出している間に私は水を用意する。
健司くんは薬瓶と交換するように水を受け取ると、
「くっせ…」
ぶつぶつ言いながらも粒をのみ込んでいくのを見守る。
健司くんが薬を飲み終わって目が合えば、
「見惚れた?」
『はいはい、イケメンプロバスケットボールプレイヤー様にCM依頼くるんじゃない?ラッパの着ぐるみ着るやつ』
たかが薬を飲むだけだけれど、絵になると言わざるを得ないけれど、それが悔しくて嫌みたっぷりに言ってみる。
「なんだそれ?お、何か効いてきた気がする!すげぇな!」
嫌みをさらりと流すイケメン様の体調が良くなったことにほっとしながら私は百草丸を片付ける。
「それがあるから、◯の手料理食いすぎても大丈夫だな!」
嬉しいことを言ってくれるけれど、さすがに毎回は困る。
『プロなんだから、体調管理や体重管理大事でしょ!』
「へーい」
しぶしぶといった様子で身支度を始めた健司くんもカッコいいけれど、やっぱり認めたくなくて私も朝の支度を始めたのだった。
***
2022.5.31.