正露丸で3つ【牧、藤真、南】
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『牧くん、ごめん…今日はお腹痛くってデート行けそうにない…』
「大丈夫か?なんか買っていくか…?」
『うん、大丈夫…ありがとう』
電話を切って私はため息をついた。
久しぶりのデートの日に限って月に一度の憂鬱な一週間がやってきて、しかも今回は重めで腹痛にプラスして頭痛まである。
タイミングの悪さを呪っても仕方がないから、痛み止めを飲んで横になることにする。
めまいっぽい症状まで出て来て最悪だ。
早く治って…祈るように目を閉じた。
ーーピンポーン
一時間ほど眠っていたようで、チャイムの音で目を覚ます。
インターホンを見れば、大好きな牧くん。
メイクもしてないし肌荒れもしてるから、会いたくない…けど会って優しくされたい…そんな相反する二つの気持ちを持ちながら、インターホンの通話ボタンを押す。
『はい…』
「大丈夫か?いろいろ買ってきたんだが…」
カメラ越しに持ち上げて見せてくれたのは、ドラッグストアの大きめのビニール袋にいっぱいの荷物。
見るからにずっしりとした荷物は、ドアノブにかけておいてもらったらすぐに破れてしまいそうだ。
まだずっしりと痛むお腹を押さえながら、玄関の扉を開けた。
「大丈夫か?」
やっぱり大好きな彼の顔を見るとホッとできる。
『ありがと…まだ痛むんだ…』
「もう少し、寝ていた方がいい」
『うん…でも、その袋、何買ってきたの?』
「これか?」
牧くんがごそごそとテーブルの上に並べたのは、2Lのスポーツドリンクにプリン、レトルトのおかゆなどの風邪の時に食べるもの。
そして、正露丸やストッパ、ビオフェルミンの三種類の薬まで出てきた。
その優しさはすごく嬉しいけれど、やっぱりどこか抜けているとこのある牧くんに呆れるというか…
『お腹痛いの、食当たりとかじゃないんだ…』
「すまない…勘違いしてしまったようだ…」
『でも、ありがと』
「??」
きっと牧くんは私が生理痛だってことは分かっていないだろうけど、今は説明するより横になりたい。
『もう少し寝たいから、お腹さすってくれない?』
「お安い御用だ」
牧くんにたっぷりと甘えるこんな日もたまには悪くないかも…牧くんの大きな手の温もりを感じながら、私は目を閉じた。
***
2022.5.31.
「大丈夫か?なんか買っていくか…?」
『うん、大丈夫…ありがとう』
電話を切って私はため息をついた。
久しぶりのデートの日に限って月に一度の憂鬱な一週間がやってきて、しかも今回は重めで腹痛にプラスして頭痛まである。
タイミングの悪さを呪っても仕方がないから、痛み止めを飲んで横になることにする。
めまいっぽい症状まで出て来て最悪だ。
早く治って…祈るように目を閉じた。
ーーピンポーン
一時間ほど眠っていたようで、チャイムの音で目を覚ます。
インターホンを見れば、大好きな牧くん。
メイクもしてないし肌荒れもしてるから、会いたくない…けど会って優しくされたい…そんな相反する二つの気持ちを持ちながら、インターホンの通話ボタンを押す。
『はい…』
「大丈夫か?いろいろ買ってきたんだが…」
カメラ越しに持ち上げて見せてくれたのは、ドラッグストアの大きめのビニール袋にいっぱいの荷物。
見るからにずっしりとした荷物は、ドアノブにかけておいてもらったらすぐに破れてしまいそうだ。
まだずっしりと痛むお腹を押さえながら、玄関の扉を開けた。
「大丈夫か?」
やっぱり大好きな彼の顔を見るとホッとできる。
『ありがと…まだ痛むんだ…』
「もう少し、寝ていた方がいい」
『うん…でも、その袋、何買ってきたの?』
「これか?」
牧くんがごそごそとテーブルの上に並べたのは、2Lのスポーツドリンクにプリン、レトルトのおかゆなどの風邪の時に食べるもの。
そして、正露丸やストッパ、ビオフェルミンの三種類の薬まで出てきた。
その優しさはすごく嬉しいけれど、やっぱりどこか抜けているとこのある牧くんに呆れるというか…
『お腹痛いの、食当たりとかじゃないんだ…』
「すまない…勘違いしてしまったようだ…」
『でも、ありがと』
「??」
きっと牧くんは私が生理痛だってことは分かっていないだろうけど、今は説明するより横になりたい。
『もう少し寝たいから、お腹さすってくれない?』
「お安い御用だ」
牧くんにたっぷりと甘えるこんな日もたまには悪くないかも…牧くんの大きな手の温もりを感じながら、私は目を閉じた。
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2022.5.31.
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